旅行記

2010年7月 6日 (火)

なりわい

こんにちは、にしやまです。

少し前のことになりますが、
一般社団法人日本茅葺き文化協会の

 「第1回 茅葺きフォーラム 茅葺きの暮らしと生業」

に参加してきました。

開催場所は・・・

001

世界遺産五箇山です。
(※写真は五箇山の合掌造り民家・・・ではありません。)

伝統産業や伝統技術の多くは、
高度経済成長期を境に衰退の道をたどりました。
そして、
後継者に恵まれないまま職人の高齢化は進み、
現在に至って、
70代や80代の方々の踏ん張りにより、
何とか伝統の灯を消さずにいる・・。
というのが現状でしょう。

茅葺きも例に漏れず、
技術をもつ親方達は70代、80代という状況です。

ただし・・ひとつ違うのは、
後継者が育ってきているということ。

我々と同年代、
20代から30代の若者たちが、
「茅葺き」を生業に選びはじめているのです。

この会にはそういった茅葺き職人の方々が
多く参加されており、
我々にとっては、同年代の同志達と出会うことができる
格好の場となりました。

それぞれに挨拶を交わし、話を聞いてみると、
大学を出て職人の道に入った人や、
他の職業を経て茅葺きにたどり着いた人、
ほかにも様々な経歴をもつ人がいて、
多種多様な人が集まってきているという印象を受けました。

多様な人がいるということは
その分だけ、茅葺きに対するスタンスがあるわけで、

 ここからきっと、
 未来へむけた茅葺きの様々な動きが出てくるに違いない

と思わずにはいられせんでした。

前に書いたように、
ヨーロッパでは茅葺きがステータスとなっており、
ビルの壁に茅を葺くようなことも行われています。

それにくらべれば日本はまだまだではありますが、
いつかきっと・・・。

フォーラムで出会った若者達がやってくれることでしょう。
我々修景事業も含めて、ですが。

002
こちらが本当の合掌造りです。

西山哲雄

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年5月19日 (水)

達磨窯@小布施 作業報告 ~その9~

こんにちは。先日の金石と共犯の土屋です。

さて、久々の達磨窯レポート、
前回はいよいよ燃焼室の屋根をかけていくところまで、
早足で報告させていただきましたが、
時間をもう少し遡っての報告からにしたいと思います。

以前のブログで、
群馬県甘楽町から「達磨窯実行委員会」の方々が
我々の達磨窯工事の様子を見に来てくださった際、
燃焼室の屋根のカーブが窯の温度上昇において重要であることを知り、
甘楽町に伺わせていただくことになった、お伝えしましたが、
翌週末、早速行って参りました。

この旅では、甘楽町の達磨窯以外にも、
いくつか回らせていただき収穫の多い旅になりましたが、
まずは、達磨窯の実測のご報告。

甘楽町に訪れるのは火入れ式以来になりますが、
達磨窯もその周囲もだいぶ使用感がでていました。

Rimg02492
100_5044
100_5046

さっそく燃焼室の屋根のカーブや煙突周りなど、
これからの要所となる部分の寸法を実測させていただきました。

Img_43582
Rimg0244

ほかにも必要な道具の採寸をしたり、
どこにどのように亀裂が入るかなど見ることができ、
また、きれいに仕上るべきところとそうでもないところも分かり、
今後の作業に役立てることができそうです。

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年3月31日 (水)

須坂の町の雛祭り

こんにちは。ゴム手袋の匂いにやられそうな、土屋です。
窯づくりはいよいよ積み上げ始めましたが、
その様子はまた後日ご報告いたします。

さて先日、現在お隣の須坂市で行われている雛祭りに行ってきました。
今年で9回目になるこの祭りは、美術館や博物館などの施設のみならず、
商店などでもそのお宅の雛飾りが展示され、一般の人も見ることができます。

中でもすごいのが、数件の雛飾りを合わせて展示した、
日本最大級の1000体、30段雛飾りです。

Rimg0224
Rimg0234

もちろんこれだけの数の雛人形を見るのは初めてで、
実際の雛飾りは写真で見る以上の迫力がありました。
これが一箇所だけではなく、隣接する2つの施設で展示されています。

Rimg0244
Rimg0242

よく見ると一体一体の顔の表情が微妙に違ったり、
衣装や動きが違ったり、この数を見比べるからこその楽しさがあります。
また、きっとどの雛飾りもそれなりの年代物だと思うのですが、
どれもそれを感じさせないほど保存状態がいいのに驚きました。

この展示は4月13日(土)までのようなので、
機会があればぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月10日 (水)

名古屋~岐阜の旅 ~その2~

こんにちは。月曜日にした雪かきの筋肉痛が、
今日になってじわりと出てきている、土屋です。

さて、先月末風邪でお休みする前に、
『名古屋~岐阜の旅 ~その1~』を、
「つづく‥」としたまま忘れていることに気が付きました。
ということで、遅くなりましたが、つづきです。

加藤栄三・東一記念館を訪れたあと、
まだ時間が早かったので、もう一箇所、美濃市にある、
北川原温氏設計の岐阜県立森林文化アカデミーを訪れました。

Rimg0190_3
Rimg0180_2 
Rimg0173_3 
Rimg0176
センターゾーン

Rimg0159
Rimg0153
森の体験ゾーン

Rimg0144
Rimg0148
宿泊ゾーン

Rimg0142
テクニカルゾーン

演習林を含む40ha広い敷地の中には、4つのゾーンがあり、
それぞれ目的の異なった建物が建てられています。
建設には86,000本もの岐阜県産の間伐材が使用されているそうです。
その間伐材を組んだ面格子が構造上はもちろん、
デザインにおいても効いています。

全体的には屋根の形状など、稲荷山養護学校に似ていて、
木の使い方も含めて北川原さんらしい建物といえると思います。

さてさて、すっかり日も傾き、小布施へ帰る途中、

Rimg0210
Rimg0216

「うだつの町並み」という看板を見かけ、寄り道をして帰りました。
今回も車中泊を含むなかなかハードな旅になりました。

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 3日 (水)

防御

こんにちは、にしやまです。

・前回の件ですが、
 正解は、柱と貫を固定する「楔(くさび)」という材でした。

 001
 縦方向に見える材が柱、横方向に見える材が貫です。
 柱に空けられた穴に貫を貫通させ、
 そこに木舞を掻いて、ベトを塗ると、壁になります。

 貫と柱の交点に注目すると、
 柱に空けられた穴は、貫材の幅(高さ方向)にくらべ、
 随分と余裕があるように見えます。
 この状態であれば、

  柱の穴に貫が通してある

 という状態に過ぎません。

 そこで登場するのが、楔です。

 柱の穴と貫の開いたスペースに楔
 001_2
 を斜めに切り落とされたほうから打ち込むことで、
 (しかも柱の両側から!)
 柱と貫ががっしりと固定されるのです。

 小さいけれど大きな仕事をしている
 楔の紹介でした。

・解体工事につきものの、塵、埃、カス・・・
 彼らが目に入ると、痛みをこらえるためにしばし作業が
 中断してしまいます。

 先日も作業をしながら彼らと戦っていたのですが、
 ふとした拍子に、彼らを迎え入れない方法がわかりました。

 それは

   できるかぎり上を向かないこと

 です。

 重力によって、主に彼らは上からやってきます。
 ですので、目を上に向けなければ、
 やすやすと進入を許すようなことにはならないわけです。

  そんなことわかってるよ。

 と思いました?
 でもです。少なくとも私は、わかっていながらも
 徹底できていなかったことに気づきました。

 それからというもの、たとえ上向きの作業であろうとも
 こまめに下をむき、
 上目遣いの状況を極端に押さえた結果、
 私の目のセキュリティーは強固なものとなりました。

 以上、どうでもいい報告でした。

Photo
 海女のめがねいろいろ

 とくに意味はありません

西山哲雄

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月20日 (水)

名古屋~岐阜の旅 ~その1~

こんにちは。やっと正月太り分を解消した、土屋です。

さて、伊勢に行き、名古屋での同窓会を終えた帰り、
またふらっといくつか建物を回ってきました。

Rimg0097
Rimg0091
Rimg0092

こちらは、アントニン・レーモンド氏設計の神言神学院です。
名古屋市内の南山大学のキャンパス内にある建物で、
学習室や事務室などを兼ねていますが、写真は礼拝堂の写真です。
南山大学には他にも同氏が設計した建物がいくつかありますが、
その中でも際立って印象的な建物です。

礼拝堂の中に入ると、この扇形の弧を描くような天井と、
スリット状に設けられたステンドグラス、
また、鐘楼の上から差し込む光が厳かな雰囲気を演出していました。

Rimg0119
Rimg0114
Rimg0126

こちらは、吉村順三氏設計の加藤栄三・東一記念館です。
岐阜公園内にある、小さな平屋の建物で漆喰壁に瓦屋根、
平面も中庭を設けたロの字型のシンプルな計画になっています。

全体的にはシンプルな印象ですが、
中庭部分の開口部のとり方や、寸法の設定、
裏手に背負う山の木々や石垣のとりいれ方などは絶妙です。

つづく‥

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月15日 (金)

伊勢・志摩の旅 ~その2~

こんにちは。今年のおみくじは3分の2の確率で大吉の、土屋です。

さて、先日のもう一つの正解はこちら。

001_2
海の博物館。でした。

海の博物館は内藤廣氏の設計で、
日本建築学会賞をはじめ、多くの賞を受賞している建物で、
海と人に関するものが幅広く展示されています。

Rimg0058
Rimg0081
Rimg0048
Rimg0047

蔵をイメージさせる黒壁の展示棟の内部は、
集成材がアーチ状に組まれた構造の空間が圧巻で、
船底の骨組をイメージさせます。
展示品も船の模型やリアルな魚屋さんのジオラマがあったり、
非常にバラエティに富んでいて楽しめます。

Rimg0076
Rimg0077
Rimg0079

展示棟のほかにギャラリーや収蔵庫、研究棟などがありますが、
高低差のある敷地で展示棟を介してうまく動線が考えられていて、
また、それらの屋並みがとてもきれいでした。

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月13日 (水)

光の操りかた

こんにちは、西山です。

三連休、所用の為実家に帰りました。

というわけで、前回とりあげた

 IZU PHOTO MUSEUM

に、早速いってきました。

前回も書きましたが、
建物の設計を写真家の杉本博司氏が担当しており、
現在開館展として、「杉本博司―光の自然」が
開催されております。

建物自体はさほど大きくありませんが、
内には、とても素敵な空間が広がっています。

そして、写真家だけあって、
さすが、光の使い方が抜群に上手でした。

余計な装飾のないモダンな空間は
ややもすると居心地の悪いものとなりますが、
IZU PHOTO MUSEUM には、
とても心地のいい空気が流れていました。

何度でも行きたくなる。
そして、行くたびに違った感動を与えてくれるであろう。

そんな建物です。

Izu_photo_museum_001

にしやまてつお

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年1月12日 (火)

伊勢の旅 ~その1~

こんにちは。最近口の中をよく噛む、土屋です。

さて、先日西山からフリがありましたが、
一つ目のこちらの写真の正解は、

001
伊勢神宮。でした。

先日、名古屋で大学の同窓会があり、
その前に少し足を伸ばして行ってきた次第です。

まずは伊勢神宮。
パワースポットというのでしょうか、
外宮も内宮も神聖な感じがひしひしと伝わってきます。

式年遷宮をする唯一神明造の正宮は、
遠くの方にしか見ることができませんでしたが、
別宮やその他の建物、周囲の木々や石垣なども、
長い年月や神聖さを感じさせます。

Rimg0008
Rimg0006

帰りがけ、宇治橋の鳥居の前に人だかりができていたので、
何の出待ちかと思い一緒に待っていると‥

Rimg0012

太陽の出待ちでした。
伊勢神宮は太陽神である天照大御神を祀っているだけに、
ここからの日の出というのは格別でした。

ということで、もう一つの写真の正解は次回。

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年12月24日 (木)

氷土

こんにちは、西山です。

・最近我々は、穴を掘っています。
 かなり大きな穴です。

 スコップで掘ったら・・と考えるだけで
 途方にくれてしまいそうな、大きな穴です。

 そこで今回我々は、バックホー(油圧ショベル)という
 文明の利器の力を借りることにしました。

 バックホーで一回すくうと、それで一輪車約一杯分。
 一輪車一杯分のベトをスコップですくうことを考えれば、
 圧倒的な早さです。

 これで大きな穴もへっちゃら・・のはずなのですが、
 問題は、その便利な機械を操る我々の腕前・・・・
 なかなか悪戦苦闘しています。

・ここ数日の小布施は、いよいよ本格的に寒い日が
 続いておりまして、
 最低気温が-8℃なんていう日もありました。
 
 これだけ寒いと、穴を掘るのも大変です。
 地面の表層が数センチにわたって凍り付いていて、
 ベトを掘っているのか、氷を砕いているのか
 よくわからない状態に。

 ちなみに、そんな状態ですから、
 スコップはまるっきり歯がたちません。

 カキーンという金属音と手のひらに鈍い痛みが残るだけ・・。

 
・冬に地面が凍りついて、スコップなんか歯が立たないというのは
 長野では当たり前のことかもしれませんが、
 庭の水溜りに凍りが張ったということが
 食卓の話題になるような温暖なところで育った私としては、
 かなりの発見でした。

 ・・・いやぁ、冬になれば地面が凍って、固くなってしまう
 ということは、なんとなくわかっていましたよ。
 これでも長野暮らし10年以上ですから。

 でも、これほどまでとは・・。

 体験して初めてわかりました。

 
 ちなみに、12月22日の長野市の気温は 3/-8℃(最高/最低)、
 同じ日の故郷は、10/-1℃(最高/最低)でした。
 ・・・さすがに、氷くらい張ったかな?
 

 
・先日、旅をしてきました。

 001
 001_2
 002

 ↑こんなところに行ってきました。

 
 さて、ここはどこでしょう?

 
 わかった人は・・、西山まで。
 (どうにかして、連絡ください。)

正解は次回
西山哲雄

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧