職人のわざ

2011年12月24日 (土)

達磨窯火入れ(2回目)

メリークリスマス。
寒くなってきました。いよいよ冬本番です。
「寒い」→「温まろう」→「火入れ」
という無理やりな流れで、12/21(水)~22(木)に
2回目の達磨窯の火入れを行いました。

前回同様、窯の中身の大半は既成の瓦たちですが...
今回は8月に開催した瓦ワークショップの作品や
桟瓦、敷瓦の試作品も窯の中へ入っています。

100_6744 

温度計の針は当たり前のように「0℃」。
かじかむ手先を温めるべく窯の両側の焚き口から着火します。

Img_7646

初めは焚き口の口元でチョロチョロと...
今回は半日以上かけて「炙り焚き」です。
この工程で、窯と瓦の水分を飛ばします。

Img_7652_2

夕闇が迫る頃には窯も温まってきます。
この時点で窯内部の温度は約400℃。

深夜、いよいよ「本焚き」開始です。

Img_7673

600℃を超えると、焼成室内部の瓦たちも赤く光を帯び初め、
煙突からもしばしば炎が立ち上がります。
夜の達磨窯、土の質感とオレンジ色の炎。
私の大好きな光景。

Img_7714

窯の中の瓦たち。
当たり前の光景なんだろうけど、
ただの土の塊が光り輝き始める姿に感動。

Img_7691

窯も熱気を帯びてきました。

Img_7694

薪をくべる土屋氏。
眩しくて顔を歪めているのではありません。
この距離でも熱気が襲ってきて熱いのです。

Img_7710   

耐火煉瓦もオレンジ色に...

Img_7721

再び窯の中。だいぶ透き通った色になってきました。

で、朝を迎えて窯の中は約800℃。
外は氷点下の張り詰めた空気...

10:30頃、900℃を超えたあたりで最終工程「コミ」に入ります。
「コミ」とは大量の松葉と薪を窯に放り込んで、窯を塞ぐ工程。
この工程のレポートはまた後日。
理由は写真を撮る暇がなかったから。
前回の窯焚きの様子でじっくり説明します。

肝心なところを省略してしまいましたが、
「コミ」の後の達磨窯。

Img_7735

Img_7739 

Img_7746

来週、窯開け予定です。
以上、久々の報告でした。

金石

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月20日 (土)

達磨窯@小布施 初火入れ ~その1~

各方面のみなさまがた

大変ご無沙汰しており、恐縮です。
「最近ブログどうしたの?」との、
皆様からのご指摘に胸がつまる思いであります。

そんな中、良いご報告です!
8月7日、8日の2日間、達磨窯に初の火入れを行ないました。

この日は8日の小布施ッションの講師もしていただいた、
武蔵野美術大学基礎デザイン学科教授の原研哉先生と、
ゼミの学生たちをお迎えしての火入れとなりました。

100_6411_2 
100_64132

簡素ながらも安全と成功を願う儀式を執り行った後、
原先生に火入れをしていただきました。

P80716892
P80716942

これまで、窯を太らせるための火は入れてきましたが、
今回は、瓦を焼くときと同じように火入れをしました。

この達磨窯にとって初の火入れであるとともに、
私たちにとっても初の火入れになります。
私と西山に至っては、火入れを見たことすらなく、
何事も手探りな感じで、この後丸一日かけて火入れに臨みました。

その奮闘ぶりは、今後お伝えしていきたいと思います。

追伸
今回の火入れは、甘楽の火入式のような完成を祝うものではなく、
窯を完成させるために行なうものだったため、
広くお声掛けしませんでしたが、
窯が完成し、いざ、瓦を焼き始めるまでに至った暁には、
お世話になった皆様をお呼びし、
火入式を行いたいと考えておりますので、
そのときはぜひ、足をお運びいただきたいと思います。

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年7月22日 (木)

達磨窯@小布施 作業報告 ~その15~

こんにちは。すっかりサボリ癖のついていた、土屋です。
これからまた心を入れ替えたいと思います。

さて、一応の完成を見せた達磨窯ですが、
本当の完成までにはもう少し工程が残っていますが、
現在は「火を入れながら窯を太らせる」工程です。

100_5439
これは、戸口と呼ばれる瓦を出し入れするための開口を、
瓦と砂、さらに木で蓋をしているところです。
仮の煙突も取り付けました。

100_5451
100_5453
そして、いよいよ火入れ。
今回、実際に瓦を焼くときの900度という温度までは、
窯の温度も上がってなかったと思いますが、
焚き口にいた百足は焦げていました。
また、心なしか焚き口の上に飾られた恵比寿さんも、
熱そうな顔に見えます。

100_5447
燃焼室のアーチの部分を、
乾き具合を見ながら太らせて(塗り重ねて)いきます。

そもそも、なぜ火を入れながら太らせる必要があるかというと、
とくにこの燃焼室のアーチの部分を太らせるため、
といっても過言ではありません。

この部分は瓦をせり出しながら、
最後は竹を渡してアーチをかけてあるだけで、
他の部分に比べて厚みがありません。
そのため、水気を含んだ粘土を塗り重ねると、
重みで落ちてしまう危険性があります。

そこで、短時間で水分を飛ばしながら塗り重ねるために、
火を入れながらの作業になるわけです。

100_5377
太る前。

100_5465
現在。

ここからもう一太らせさせていきます。

土屋 直人

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年7月 9日 (金)

つまづま

こんにちは、にしやまです。

まずはこちらを

先日訪れた五箇山の合掌造りの集落。
合掌造りは妻面に特徴があるので、
それらを撮り集めてみました。

こうしてみると、
どれも同じように見える民家も
それぞれ少しずつ違っていることがわかります。

西山哲雄

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月23日 (水)

達磨窯のできるまで。

こんにちは、にしやまです。

さて、動画をつくってみました。
達磨窯をつくるときに、定点観測の写真を
撮りつづけていたので、
それをスライドショーにしてみました。
少し長いですが、
お時間のあるときに見ていただくと、
達磨窯のつくられかたがわかります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月10日 (木)

ツケメンはあるが、イケメンはない。

こんにちは、にしやまです。

突然ですが、

 几帳面

ってどんな面かご存知ですか?

正解は、下の図の中に・・。

001

(『木製建具デザイン図鑑』106頁・図27をリライト)
上から2段目、左から3番目に・・

002

これが几帳面です。

これ、面のとり方の一覧表なのですが、
何ぞやというと、
柱や建具の枠の出隅部分(90度の角)に、
角の保護や装飾を目的として施される細工です。

それにしても・・
日本という国は、こういう方向に掘り下げていくと
どこまでも深遠な世界がひろがってますなあ・・

きっと最初は、
実用のために生み出されたものだと思うのですが、
どこかできっと、実用を超えてしまったのでしょう。

よく見ると、ネーミングも凝ってます。

西山哲雄

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月 4日 (金)

達磨窯@小布施 作業報告 ~その14~

こんにちは。高校時代、野球ではろくに肉刺もできなかったのに、
窯づくりでスコップやら鏝での肉刺ができている、土屋です。

さて、耐火煉瓦を積み終わった焼成室のアーチですが、
下地は火入れの時に燃やしてしまうものだと思っていましたが、
甘楽町での窯づくりの写真をよく見てみると、
火入れの前に外していたことが分かり、
少々不安ながらも外してみることにしました。

P51391012
P51391132

下地のパネルの足を恐る恐る取り外し、
下地を叩き落としていきます。
何とか最悪の事態は免れ、無事に取り外し完了。
アーチ構造を考えた人はほんとすげーな、と思った瞬間でした。

P51391512
P51391262

焼成室の中は思ったよりも広く、
戸口の幅も広めにしたので、移動も楽々です。
また下地に接していた面は、
なんとも素材感のあるいい表情に仕上がっていました。

さてさて、焼成室のアーチの仕上げと一緒に、
燃焼室の屋根のアーチも仕上ていきます。

100_5361
100_5363
100_5365

縄をかけながらせり出させてきた瓦の上に
割り竹をのせ、その上に粘土を塗って屋根のアーチの完成です。
これでようやく以前ご紹介した、

P51392162
達磨窯の(一応の)完成!

この状態になったわけですが、
(一応の)とあるように、まだ本当の完成ではありません。
ここからの作業はサボることなく、
お伝えしていきたいと思います!

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年6月 1日 (火)

達磨窯@小布施 作業報告 ~その13~

こんにちは。ここ2,3日で3キロ太った、土屋です。
やっぱり肉食の暴飲暴食はいけません。

さて、窯づくりはいよいよ焼成室のアーチを積んでいきます。
作業は焚き口のアーチ同様、いたってシンプル。

Img_47772
Img_47792_2
Img_47892

両サイドからアーチの下地にそって、
日干し煉瓦を積んでいきます。

Img_4827
Img_4844

キーストーンとなる最後の一列は、
足でガンガン踏み込んで入れていきます。
こんなことができるのは焚き口のアーチで、
多少アーチ構造に自信がついたからでしょう。
最後に、目地の部分がしっかり利くように楔を打ち込みます。

100_5336
100_5343

日干し煉瓦と目地材が見えている感じもいいのですが、
その上に土を塗り重ねて、焼成室のアーチの完成です。
日干し煉瓦をつくっていただいた、
外国人ヘルパーの皆さんには本当に感謝です。

さてさて、緊張の下地外しと、
燃焼室の屋根のアーチの仕上は次回に。

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月27日 (木)

達磨窯@小布施 作業報告 ~その12~

こんにちは。最近、目覚ましが鳴る前に起きてしまう、土屋です。

さて、作業は燃焼室の屋根と平行して、
焼成室のアーチを日干し煉瓦で積む工程を行っていきます。
まずは、アーチを積むための下地をつくっていきます。

100_5248
100_5246
Img_4739

壁にアーチの型に切ったパネルを当てつけ、
その形なりに壁を積上げていきます。

100_5298

上まで積上がった状態がこちら。
横から見るとほぼ完成型です。
窯の中央部分のスリット状の部分は「戸口」といい、
ここから窯の中に瓦の出し入れをします。

100_5296
100_5302
100_5304

壁に当てつけたパネルの上に板を打ちつけ、
燃焼室をスッポリ覆います。
これでアーチの下地が完成。
次回はいよいよ、日干し煉瓦を積んでいきます。

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年5月24日 (月)

達磨窯@小布施 作業報告 ~その11~

こんにちは。達磨窯が一段落してからというもの、
日に日に体が重くなっていく、土屋です。

さて、焚き口のアーチを積み終えると、
いよいよ燃焼室の屋根を架けていく工程になります。

「屋根のカーブはセンスで」

という、なんともアバウトなメモと写真だけが頼りでしたが、
前回お伝えしたようにバッチリ実測をさせていただいたので、
何の不安もなくこの工程に入ることができました。

Img_4655
100_5204

実測してきた寸法を参考に屋根がせり出し始める位置を出し、
まずは5cmほど瓦をせり出させます。
このとき、耐火煉瓦で積上げた肌の上からも、
燃焼室側に瓦をせり出させておきます。

100_5271
100_5272
Img_4754

4~5寸くらいずつ瓦をせり出していくのですが、
先端に縄をかけて瓦が落ちないように固定していきます。
この縄をかけながら瓦をせり出していくのが、
一番難しい工程になりそうだと思っていましたが、
思いのほか順調に進めることができました。

100_5240

このあたりまで来ると、日に日に窯らしくなってきて、
一日ごとの達成感が今までの比じゃありませんでした。

土の水の引き具合を見ながらせり出していく間に、
焼成室の壁も積上げていき、
焼成室の屋根のアーチを積む工程も平行して行っていきます。

つづく

土屋 直人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧