県外の建築

2009年11月12日 (木)

力なり

こんにちは、西山です。

久しぶりに、リアルタイムでブログ更新しています。
このところ、西山分の更新が滞ってしまい
申し訳ありませんでした。

本日、

  10/9、15、20、23、28
  11/4、9

以上の更新を完了しました。
あいかわらずたわいもない話が満載ですが、
よろしければどうぞ。

さてさて、
さすがにこれだけ更新をためてしまったのは初めて
だったので、正直あせりました。

最初のうちは、いくつたまっているかを認識していたのですが、
途中からは、

 とにかくたくさんたまっているけど・・

とアバウトな認識になり、かなり現実逃避をしておりました。

やはり、少しずつやるのが一番ですね。

・・・・というか、日付を偽装して、過去の更新をでっち上げる
というのは、なんだかおかしいですね。

今後はなるべくこのようなことがないようにしたいとおもいます。

ということで、
更新が滞っているあいだに11月に入ったというのに
ここで勝手に

 継続

を今年の個人テーマにしたいと思います。

イメージとしては、バッターが毎日素振りをするように、
私もなんらかの「素振り」を毎日していきたいなと
思う次第であります。

正直、具体的なところはまだ見えていないのですが、
毎日かかさず、
たとえ明日、その必要がなくなるとわかっていても

 素振り

していきたいと思います。

【本日の京都】
001_5
前も取り上げました、京都の犬矢来です。
個別更新可能な、素晴らしいアイテムです。
しかし、右の部分をよく見ると・・
002_6
おわかりでしょうか。
右半分は、竹ではなく、木製です。
竹矢来でも木矢来でもどちらでもいいと思うかもしれませんが、
個人的には、

  ・竹は木にくらべ成長がはやく、わりとどこにでもあり
   入手しやすい。
  
  ・竹を加工するには、鉈とそれを扱う腕があれば十分だが、
   丸太の状態の木からこのような細い材をこしらえるには、
   現実的には大掛かりな機械に頼らざるを得ない

  ・竹矢来は節がリズムを刻み、豊かな表情を生み出している。

  ・竹は容易にしなる。

  
などの理由から、竹矢来を強く推したいと思います。
(現実に、ほとんどが竹矢来ですが・・。)

竹矢来推進委員会
西山哲雄

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2009年9月24日 (木)

情報発信と罪

こんにちは、9/16(水)のブログをやっと更新した金石です。
まずはそちらからご覧ください。

そう、何を隠そうこの私、
建物を高崎まで見に行って、
結果として建物を見れなかったのです。
それも1度ならばまだしも、2度までも...

一緒に連れて行かれた家族に対して、
これほどバツの悪いものはありません。

というわけで、この場を借りて弁明の機会を頂くこととしました。

そもそもこの「高崎哲学堂」、
もともとネット上でのインフォメーションが極端に少ないんです。

初めて訪れたときも、
「どうやら土日祝日しか開館していない」
という情報をやっとの思いで得ることができたほどで、
そこで祝日に行ったら「冬季休業」の始末。

そして今回、「冬季休業」でない「土日祝日」ということで
先日行ったら「閉館」。
正確には管理元が財団から隣接する市立美術館に変わったようで、
現在は改装中とのことです。

で、なんだか愚痴っぽくなりますが、
己への戒めの意味も込めて今回感じたこと。
それは、

 ある程度の需要が見込まれる物事について、
 情報が無いというのは、罪である。

ということ。
管理元に悪気があるわけではないのですが、
酷な言い方をするとこういうことなんだと思います。
もうそういう時代なんだ、と意外な経験から思い知らされたのでした。

≪追伸≫
なんとインターネット上で「高崎哲学堂」で検索すると、
私の以前訪問した際のブログ記事が割りと上位に登場します。
このブログもそうなるかは謎ですが、
この情報が誰かの役に立てばいいなぁと思います。

「高崎哲学堂」を訪問しようと考えている皆さん、
今年度中は改修工事中で中を見学することはできませんよ~!

金石健太

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2009年9月16日 (水)

再・高崎哲学堂

こんにちは、「ついてない男」こと金石です。

先日の休みのこと...
我が家で「さて今日は何をするか?」となったので、
「天気も良いことだし、ドライブにしよう!」
と提案したところ、
以外にも了解を得ることができました。

ドライブといっても、
私には心に温め続けていた目的地がちゃんとあり、
家族は父親の趣味に
半強制的に参加させられてしまったわけであります。

ETC割引を使って、高速を走ること1時間半、
我が家族の載せた車は目的の高崎へと到着しました。

高崎???

察しの良い方はお気づきかもしれません。
そう、私の目的地は「高崎哲学堂」です。

以前ブログでも紹介しましたが、
実は私、前にこの建物を見に出かけて、
冬季休業で中に入れなかった経験があります。
しかも、家族で新幹線で赴いて...

で、今回、晴れて再訪問の機会を得たわけです。

Img_3829_2

右の案内板にご注目...
「高崎哲学堂は閉館致しました」とさ。

金石健太

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2009年7月 3日 (金)

貸景

こんにちは、西山です。

・前回のクイズの答えです。

 003
 この、円通寺の庭園にある生垣は何種類の植物で構成
 されているでしょう?

 という問題でしたが、
 正解は・・・

 50種類です。

 「混ぜ垣」と呼ばれる手法とのことですが、
 とても私には、50種類を判別することは不可能でした。

・円通寺の庭園の話が続きます。

 001
 
 円通寺の座敷にしばらく座って思い至った
 あくまで個人的な感想ですが、この景色のポイントは、
 座敷と縁側の間に立つ柱と、
 生垣のところにある、何本かの杉の木ではないかと・・。

 一見、借景である比叡山の姿を遮るもののように思えますが、
 実際には、これらのおかげでより、立体感のようなものが
 生み出されているのだと、感じました。

 現代建築では、目の前に絶景が広がっている場所において、
 無柱の大開口を設けることで景色を取り込むということが
 常套手段となっているように思いますが、
 それだけが全てでないことを円通寺の庭園は語っています。

 ・・と、勝手に私は受け取りました。

・先日、梅割り器の話をしましたが、
 今度はいつもお世話になっている曳屋職人の親方から
 梅をいただきました。

 Photo

 ありがとうございます!
 そしてまた、自家製梅割り器の出番がきたようです。

 002
 ちなみにこの梅、
 生のまま食べてみたところ・・

 Photo_2
 こんな感じでした。

 
・今年もこの季節がやってきました。

 2009
 とうもろこしが主食でも一向に構わないと
 この時期は毎年、本気で思っています。

 ちなみに、とうもろこしはイネ科だと、ついさきほど知りました。
 茅といい、もろこしといい、イネ科の一年草には縁があるようです。

もちろんお米も大好きな
西山哲雄

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2009年6月30日 (火)

借りる。

こんにちは、西山です。

私も昨日、「小布施まちづくり大学」に参加してきました。
内容は、昨日のブログで土屋が書いたとおりなのですが、
個人的には、今年の3月に京都をおとずれたばかりでしたので、
京都の現状を容易に思い浮かべることができ、
より一層、興味深い内容となりました。

そんななかで、
講師の高谷基彦さんが用意された資料のなかに、
見慣れた写真がありました。

資料のなかには、「京都市眺望景観創生条例」によって
守りたい眺望が以下のように列記されていました。

 ①境内の眺め
 ②通りの眺め
 ③水辺の眺め
 ④庭園からの眺め
 ⑤山並みの眺め
 ⑥しるしの眺め
 ⑦見晴らしの眺め
 ⑧見下ろしの眺め

そのなかの、「④庭園からの眺め」の例として
挙げられていたのが、「円通寺」の写真でした。

「円通寺」にピンと来た人は、かなりの京都通です。
(と、にわか京都通が勝手に認定しておきます。)

上にも書きましたが、
去る3月に京都を訪れることになりまして、
その際に行き先を相談した、高校時代からの友人で
少し前まで京都に住んでいた彼の口から
その名を聞かなければ、
私はきっと今も、知らないままだったと思います。

そんな「知る人ぞ知る」的な寺、「円通寺」。
清水寺や金閣銀閣、三十三間堂などにくらべれば
知名度ではあきらかに及びませんが、
私は京都滞在の予定に組み込みました。

結果から言うと・・・この決断は大成功でした。

このお寺、京都の中心部から北へと
細い山道をしばらく登った先にあるのですが、
往復の所用時間を差し引いて余りある、すばらしさでした。

それがこちら。

001

円通寺の庭園は、後水尾天皇によってつくられたもので、
枯山水の庭の先に望む比叡山を借景としています。

写真ではわかりずらいかと思いますが、
生垣の先に、うっすらと比叡山がみえるでしょうか?

肉眼で見ると、もっとはっきりと見えますし、
庭のすばらしさも、私の写真ではもちろんのこと、
どんな写真や映像によっても、
決して伝わりきるものではないと思います。

とにかく、京都に行ったらぜひ訪れ体感してほしい場所です。

にわか京都通のおすすめNo.1です!

しばしこの景色に見とれたあと、
ご住職と話をすることができたのですが、それによれば、
このすばらしい借景も、
付近の開発によって存続の危機にあったようです。
ご住職らの努力により、とりあえず最悪の事態は免れた
ということでしたが、
今後も同じようなことが起こらないという保障はありませんよね。

・・・・と思っていたところへ、今回のまちづくり大学で、
こういった景観をまもるために
「京都市眺望景観創生条例」が制定されたと知り、
合点がいったのでした。

〈本日の一枚〉
002_2
円通寺の庭園の重要な要素の一つ、生垣。
実は様々な植物が組み合わされているのですが、
何種類の植物が組み合わされているでしょうか?

答えは次回西山担当ブログで!

西山哲雄

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2009年5月14日 (木)

おもいこみ

こんにちは、西山です。

古い建物に携わる仕事をしていることもあり、
どこかに出掛けても、
自然と、古民家や古い土蔵、伝統的な町並みに
目がいくことが多いです。

そういった伝統的なものは動もすれば、
ありきたりでつまらないものとみられてしまうことも
あると思いますが、
よく目を凝らしてみてみると、意外と面白かったりします。

001
ランダムに並んだ、開口部。
丸あり、正方形あり、長方形あり、、
板戸あり、障子あり、格子あり・・

形も素材も高さもばらばらですが、
絶妙なバランスによって、美を放っています。

002
出入り口です。
写真ではわかりづらいですが、
この開口部、幅が大分細いです。
たぶん、肩幅より狭いです。

いまではこんなに細い出入り口にはなかなか
お目にかかることは出来ません。

そこにはたぶん、

 人が容易に通り抜けられるように

という配慮があるのだと思いますが、
そんな配慮がいつのまにか「常識」になって
我々を必要以上に縛っていやしないかと、
この開口部は語っているように思えました。

002_2
土塀です。
先日のブログでもとりあげたように、
土壁から瓦や小石が顔を出すのはよく見かけるのですが、
こちらは、大きな石です。

001_2
よく見ると、石積みの上に土を塗っているようだということが
わかります。
こんな土塀、いままで見たことがありませんでした。

002_3
古い建物で、よくびっくりするのが、
梁が何重にも飛び交う小屋組です。

001_4
縦横だけならまだしも、

001_5
003
斜め材が入ったり、材自体が激しく曲がってたりすると
もうなにがどうなっているのか、
理解するのが大変です。

先人達は、今よりもはるかに限りある材料のなかで、
あるものをつかい、材の曲がりを生かし、
このような空間をつくったのだと思うと、
本当に頭が下がります。

こういうのを見ると、決して
 
 古いもの=退屈

なんてことはないなと思います。

むしろ、
 
 古いもののほうが斬新で面白い

そんな仮説をもって周りのありふれた(と思っている)ものを
見てみると、面白いと思います。

西山哲雄

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2009年5月 8日 (金)

静岡の旅 ~その2~

こんにちは。最近、10時半くらいになるとお腹が空く、土屋です。

さて、静岡の旅の続きです。
浜松市から静岡市に移動したあと、
さらに東に移動して、富士宮市を目指すことに。

Rimg0105
静岡市の海岸沿いです。
いちご海岸通りという名前がついているくらい、
いちご狩りのハウスが並んでいました。
天気も良く、富士山がきれいに見れると思っていたんですが…

Rimg0107
これまた静岡市ですが、
名勝「三保の松原」に向かう三保羽衣参道「神の道」です。
樹齢400年ほどの松並木がおよそ500m続いているそうです。
「神の道」とは大それた名をつけたと思いましたが、
確かに神秘的な感じを醸していました。
そして、いよいよ富士宮市へ。

Rimg0111
Rimg0110
こちらは、日本盲導犬総合センターです。
この建物は、盲導犬の訓練や、引退した盲導犬が暮らす施設で、
数々の建築賞も受賞しています。

そして、今回ここに立ち寄った大きな理由は、
富士の裾野に建つこの建物を写真で見たときに、
富士山を背負って建つ外観がとてもきれいだったからなのですが…

Rimg0113
Rimg0122
Rimg0126
惜しい!
青空で、きれいに富士山が見えてくれたら、
どんなに気持ちのいいところだろうと思いました。

それでも、昼間の天気がうそのように富士山に近づくにつれ、
雲が増え、富士宮に入った時には雨がパラついてきたような中、
うっすらでも富士山が顔を出してくれましたのは、
幸運だったかもしれません。

これにて、今回の静岡の旅は終わりになりますが、
今月末、再び友人の結婚式のため浜松に行く、
土屋 直人

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2009年5月 1日 (金)

やわらかいということ

こんにちは、西山です。

少し前に、日本人の学生が海外の世界遺産に
落書きをしたとして話題になりましたが、

001
これは京都某寺の近くの土壁です。
近くに寄ってみると・・

002
土塀に異変が起きていることがわかりますでしょうか?
もっと寄ってみると・・

003
場所が日本であれ海外であれ、
落書きをする人はどこでもするんですね・・。

このケースの場合、落書き対象である土塀は、
土でできていますので、
マジックやペンキなどの落書きグッズを持っていなくても
小枝や石ころなどちょっとしたものさえあれば
簡単に文字や模様を刻むことが出来てしまいます。

それゆえに
落書きへのハードルが低いのかもしれませんが、
それにしてもひどい有様です。

落書き対策を考えると、
表面のやわらかい土塀は分が悪い気と思いますが、
表面がやわらかいがために、
風雨によって表面の土がほどよくおちていくことで、
時とともに味わいを増すのは
土塀を含めた、土壁の魅力であるともいえます。

001_2
こんなふうに・・。

これは直島で見つけた土塀ですが、
風雨に晒されることで、壁土の下から瓦や石が顔を出し、
それが見事な経年変化の美しさとなっていました。

このようにして旅行中いくつかの土塀をみて、
私は前々から思っていたことに確信を持ちました。

それは、
土塀なり土壁を新たにつくったり、補修したりする時に、
この「経年変化の美しさ」を念頭におくとすれば、
大事なのは、仕上げ材よりも中身ということに
なりはしないか、と。

要するに、土壁の経年変化の美にとって大事なのは、
表面の壁土が落ちた時に、
そこから何が顔を覗かせるのか?
ということではないでしょうか。

前出の京都の土塀にいい例がありました。
003_3 
この写真の下のほうに、崩れた土壁のなかから何か
顔を覗かせているのがわかりますか?
その部分に寄ってみると・・

004
この様になっております。

壁のなかから白っぽいメッシュ状の物体が出てきています。
実はこれ、ひび割れ防止のための補強材として
壁のなかに塗りこまれていたものなのです。

それが、この場合は風雨でか人間の落書きによってか
わかりませんが、壁土が落ちたことによって、
人目にふれることになったわけです。

どうですかこのメッシュ?

壁を仕上げてしまえば見えるものではないので
見てくれは関係ないのかもしれませんが、
年月を経ればこういった事態もありうるわけですよね。

どうせ顔をのぞかせるなら、瓦や石ころがいいなと思うのは
私だけでしょうか?

〈おまけ〉
003_4
これまた直島でみつけた(おそらく)土塀の名残です。
いまとなっては、塀の役割は果たしていませんが、
圧倒的な存在感をはなっておりました。

そしてちょっと注目なのは左端です。

004_2
裏から見るとこうなってます。
なんと、土塀の上に煉瓦が積まれた形跡が・・。
いったい往時はどのような姿をしていたのか・・。

謎です。

西山哲雄

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2009年4月30日 (木)

静岡の旅 ~その1~

こんにちは。今年は結局お花見にいけなかった、土屋です。
まだ桜が咲いていて、屋台が出ているところはあるものでしょうか。

さて、先日友人の結婚式のため、浜松に行ってきました。
その帰り道、いくつか建物を回ってきました。

Rimg0073
登呂遺跡内にある白井晟一氏設計の芹沢銈介美術館です。
登呂遺跡が工事中であることは、以前の西山氏のブログで知っていたのですが、
まさか美術館が休館日とは、考えもしませんでした。
事前調査の大事さを痛感いたしました。

Rimg0081
長谷川逸子氏設計の静岡大成中学校・高等学校です。
窓の配置が独特で一見学校には見えない建物で、
中がどんな感じなのか気になり除き込んだりしていると、
怪しい人を見る視線を感じたので、退散してきました。

Rimg0088
Rimg0100
磯崎新氏設計のグランシップです。
いかにも磯崎新、という感じのする建物で、
その名の通り、船を連想させるデザインをしています。
コンサートホールや会議場の巨大な複合ホールです。
外壁の石の使い方が印象的でした。

静岡の旅はもう少し続きますが、
続きは次回。

土屋 直人

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2009年4月22日 (水)

ロングライフ建築

こんにちは、西山です。

・春の訪れとともに、某所の土壁の補修を始めました。
 
 今年度初めての壁塗りは、
 ホトトギスが鳴き、桜が舞い散るという、
 最高の環境に恵まれました。

 今回補修しているのは、かなり古い土蔵。
 風雨に晒され、
 一緒に塗り込まれた石や藁が顔を出した壁は、
 年月を経ることで、明らかに新たな価値を
 生み出しています。

 
 そんな土壁の、補修。
 以前(といっても何十年も前ですが・・)補修した部分が
 すこしはがれてきていたり、
 他の部分に比べ傷みが進んでいるところに、
 新たな壁土を塗りこんでいく・・。

 これでまた、しばらくは
 時間を重ねていくことができるでしょう。

 土壁の補修に、特別な材料はいりません。
 木舞をなおす必要のない場合、
 ベト(壁土)だけあれば事足りてしまいます。

 「壁土」と言うと何か特別のように思うかもしれませんが、
 近くにある土でいいのです。
 田んぼの土だったり、庭の土だったり、
 それがもとになって「壁土」ができます。
 
 ですから、極端なことを言えば、
 この世から土がなくならない限り、
 壁土はなくなりません。

 この土蔵がまた、補修が必要になったときにも、
 ベトは容易に手に入れることができるでしょう。

 何十年後も、何百年後も手に入る材料。

 こういうことって、意外と大事な気がします。

・下の写真は、京都の河井寛次郎記念館の犬矢来です。

 002
 001
 竹製ですが、
 傷んだ部分だけ、新しい竹に交換してありました。

 傷んだ部分だけ補修できて、
 なおかつその材料を、これから先もずっと、
 容易に手に入れることが出来る。 

 
 シンプルなことですが、これこそが、
 長く使い続けるポイントなのではないかと思います。

西山哲雄
 

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2009年4月14日 (火)

HT対策

こんにちは、にしやまです。

本日も旅ネタですが、
まずは一枚の写真からどうぞ。

001

これは、寺院などでよく見られる「斗組」です。
木材が何段にも組み合わさって、軒を支えています。

002
こちらも同じ建物の斗組ですが、
なにか余計なものがついているのに気づくでしょうか?

004
寄ってみると、このような感じです。
木が組み合わさって飛び出た上のところに、
銀色の針金状のものが何本もあるのがわかりますか?
実はこれ、さかさまになった釘で、
おそらくは鳩がとまらないようにという対策だと思われます。

003
ここにも。

005_2
このように、ありとあらゆるところが剣山状態です。
良く見ると、上のほうにネット状の鳩避けも施されており、
さらには写真ではよくわからないと思いますが、
細い糸も張り巡らされており、
鳩対策の見本市状態です。

我々も鳩対策に追われた経験があるので
気持ちはわかりますが、
ここまでくると、なにか執念のようなものを感じます。

きっと、鳩と人間の根気比べのような状態になり、
気がつけばこの様になってしまったのでしょう・・。

対策のおかげか、あたりに鳩は見当たりませんでしたが、
その代償としてのこの有様は、
はたして正解なのだろうかと思ってしまいました。

西山哲雄

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2009年4月 9日 (木)

km

・前回の小布施ッションで、川添先生は、
 
  文化は場所におこるもので、
  そこに人が介在することは許されるが、
  文明は場所によらないもので、
  人の介在を許さないものだ。

  そして我々は、文化を創っていかなくてはならない

 というようなことをおっしゃっていました。

 文化と文明の違いは、
 他にもいろいろあるのかもしれませんが、
 川添先生の説明に則るならば、ここ数十年我々は
 「文明」を創るため、発展させるためばかりに躍起になって、
 文化というものを、
 かなりおざなりにしてきたのかもしれません。
 
 我々がこの小布施という土地で、
 この地の粘土を使い、達磨窯という土の窯で、
 この地に葺く瓦を焼こうとしていることは、
 間違いなく「文化」をおこすとだと思います。

 
 「文明」という、
 ある種の洗練されたものとは程遠いかもしれませんが、
 我々は泥まみれ汗まみれになって、
 瓦を焼いていこうと思います。

 

・旅先で、いくつかの「窯」関係のものに出会いました。

 001_2
 004

 こちらは京都の河井寛次郎記念館にある、登り窯です。
 
 「この窯は五条坂によく見られた、何軒かで使用する共同窯
  で、寛次郎氏は高温度で還元焼成できる下から2つ目の
  室をもっぱら使っておられた」
 (河井寛次郎記念館編『河井寛次郎の宇宙』講談社、23頁)

  とのことです。

 共同窯ってなんだかいいですね。
 窯焚きのときなんか、たくさん人が集まりそうで、
 なんだかたのしそうです。

 お気に入りの焼成室のとりあい
 なんてことにならなかったのでしょうか。
 
 
 
 002
 003

 こちらは同じ敷地内にある素焼き窯。
 なんともかわいらしい風貌をしています。

 001_4
 ところかわりこちらは加賀。
 建物の前のおおきな茅が気になりますが、
 お目当てのものは黒い建物の中にあります。

 002_2
 建物内部です。下のほうに見えるのは
 発掘された久谷焼の窯跡です。
 
 ここにもかつて、河井寛次郎記念館にあったような
 登り窯が築かれていたということです。

 この窯跡の覆屋は内藤廣先生による設計で、
 内藤先生は、この覆屋に対し、

  これらの建物は、敷地に流れる目に見えない時間を
  なんとか過去から未来へつなげようとしている。
  (中略)時間は場所に堆積する。
  失われつつある時間を建築の中に再創造すること、
  それが、今の建築に課せられた大きな課題なのだと思う。
  つまらなくて価値のあるもの、価値とは時間のことだ。
 
  (加賀市教育委員会発行
   『九谷焼窯跡展示館展示解説図録』2頁)

 という言葉を残されています。

  つまらなくて価値のあるもの

 まさにその言葉がふさわしい、すばらしい建物でした。

西山哲雄

 
 

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2009年3月27日 (金)

工事中

こんにちは、西山です。
本日も旅ネタですが、まずは写真を一枚。

003
意気揚々と訪れた銀閣寺は工事中でした。

どうやら屋根の葺替と耐震工事が行われていたようで、
ご覧のように、足場が組まれ、上屋で覆われていました。

そのような状況でしたので、
写真を撮っても
005
このようになんだか絵にならず、
観光客の中には、ずいぶんとがっかりされておられるかたも
いらっしゃいました。

しかし私はというと、
工事中の様子なんてなかなかみれるものではないと、
逆にうれしくなり、おそらくその場のだれよりも熱心に
足場に囲まれた銀閣に、カメラを向けていました。
004
002

なによりうれしかったのは、工事内容が屋根の葺替で、
ちょうど葺きあがったばかりの柿葺屋根を
間近で眺められたことでした。

008
こちらが柿葺屋根(の模型)です。
009
そしてこちらがその解説。
善光寺の山門のトチ葺屋根も、板厚の違いこそあれ
同じ「板屋根」です。

そして何を隠そう、
私と土屋氏の卒業論文のテーマが「板屋根」だったのです。

そんな事情もあり、工事中の銀閣を前にして私は
かなり満足でした。

007
葺きあがったばかりの柿葺屋根は、黄金色に輝いています。
しかしこの色が保たれるのはわずかな期間で、
風雨に晒されているうちに、
だんだんと落ち着いた色合いになっていきます。

ですから、このような色の柿葺屋根にであうことは、
かなり貴重な経験です。

006_2
訪れたときはちょうど上屋を解体しているところでしたので、
今銀閣寺を訪れると、足場のない状態で
屋根を見ることができると思います。

黄金色に輝く銀閣寺の屋根を見るなら
今が何十年かに一度のチャンスですので、
どうぞおみのがしなく。

現地に行けない方は、こちらからどうぞ。

一つだけ残念だったのは、
お目当てであった苔ファイルが見られなかったこと。
造園作業のため、片付けてしまったとのことでした・・。

 ※苔ファイル
  升目に仕切られた箱のなかに、
  「銀閣寺の大切な苔」
  「ちょっと邪魔な苔」
  「とても邪魔な苔」
  と分類され、苔が展示されているもの。

〈本日のもう一枚〉
Photo_2
旅行中、もういちど工事中の場所に出くわしました。
こちらはただただ残念な出来事でした。

西山哲雄

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2009年3月24日 (火)

旅トイレ

こんにちは、西山です。

先週のことですが、少しお暇をいただきまして、
西の方へ旅してまいりました。

8日間で、1690kmほどを車移動し、
その間で、1650枚ほどの写真を一人でとりました。

およそ、1km移動するごとに1枚写真を撮った計算になります。

まぁ実際のところは、
移動するときはわき目も(あまり)ふらず、真剣に移動し、
写真を撮るときには、秒単位で撮りまくったので、
こんな計算になんの意味もないのかもしれませんが、
とにかくお伝えしたいのは、かなりの距離を移動し、
かなりの写真を撮ってきたということです。

「これは撮るべきだろうか?」などと悩むことなく、
気になったものにはシャッターを切る
ということができるのも、
デジタル化の恩恵を受けているわけですが、
自分が撮ったにもかかわらず
ざっとみるだけでも少しうんざりするくらいの量の写真を眺めていると、
自分が興味を向けているものが、ぼんやりとみえてきました。

それも、
「強い興味をもっているもの」
ではなく、
「ほんのすこしの、なにげない興味を抱いているもの」
です。

これがわかったのも、とにかく撮りまくったからかなと思います。

それは、こちらです。

Photo
トイレ@銀閣寺

Photo_2
トイレ@直島の港

Photo_3
トイレ@直島のまちなか

Photo_4
トイレ@丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

21
トイレ@金沢21世紀美術館

Photo_9 Photo_10
トイレ@中谷宇吉郎雪の科学館

千枚以上も撮った中の7枚なので、たいした傾向ではありませんが、
私はどうも、トイレに興味を持っているようです。

そういえば、以前にも

Photo_7
Photo_8
トイレ@六本木ヒルズ

こんな風に写真に収めていることがありました・・。

そして、
私が興味を持っているのは、トイレはトイレでも、
「男女の表示マーク」
だということがわかってきました。

ここにあげた写真で、同じ建物のもの以外、
どれ一つとして同じマークはありません。

しかし、みな違っても、
どれもちゃんと男女の違いはわかるようになっているので、
本来の目的は達成しているといえます。

多種多様な「男女表示マーク」の中には
かなり洗練された美しいものから、
どうも垢抜けないようなものまで、
いろいろあります。

日本全体で、洗練されたマークに統一することができたら、
さぞかしすっきりするだろうなと思います。

しかしその反面、
そうなったらこのようにして 
カメラを向けることもなくなるんだろうなぁと思い、
複雑な心境です。

トイレのマークに注目することに何の意味があるのか
まだよくわかりませんが、
これからも少しの興味を向けていきたいと思います。

追伸
これからしばらく旅ネタが続くと思いますが、
どうぞお付き合いくださいませ。

西山哲雄

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2009年3月13日 (金)

大国

こんにちは、西山です。

先日のブログでお伝えしたとおり、
我々は今、茅葺き作業の真っ最中です。

そんな折、タイムリーなものを見つけました。

コンビにや書店にいく機会があれば是非、
今週号の週刊新潮を手にとっていただきたいのです

目指すページは、
表紙から数枚めくったところのグラビアページです。

グラビアページといいましても、そこに写っているのは
女性ではなく・・・茅葺きなのです。

タイトルは「萱葺き大国オランダ」

オランダという国と、茅葺きというイメージが
がうまく結びつかないかもしれませんが、
実は最近では、
日本よりもヨーロッパの方が茅葺きに力を入れていて、
さらに日本との決定的な違いとして、
日本において茅は、文化財や伝統的な民家に葺かれるのが
ほとんどですが、

あちらでは、そういった歴史ある建物にとどまらず、
新築の家や、公共施設などにも茅が葺かれているのです。

そういった背景には、ヨーロッパにおいて茅葺きが
一種のステータスとなっているという側面もあるようですが、
なにはともあれ、とりあえず、週刊新潮を見ていただきたいです。

そこにはおそらく、
みなさんの想像を超えた「茅葺き」があるはずです。

4ページばかりの特集ですが、
沢山の建物が取り上げられています。

なかでも私の一押しにして一番の驚きだったのが、
「茅葺き壁」とでもいうべき外壁の建物。

見た目は日本でもよくあるような、箱を積み上げたような
モダンな現代住宅なのですが、
その壁が、「茅」なのです。

これには本当にびっくりです。

「茅葺き」が、
「文化財」「民家」「伝統」といったものに縛られることなく、
「現代」「モダン」「美」「住宅」といったものと
うまく結びつき、融合している感じが
ひしひしと伝わってきました。

古いものを大切にすることは、
日本人の得意とするところではあると思いますが、
そこだけにとどまって、うかうかしてられないなと思います。

なんせ、人口1600万人あまりの国、オランダには
茅葺き専門の会社が450社あるそうですから。

大国への道はまだまだ遠い・・。

「本日の茅葺き」
Photo_2 
こちらは日本の茅葺きです。

西山哲雄

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2009年2月20日 (金)

複眼

Photo

こんにちは、西山です。

・冒頭の写真でお分かりになるかと思いますが、
 前回のブログで取り上げた登呂遺跡、
 実は、再整備工事の真っ最中だったのでした。

 そういうわけで、登呂博物館は閉館中、
 遺跡の復元住居なども、一部が公開されているだけでした。

 私の方は、登呂遺跡を目的に行ったわけではなかったですが、
 どうもこのところの我々、こういった運に恵まれないようです。

 さてさて、この登呂遺跡、工事の真っ最中というわけで、
 写真には写っておりませんが、
 現場は「いかにも工事現場」といった仮設のバリケードで覆われ、
 バリケード越しに大きな重機や現場事務所のプレハブなどが見え、
 なんだか味気ない姿をさらしておりました。

 どうやら
 「登呂博物館」というわりと大きな建物を建て替えるようなので、
 「いかにも工事現場」風になってしまうのは
 仕方が無いのかもしれませんが、
 個人的には少し残念でした。

  
 何が残念だったのかといいますと、

  整備の途中・過程を見せていくという発想が感じられない

 ということ。
 
 建物が出来上がっていくのって、
 見ているだけでも楽しいと思います。
 
 現代の建設現場においては、重機や電動工具など
 危険を伴うものやことも沢山ありますので、
 柵やバリケードで隔離する必要はあると思いますが、
 この工事の主たるところは、
 「登呂遺跡」という弥生時代の遺構の復元ですので、
 そういった「危険性」を排除しつつ工事をすることもできたはずです。
 (その分、困難や費用は増えるでしょうが・・)

 「危険性」が無いならば、一般の人々にどんどん公開すればいいし、
 場合によっては、工事自体に参加してもらえばいいと。

 そうすることで、
 整備期間中しかできない「登呂遺跡」の展示ができるし、
 ひいては、できあがるものへの愛着にもつながる気がします。

 工事現場の隅で、
 整備が終わった部分だけを申し訳なさげに公開する姿をみて、
 そう思いました。

・何事もやってみなくちゃわからない

 と思っています。

 

 そのことは、ここ数ヶ月の体験でさらに強く思うようになりました。
 何のことかといいますと、以前書いた

 
  過去に自分が建設に関わった建物のなかで、
  運営側として関わる機会をいただきました

 
 というやつです。

 一つの建物を、
  
  つくる立場

 と

  つかう立場

 という二つの眼からみることが出来たわけですが、
 ほんとに貴重な体験だったと思います。

 確実に、数ヶ月前の自分には見えていなかったものが
 見えるようになったと思います。

 
  使う人のことを考えて・・

 ということは、建物を作るときに、当たり前に大切なことですが、
 なかなかどうして、容易にできることではないように思います。

 少なくとも私の場合は、使う人の立場を、想像だけで
 「じぶんごと」にするのは、なかなか出来ません。

 
 そんな自分に対する一番の解決法は、
 やっぱり身をもって体験することなのではないかと
 改めて実感しました。

 いちいち体験してたら仕事にならないのかもしれませんが、
 でもやっぱり、今の自分にはそれしかないかなと、
 今日の時点では思っています。

 西山哲雄

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2009年2月17日 (火)

茅葺?

こんにちは、西山です。

さていきなりですが、下の写真をご覧ください。


Photo_4
Photo_3

いわゆる、竪穴式住居というものですね。
先日、近くにいったついでに立ち寄った
登呂遺跡のものです。

立派な茅葺屋根です。

寄ってみると・・

Photo
Photo_2

どこからどうみても、茅葺です。

この屋根、実は茅葺じゃないって言ったらびっくりですよね?

私はこの茅葺屋根に触ってみたのですが、

・・・・固い。

見た目は茅葺そのものなのですが、
茅葺とは到底信じられないくらい、固いのです。

・・・・・・・

調べてみると、わかりました。
なんとこれ、まさかのコンクリート製だったのです。

中で火を使った体験などを行うため、
不燃にする必要があったらしく、
まず本物の茅を葺いた状態で、シリコンで型をとり、
型から作ったコンクリートパネルを屋根に乗せたとのこと。

コンクリート葺になっているのは、一棟のみということで、
二枚目の写真の左側に写っているのがコンクリート葺、
右は茅葺です。

少し見たくらいじゃ、区別がつかないくらいでした。
しかし、当然のことながら茅葺は火に弱いわけですが、
だからといって、茅葺をコンクリートで作ってしまうとは・・。

形だけを追った結果、何かを見失っているような気がします。

でもまあ、コンクリート葺と茅葺が隣り合っていることで、
10年後が楽しみだなと、勝手に思っています。

西山哲雄

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2009年2月13日 (金)

建築探訪 ~高崎哲学堂編~

こんにちは、久々にかなり悔しい思いをした金石です。

先日の建国記念日のこと。
いつかは訪れてみたいと思っていたとある建物へ足を運んできました。

その建物は群馬県高崎市駅前にひっそりと建っています。
調べると土日祝日のみの開館のようなので、
この祝日の休みを利用して家族で出かけた、というわけです。

たまには楽に移動しようと、
今回は少し贅沢をして新幹線に乗り込み、
意気揚々と高崎へ向かいました。

Img_3054

高層マンションが立ち並ぶ立地条件の中で、
うっそうと覆い茂った緑が目を引くこの場所こそ、今回の目的地です。
駅前から徒歩3分とは思えない静けさが印象的でした。

Img_3052

そう、今回の目的の場所は「高崎哲学堂」です。
米国建築家アントニン・レーモンドの自邸を複製したというこの建物、
写真や図面で内部の様子は窺い知れるものの、
やはり身をもって空間を感じたいと思い、
家族に無理を言って、こうして足を運んだのでした。

Img_1117

これは高崎哲学堂の模型です。
近隣にある、これまたアントニン・レーモンド設計の
群馬音楽センター内のギャラリーに展示してあります。

Img_1118

見ればわかりますが、これまた模型です。

Img_1121

しつこいようですが、、、
模型です...

以上、高崎哲学堂でした...

≪本日の一枚≫
Img_3053

高崎哲学堂の入口脇のインフォメーション。

くそぅ...

金石健太

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2008年12月12日 (金)

常滑 ~その2~

こんにちは、西山です。
前回の最後に少し書きましたが、
常滑は煙突の多い街です。

焼き物の街の象徴というところでしょうか。

 
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008_2 
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山田さんのトークショーの前に時間があったので街を散策
したのですが、本当にたくさんの煙突を見かけました。
山田さんの話では、これでもだいぶ数が少なくなってきて
いるとのことでした。

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今でも本当にたくさんの煙突が残っているのですが、
周りにマンションなどの建物が建っている場所もあり、
それらは煙突より低いとはいえ、
雰囲気を損ねている感じがして少し残念でした。

昔はこれ以上にたくさんの煙突があり、
さらに煙突以外の建物はせいぜい2階建てくらいだった
でしょうから、煙突の存在感といったら・・。

まさに「煙突の街」だったに違いありません。

004
登り窯の煙突です。
煙突が連なる姿も美しいものです。

Photo_2
山田さんが常滑を好きな理由のひとつが、
道の角度が良い、とのこと。
道が曲がりくねっていて、
その曲がった道なりに建物や塀が立っていることだそうです。
そんな話を聞いたあと、
家に帰ってきてから自分の撮った写真を確認してみたところ

・・・ありました。

上の写真、よく見ると、軒先に向けて瓦を斜めに葺いています。
きっと、道の曲がりにあわせて建てたということですね。


また、山田さん曰く常滑は「総合焼き物屋」とのことで、
要するに、器だけを焼くような産地とちがい、
焼酎瓶やトイレの便器、配管や・・・など、
焼き物で作れるものはなんでもつくっていたようです。
その様子が、山田さんの心を捉えたようです。
Photo_3
2 
そんなわけで、常滑では土留めも焼酎瓶です。


いまだったらどこでも同じコンクリートの壁になってしまうところですが、
自分たちの一番身近なもので、土留めをしたということですね。

ひょっとして、瓶を積むのも、
住んでいる人が自分たちでやったのかもしれません。

地域の特色を生かした、知恵と工夫が感じられる構築物でした。






トークショーでは上記の話のほかに、
今までの生い立ちや、写真業界、建築業界の裏話的な話など、
本当に酒を断って、水を片手にお話しされていました。
残念ながら、
それ以上いるとその日のうちに小布施に帰ってこられなくなるために
最後まで聞くことはできなかったのですが、
非常に楽しいトークショーでした。

山田さんの写真展につられ、ふらっと来た常滑でしたが、
予想以上に面白い街でした。
Photo_4
風雨にさらされた煙突のレンガや、ツタの這う板壁など
心引かれる古い物とともに、昔はおそらくなかったであろう、
雰囲気のよい飲食店やギャラリー、雑貨屋なども
あちこちで見受けられ、古い物と新しい物が共存しているようでした。
過去の遺産をしっかりと引き継ぎつつ、新しい力を入れながら
現代を生きる街。そんな印象を受けました。

また是非たずねたい街です。

002_2
ガラスに映った煙突をみつけ、思わず写真を撮りました。

こんなやり方で、煙突を増やしていくことも
できるのかもしれません。

西山哲雄

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2008年12月 9日 (火)

常滑~その1~

先週の土曜日、友人の結婚式に出席するため
名古屋まで行ってきました。

ここ数年、名古屋での結婚式に参加することがよくあり、
だいたい土曜日開催でそのまま名古屋泊となる
ものですから、
そのたびに翌日(日曜日)は、いろいろと寄り道をして
小布施まで帰ってきていました。

今回もそんな魂胆でいた私に、
まさにうってつけの企画があることを先日気付きました。


それはこちら

『焼き物の街・常滑 
―山田脩二の写真・軌跡 1963-64年シリーズより―』


なんと、
我々がいつも大変お世話になっている山田脩二さんの
写真展が常滑であるじゃないですか!

というわけで、
感動の結婚式の翌日、前日のお酒を多少引きずりながら
初めての常滑に行ってきました。


この日は写真展の最終日だったので、
日程的にはぎりぎりセーフだったのですが、
会場である、INAXライブミュージアムどろんこ館に到着してみると
なんとそこには、山田脩二さんご本人が!
丁重に挨拶した後に話を聞いてみると、
これまたなんと、この日の夕方から、
「オープニングイベント」ならぬ「クローズドイベント」ということで、
トークショーをやるとのこと。

いや~、心躍りましたね。

しかもよくよく聞いてみると、
この日はなんと、酒を断って、話をされるとのこと!!!

(山田さんを御存知ない方はこれがいかにすごい事なのか
 わからないと思いますが・・)
これを逃す手はないと思った私は、
唯一のネックが、帰宅が深夜になることだったのですが、
そんな邪念を振り払い、トークショーに参加してきました。

つづく。


001
常滑は煙突が印象的な街でした。

西山哲雄

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2008年10月 2日 (木)

新しい籾殻もそれなりに埃っぽいことに気づく。

こんにちは、西山です。

Img_1750_2

・ある日の夕刻のことです。
 その日の仕事も、もう少しで終わりというところで
 屋外を徒歩移動していた私は、
 綺麗な空に出会いました。

 しばし見とれた後
 「あ~、こんな時にカメラ持っていればな・・。」
 と、すこし残念な気持ちになったのですが、
 そこで私は気づきました。
 
 カメラ持ってるじゃん!

 仕事の作業風景をカメラに収めるために、
 その日私はデジカメを持ち歩いていて、
 ズボンの左ポケットにいれていたその存在を
 すっかりわすれていたのでした。

 そんなわけで、非常にすっきりした気持ちで撮ったのが、
 冒頭の写真というわけです。

少し前のブログで触れた、板壁に覆われた土蔵のことですが、
 あの土蔵の周囲を歩いてみると、
 ほかにもありました。

 100_3741_2
 まずはこちら。
 板壁の中央に、やはり土蔵の重厚な開口部が見られます。
 
 100_3746
 妻面から見た、同じ建物です。
 あの開口部が見えないと、
 ただの板壁の建物のように見えます。

 100_3747
 そしてこちら。
 妻面に開口部のあるタイプですね。

 この周辺にはこのほかにもそれらしき建物がいくつかありました。
 この不思議な建物の謎を解きたかったのですが、
 あいにくそのような機会に恵まれず、
 上越での仕事も終わり、
 謎は謎のままとなりました。

 いつかまた、調べてみたいと思います。
 
 

西山哲雄

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2008年9月12日 (金)

ところかわれば・・

こんにちは、西山です。

引き続き上越で作業してます。
上越といっても、もとは板倉町だった場所で、
小布施からは車で一時間くらいのところですから、
そんなに遠くはないのですが、
小布施では見慣れないものが多々あります。

まず目にとまったのは、石積でした。

Img_1704
Img_1703_2
Img_1712
Img_1715

この地域の特徴なのか、
はたまたこの近隣だけのことなのか、定かではありませんが、
「ぼたもち積み」と呼ばれる石積が、このあたりには
たくさんあります。
ひとつひとつのいしを加工して組み合わせていくのは、
想像しただけで、根気のいる仕事だということがわかります。

このぼたもち積み、
小布施でも、いくつかの場所では見られるのですが、
これだけかたまってあるのは、珍しいのではないでしょうか。

手がかかっているだけあって、なかなかきれいです。 

そして、豪雪地帯ということもあってか、建物の外壁は、
板壁が一般的なようです。
Img_1705
Img_1714

こんな写真をとりながら、昼休みに周囲を散歩していたわけですが、
本日一番の収穫だったのがこちら。

Img_1707
おわかりになるでしょうか?
一見すると板壁の建物なのですが、開口部のあたりに注目です。

なかに、土蔵の窓らしきものが見えるのがわかるでしょうか?

Img_1708
近寄ってみるとこんな感じです。
明らかに、土蔵の窓です。

Img_1709
全景です。
要するに、普通の土蔵を板壁の建物でそっくり覆ってしまった
ような状態だと想像されます。
今日は時間がなくて、これ以上は調査できなかったのですが、
引き続き来週も同じ場所に来るので、追加調査をしたいと思います。

西山哲雄

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2008年5月13日 (火)

和傘と鳩

こんにちは、西山です。

GW中は自宅にかかりっきりで、
小布施を出ることがなかったので、
その代わりといってはなんですが、
先週末に、帰省してまいりました。

わずか1泊の帰省だったので、
たいした活動はせず、ほぼ実家の付近にいたのですが、
ふと思い立って、隣町の神社まで行ってきました。

P1020160
はい、こちら三島大社です。
なかなか由緒ある神社らしいのですが、
最近では、松坂大輔が挙式をした場所としても
有名になっております。

私自身は、近くに親戚がいる関係もあって、
夏のお祭りのときには何度も来たことがあったのですが、
こうして、なんでもないときに来たのは
ほぼ初めてでした。

ついたのは、午前中の早い時間帯だったので、
私達のほかに観光客らしき人は見当たらず。
静かな境内を奥へ進んでいくと、
本殿で、朝のお祈りらしきものがされていました。

P1020157
小雨の降る、静かな境内に祈りの声。
思わず、姿勢を正しました。

P1020159 
祈りを終え、出てきた人々。
ほとんどの人が、洋傘をさしており、
いささか残念な感じでした。

そんな中、
右端の男性は、和傘に下駄という出立ち。
こうしてみると、和傘のシルエットが際立っているように思います。

P1020164
参拝を終え、境内を歩いていると、
鳩発見。

P1020165
鳩とT氏の一連の格闘を、よこで見てきたので、
最近では鳩に親近感が抱けなくなっております。
ここは、宝物館ですが、
その屋根も鳩の雨宿り場と化し、
糞がたまっていました。

本殿やそのほかの付随建物はどうかというと・・
P1020171_2
入念かつ堅牢な鳩対策がなされておりました。

鳩と戦うには、ここまでしないとだめなようです。

そんなことを考えていると、
雨宿りをしていた鳩たちが一斉にとびたちました。
P1020173_4
飛び立つ直前には、カラスの鳴き声が聞こえたような・・。
もし、カラスの鳴き声に反応したのだとすれば、
鳩対策としても、有効なのかもわかりません。

問題なのは、しばらくすると、
何事もなかったかのように、
あの屋根の上に戻ってきていたことですかね。

〈おまけ〉

P1020154
見事な刈り込みです。

西山哲雄

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