2010年6月10日 (木)

ツケメンはあるが、イケメンはない。

こんにちは、にしやまです。

突然ですが、

 几帳面

ってどんな面かご存知ですか?

正解は、下の図の中に・・。

001

(『木製建具デザイン図鑑』106頁・図27をリライト)
上から2段目、左から3番目に・・

002

これが几帳面です。

これ、面のとり方の一覧表なのですが、
何ぞやというと、
柱や建具の枠の出隅部分(90度の角)に、
角の保護や装飾を目的として施される細工です。

それにしても・・
日本という国は、こういう方向に掘り下げていくと
どこまでも深遠な世界がひろがってますなあ・・

きっと最初は、
実用のために生み出されたものだと思うのですが、
どこかできっと、実用を超えてしまったのでしょう。

よく見ると、ネーミングも凝ってます。

西山哲雄

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2010年3月11日 (木)

脱、他人任せ

こんにちは、ようやく腰痛が治ってきた金石です。

いよいよ達磨窯上屋の部材の加工も、
細かな箇所を残すのみとなってきました。

今まで造作工事も自分たちでやってきましたが、
構造体だけは造作大工に仕事を依頼する、
というパターンがしばらく続いていたせいもあって、

 構造体は造作大工に依頼するもの

と、なんとなく決め込んでいた部分もありました...

今回のこの工事では、

1.簡単な造りの建物であること
2.予算の関係上、できるだけ経費を抑える必要があること

という諸要素が相まって、
構造体も自分たちで加工する運びとなったわけです。
何を隠そう、柱や梁の刻みを行うのは
今回が初めての経験です。

結論としては、
手元に加工のための機械・道具が揃っていたおかげもあって、
それなりにできることがわかりました。(のはず...)
ただし、人力で持ち上げられる大きさの角材に限ってですが...

それでも、造作工事が「他人任せ」から
「自ら可能」になったわけですから、
我々にとっては大きな出来事を言えます。

また少し違った景色が見え始めた
金石健太

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2010年2月24日 (水)

H邸新築工事 ~その6~

こんにちは。日増しに暖かさが増し過ごしやすくなりますが、
同じくして私を悩ませる時期も近づいてきました、土屋です。

さて、先週までの雪の心配をしていたのが嘘だったように、
春並みの陽気の中、軸組みの解体も順調に進んでおります。

Ca3900952
Ca3901002

野地板を剥いだ状態もきれいでしたが、
見上げた先の快晴の青空と木のコントラストもとてもきれいです。

たいていの家の小屋組みには「棟札」という、
建築年や工事をした大工の名前などが書かれた札が残っていますが、
この家にはその棟札の横に大量のお守りも吊るされていて、
この家に対する気持ちが伝わってきます。

Ca3901012

こちらは取り外した母屋です。
反ったりねじれたりしているものがほとんどです。
もともとなのか、年月とともにこうなったのか定かではありませんが、
今まで長い間立派に屋根を支え、
しっかり納まっていたのですからたいしたものです。

いよいよ解体工事も大詰め、
明日あたりには梁や桁が取り終わる予定です。

土屋 直人

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2010年2月20日 (土)

H邸新築工事 ~その5~

こんにちは。史上初の日本男子フィギュアのメダルに沸いていますが、
生まれてこのかた、スケートをしたことがない、土屋です。

さて、今週は天気にも恵まれ瓦下ろしも無事終了です。

Ca390100_2  
Ca390099_2

瓦桟とルーフィングも剥ぎ、下から見上げた写真です。
野地板の隙間から差し込む光がきれいです。

以前のブログで金石が、

 これは壊しているのか?
 それともつくっているのか?

 答えは簡単、まぎれもなく「壊している」のです。

 が、、、
 確実に空間は居心地のよいものになってきている...

ということを書いていましたが、
柱、梁など軸組みだけになったこの状態も同じ感じがします。
写真に写っている柱以外の部材というのは、
完成してしまえば光も当たらず人目にも触れないものですが、
こうして見るとそれももったいなく感じます。

こうした天井裏に隠れていたり、または現しになっている軸組みが、
私が古民家に惹かれる魅力の一つであると思います。

さてさて、いよいよ来週からは軸組みの解体に入ります。

土屋 直人

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2010年2月18日 (木)

材木の流通

こんにちは、界隈の建物の実測を密かに始めた金石です。
平面図だけとはいうものの、
建物の数が多くて、意外と時間が掛かりそうです。

先日、酒屋の道具を修理するために、
材木屋に杉板材の見積もり依頼をしました。

この道具、使い方がかなり特殊なため、
しっかりと乾燥している材を調達する必要があります。
そこで、秋田杉、金山杉、吉野杉、
それに県産の杉材をそれぞれ調べてもらいました。

数日後...

材木屋から返答がありました。

 県産材の「乾いた板」はすぐには手に入らないよ

と。

材木屋の持っている流通ネットワークの問題もあるでしょう。
他の業者であれば手に入るのかもしれません...

それにしても...

長野県の杉材は乾かす時間もなく流通に出回っているのか?
あるいは柱材ばかり取って板材は取っていないのか?

この大きな違和感がどうしても拭いきれません。

国産の木材の流通はどういった仕組みなのか?
今度詳しく聞いてみます。

金石健太

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2010年1月29日 (金)

さて

問題です。
これは何でしょう?

001

数センチほどの大きさの木片たち。
解体中の民家から採集しました。

正解は次回。

にしやまでした。

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2009年12月10日 (木)

酒林

こんにちは、西山です。

本日、我々は、山へ行ってきました。
そのわけは・・・

Photo
これです。

杉玉(造り酒屋の店先によくある、杉の葉の大きな玉)を
つくるために、
山から軽トラック2台分という大量の葉を集めてくるというのが、
本日のミッションでした。

まとめると、間伐された杉の木の、
葉っぱを切って集めるという、ただそれだけのことですが、
それがなかなかどうして、興味深い経験となりました。

作業開始前、
遠目ではどれも綺麗な緑の葉に見えたのですが、
実際に近寄ってみると、
個体差や伐採された時期の差などにより、
色の差があることがわかりました。

用途を考えると、なるべく青々とした葉を集めたい我々。
おのずと、
できるだけ鮮やかな緑色をした葉を求めて、
杉林の間を行ったり来たりすることに・・。

そして、しばらく作業に没頭した後のことでした。
私はあることに気づいたのです。

 自分の中の、「緑色」の数が増えている。

と。

最初はせいぜい、

 綺麗な緑
 いわゆる普通の緑
 くすんだ緑

といった3段階くらいを識別する程度だったのが、
最後には、うまく言葉では分けられませんが、
感覚的には10段階くらいの「緑色」が
自分のなかで生まれていました。

この感覚、すごくおもしろかったです。

普段みなれた「緑色」のなかに、
自分のしらない新しい「緑色」を発見したような・・。

「緑色」の奥行きを感じた一日でした。

西山哲雄

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2009年11月12日 (木)

力なり

こんにちは、西山です。

久しぶりに、リアルタイムでブログ更新しています。
このところ、西山分の更新が滞ってしまい
申し訳ありませんでした。

本日、

  10/9、15、20、23、28
  11/4、9

以上の更新を完了しました。
あいかわらずたわいもない話が満載ですが、
よろしければどうぞ。

さてさて、
さすがにこれだけ更新をためてしまったのは初めて
だったので、正直あせりました。

最初のうちは、いくつたまっているかを認識していたのですが、
途中からは、

 とにかくたくさんたまっているけど・・

とアバウトな認識になり、かなり現実逃避をしておりました。

やはり、少しずつやるのが一番ですね。

・・・・というか、日付を偽装して、過去の更新をでっち上げる
というのは、なんだかおかしいですね。

今後はなるべくこのようなことがないようにしたいとおもいます。

ということで、
更新が滞っているあいだに11月に入ったというのに
ここで勝手に

 継続

を今年の個人テーマにしたいと思います。

イメージとしては、バッターが毎日素振りをするように、
私もなんらかの「素振り」を毎日していきたいなと
思う次第であります。

正直、具体的なところはまだ見えていないのですが、
毎日かかさず、
たとえ明日、その必要がなくなるとわかっていても

 素振り

していきたいと思います。

【本日の京都】
001_5
前も取り上げました、京都の犬矢来です。
個別更新可能な、素晴らしいアイテムです。
しかし、右の部分をよく見ると・・
002_6
おわかりでしょうか。
右半分は、竹ではなく、木製です。
竹矢来でも木矢来でもどちらでもいいと思うかもしれませんが、
個人的には、

  ・竹は木にくらべ成長がはやく、わりとどこにでもあり
   入手しやすい。
  
  ・竹を加工するには、鉈とそれを扱う腕があれば十分だが、
   丸太の状態の木からこのような細い材をこしらえるには、
   現実的には大掛かりな機械に頼らざるを得ない

  ・竹矢来は節がリズムを刻み、豊かな表情を生み出している。

  ・竹は容易にしなる。

  
などの理由から、竹矢来を強く推したいと思います。
(現実に、ほとんどが竹矢来ですが・・。)

竹矢来推進委員会
西山哲雄

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2009年10月 9日 (金)

大きさを揃えること

こんにちは、西山です。

先日、自分が使っている電卓と携帯電話のサイズが
ほとんど同じ大きさだということに気づきました。

001_2
002_2
こちらがその写真。
こちらがその写真。
すこしわかりにくいですが、
どちらの写真とも、
黒い携帯電話の上に、白い電卓が乗っています。

厚みこそ違うものの、
平面的なサイズはほぼ一緒です。

おそらく両者をデスクの上においた状態で作業していて
何かの拍子に重ねてしまったところ
この事実に気づいた
ということだと思うのですが、記憶が定かではありません。

しかし、このことに気づいたときには、
なんだかうれしかったですね~。

そのことだけはよく覚えています。

上記のことは、

 両社のデザイナーが意図的にサイズをあわせた

ということではなくて、
純然たる偶然の出来事であるとは思うのですが、
物のサイズをあわせていくということは、
様々な可能性を秘めていると思います。

現在取り組んでいる再生の現場では、
お施主さまが、壊されてしまう古民家などから
譲り受けた床板や木製建具を
出来る限り再利用することを試みているのですが、
ここで大切になるのが「サイズ」であると、
身にしみて感じました。

民家は基本的に尺貫法に則ってつくられていますから、
床板などを再利用する際には、
長さを調節することなくそのまま使うことができるわけです。

また、建具にしても、
幅は尺貫法に基づいた柱間隔によって、
いくつかのバリエーションに大別することができますし、
高さにしても、「五八(ごはち)」と呼ばれるような
5尺8寸という高さが一つの基準となっていますので、

 あっちの建物から持ってきた建具をこっちのたてものへ

ということが、何の不都合もなく、簡単に出来てしまうわけです。

再利用に耐えうるだけの丈夫なつくりであるとか、
無垢材を使用しているだとか、
他にも重要な要素はありますが、
これからの「持続可能な社会」とか「長寿命住宅」といったものを
考えていくには、

 大きさを揃えていくこと

が、一つの突破口となるような気がしてなりません。

西山哲雄

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2009年9月15日 (火)

植物の奥行き

こんにちは、西山です。

ものづくりを志すものの端くれとして心がけていることは
少しでも美しいものをつくりたいということです。

そんなことはきっと、誰しもが思うことでしょう。

しかし実際、人がつくったもので
見とれてしまうくらい美しいものには、
なかなか出会わなかったりします。

それに比べると、
自然の産み出すものは、
なんと美しいものが多いことか・・。

Photo
これは実は一本の木で、
多行松と呼ばれる種類らしいのですが、
つい先日、私はこの松に目を奪われ、
思わず写真におさめました。

この造形は、人の手で産み出せるものでは
ない気がします。

たとえまったく同じ形を人工的につくることが出来たとしても
それが同じ感動を与えるかといったら
私はあやしいと思います。

このようなうつくしい自然を前に、
私の出来ることといったら、
私の作り出すものが、少しでもそこに近づけるように
努力することと、
この美しさの邪魔をせず、むしろ最大限に
生かす方向で考えることだと思います。

敬愛する内藤廣先生もの中で

 建築家は木をきるな

と書かれていますし、
古谷誠章先生の設計されたまちとしょテラソ
既存の桜の木をそのまま残すために
建物をえぐるような形で切り取り
桜のスペースを確保するとともに、
その桜を最大限生かせるような設計が
なされています。


彼らのような一流の建築家がそれだけの心遣いを
しているわけですから、
おなじところで生きるものとしては
彼らを見習って、(そしていつか追い越せるように)
頑張るしかないですね!

西山哲雄

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