2009年11月24日 (火)

モノの縁(エッジ)観察日記 ~その1~

こんにちは、電車の車内で爆睡し、
大胆にヨダレを垂らしていた金石です。

先日、気持ちの良い陽気に誘われて、
家族で善光寺へお参りに行く機会がありました。

Img_3991

最近、「モノの縁(エッジ)」に興味津々の私は、
ついつい信仰心を忘れ、
あれこれと脇道に逸れては素材を観察しておりました。
この日も石畳に夢中になり、
ずっと下を向いて参道を歩くという始末...

Img_4010

善光寺参道の石畳です。
ノミで切り出されたであろうこの敷石たちは、
多くの参拝者がこの上を歩いたおかげで、
今や磨きをかけたような、
つるっとした表情になっています。

で、しばらく歩くとこんな石が目に飛び込んできました。

Img_4009

参道と自動車用の道路が交差する箇所の舗装です。

私の撮影した写真でもわかるくらい、
素材の深みの違いは明らかです。
もちろん、積み上げてきた年月の差は歴然ですし、
両者に優劣をつけることにはあまり意味がないようにも思います。

でも、、、

「何かが違う」という心の中の直感は拭いきれません。

そこで私、よく両者を観察してみました。

で、結論。
石の表面の素材感の違いはさておき、
両者の目地の違いは考察の余地あり。

さすが「モノの縁(エッジ)」に興味津々な男。
目の付け所がマニアックです。

こうして改めて比較してみると、
目地の処理って案外全体の雰囲気に及ぼす影響が
大きいようにも思えます。

言うまでもないと思いますが、
前者の方が遥かに深みが感じられます。

建設業界に身を置き、
あたりまえのように思っていた「目地」の処理ですが、
善光寺の石畳はそんな「あたりまえ」を
見事にぶっ飛ばしてくれたのでありました。

金石健太

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2009年6月30日 (火)

借りる。

こんにちは、西山です。

私も昨日、「小布施まちづくり大学」に参加してきました。
内容は、昨日のブログで土屋が書いたとおりなのですが、
個人的には、今年の3月に京都をおとずれたばかりでしたので、
京都の現状を容易に思い浮かべることができ、
より一層、興味深い内容となりました。

そんななかで、
講師の高谷基彦さんが用意された資料のなかに、
見慣れた写真がありました。

資料のなかには、「京都市眺望景観創生条例」によって
守りたい眺望が以下のように列記されていました。

 ①境内の眺め
 ②通りの眺め
 ③水辺の眺め
 ④庭園からの眺め
 ⑤山並みの眺め
 ⑥しるしの眺め
 ⑦見晴らしの眺め
 ⑧見下ろしの眺め

そのなかの、「④庭園からの眺め」の例として
挙げられていたのが、「円通寺」の写真でした。

「円通寺」にピンと来た人は、かなりの京都通です。
(と、にわか京都通が勝手に認定しておきます。)

上にも書きましたが、
去る3月に京都を訪れることになりまして、
その際に行き先を相談した、高校時代からの友人で
少し前まで京都に住んでいた彼の口から
その名を聞かなければ、
私はきっと今も、知らないままだったと思います。

そんな「知る人ぞ知る」的な寺、「円通寺」。
清水寺や金閣銀閣、三十三間堂などにくらべれば
知名度ではあきらかに及びませんが、
私は京都滞在の予定に組み込みました。

結果から言うと・・・この決断は大成功でした。

このお寺、京都の中心部から北へと
細い山道をしばらく登った先にあるのですが、
往復の所用時間を差し引いて余りある、すばらしさでした。

それがこちら。

001

円通寺の庭園は、後水尾天皇によってつくられたもので、
枯山水の庭の先に望む比叡山を借景としています。

写真ではわかりずらいかと思いますが、
生垣の先に、うっすらと比叡山がみえるでしょうか?

肉眼で見ると、もっとはっきりと見えますし、
庭のすばらしさも、私の写真ではもちろんのこと、
どんな写真や映像によっても、
決して伝わりきるものではないと思います。

とにかく、京都に行ったらぜひ訪れ体感してほしい場所です。

にわか京都通のおすすめNo.1です!

しばしこの景色に見とれたあと、
ご住職と話をすることができたのですが、それによれば、
このすばらしい借景も、
付近の開発によって存続の危機にあったようです。
ご住職らの努力により、とりあえず最悪の事態は免れた
ということでしたが、
今後も同じようなことが起こらないという保障はありませんよね。

・・・・と思っていたところへ、今回のまちづくり大学で、
こういった景観をまもるために
「京都市眺望景観創生条例」が制定されたと知り、
合点がいったのでした。

〈本日の一枚〉
002_2
円通寺の庭園の重要な要素の一つ、生垣。
実は様々な植物が組み合わされているのですが、
何種類の植物が組み合わされているでしょうか?

答えは次回西山担当ブログで!

西山哲雄

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2009年5月20日 (水)

コンクリートの表情

こんにちは、いよいよ30代に足を踏み入れた金石です。

先日から再開した旧山田写真館の工事報告です。
本日の作業内容はこちら。

 1.外壁水切りの加工・取り付け
 2.コンクリート基礎表面のビシャン仕上げ加工

2.については先日の土屋氏のブログの紹介にあったとおりです。
その後、土屋氏はめでたく「ビシャン職人」となったわけでありますが、
本日の午後、所用で席を外したため、
私が代打として作業したというわけです。
で、本日はそこで思ったことを...

ゴンッ、ゴンッ、ゴンッ・・・

多くの観光客の行き交う国道に
重たく不気味な音を響かせながら、
この地味な作業は延々と続きます。

時折、現場の前に立ち止まった観光客の方から、
「あら、石みたいになっていいわねぇ」なんて
励ましの言葉をいただきながら、
大量の汗をかきかき手を動かして考えておりました。

 この作業は「コンクリート」を「石」に見せるための作業なのか?

と...
たしかに、我々も冗談半分で仕上がった面を
「石っぽい」なんて言ってみたりはしておりますが、
「コンクリートを石に見せる」という考え方には
いささか違和感を覚えずにはいられません。

そりゃぁそうですよね?
今、目の前にしてハンマーで叩いているのは
まぎれもなく「コンクリート」ですから。
「石」を目指すのであれば、
経済的な問題はあれ、初めから石で施工すべきでしょう。

何かに似せてつくられた素材は、
やはりどうしても「偽者感」が付きまとい、
どこかシラけた表情になってしまいます。
注意して世の中を見ると、
そういう素材はたくさん転がっています。

なにも目に限った話ではないですが、
人間の感覚って意外と繊細に厳しくジャッジしています。

では、今コンクリートをハンマーで叩いているこの作業は何なのか...?

そんなことをゴンゴンっとやりながら考えていたのです。
で、自分なりの答え。

 この素材はまぎれもなくコンクリートです。
 建物の基礎としてはなかなか優秀な素材です。
 ただ...
 仕上がった表面がどこかのっぺりとしてしまい、
 その質感が古い建物には似合いません。
 だから、表面を叩いて微妙な陰影をつけているのです。

Img_3610

そもそも、

 「コンクリート」→「のっぺり」

という表情が、どこか当たり前のように感じておりました。
が、考えてみるとそれは
シンプルな施工方法によって生み出される表情の一部に過ぎません。

つまり、型枠に流し込んで固まった後、
型枠を剥がした状態が普段我々がよく目にする「コンクリート」ってだけで、

 「コンクリート」→「ツルツル・のっぺり」
          →「ザラザラ・凸凹」

でもいいわけです。
よく考えてみると「石」だって

 「石」→「ツルツル・のっぺり」:墓石タイプの磨き仕上げ
    →「ザラザラ・凸凹」:切石タイプの叩き仕上げ

と、同じ石でも加工によって表情は違いますよね?
今回のコンクリートの仕上げもこれと同じです。

まぁ、そんなわけでゴンゴンッとやっております。
仕上がってしまえば誰もこんなところを気にしないとは思いますけどね...
それはそれで理想的なカタチです。
気にしないってことは、建物との違和感がないってことですから...

金石健太

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2009年5月 1日 (金)

やわらかいということ

こんにちは、西山です。

少し前に、日本人の学生が海外の世界遺産に
落書きをしたとして話題になりましたが、

001
これは京都某寺の近くの土壁です。
近くに寄ってみると・・

002
土塀に異変が起きていることがわかりますでしょうか?
もっと寄ってみると・・

003
場所が日本であれ海外であれ、
落書きをする人はどこでもするんですね・・。

このケースの場合、落書き対象である土塀は、
土でできていますので、
マジックやペンキなどの落書きグッズを持っていなくても
小枝や石ころなどちょっとしたものさえあれば
簡単に文字や模様を刻むことが出来てしまいます。

それゆえに
落書きへのハードルが低いのかもしれませんが、
それにしてもひどい有様です。

落書き対策を考えると、
表面のやわらかい土塀は分が悪い気と思いますが、
表面がやわらかいがために、
風雨によって表面の土がほどよくおちていくことで、
時とともに味わいを増すのは
土塀を含めた、土壁の魅力であるともいえます。

001_2
こんなふうに・・。

これは直島で見つけた土塀ですが、
風雨に晒されることで、壁土の下から瓦や石が顔を出し、
それが見事な経年変化の美しさとなっていました。

このようにして旅行中いくつかの土塀をみて、
私は前々から思っていたことに確信を持ちました。

それは、
土塀なり土壁を新たにつくったり、補修したりする時に、
この「経年変化の美しさ」を念頭におくとすれば、
大事なのは、仕上げ材よりも中身ということに
なりはしないか、と。

要するに、土壁の経年変化の美にとって大事なのは、
表面の壁土が落ちた時に、
そこから何が顔を覗かせるのか?
ということではないでしょうか。

前出の京都の土塀にいい例がありました。
003_3 
この写真の下のほうに、崩れた土壁のなかから何か
顔を覗かせているのがわかりますか?
その部分に寄ってみると・・

004
この様になっております。

壁のなかから白っぽいメッシュ状の物体が出てきています。
実はこれ、ひび割れ防止のための補強材として
壁のなかに塗りこまれていたものなのです。

それが、この場合は風雨でか人間の落書きによってか
わかりませんが、壁土が落ちたことによって、
人目にふれることになったわけです。

どうですかこのメッシュ?

壁を仕上げてしまえば見えるものではないので
見てくれは関係ないのかもしれませんが、
年月を経ればこういった事態もありうるわけですよね。

どうせ顔をのぞかせるなら、瓦や石ころがいいなと思うのは
私だけでしょうか?

〈おまけ〉
003_4
これまた直島でみつけた(おそらく)土塀の名残です。
いまとなっては、塀の役割は果たしていませんが、
圧倒的な存在感をはなっておりました。

そしてちょっと注目なのは左端です。

004_2
裏から見るとこうなってます。
なんと、土塀の上に煉瓦が積まれた形跡が・・。
いったい往時はどのような姿をしていたのか・・。

謎です。

西山哲雄

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2008年12月12日 (金)

常滑 ~その2~

こんにちは、西山です。
前回の最後に少し書きましたが、
常滑は煙突の多い街です。

焼き物の街の象徴というところでしょうか。

 
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山田さんのトークショーの前に時間があったので街を散策
したのですが、本当にたくさんの煙突を見かけました。
山田さんの話では、これでもだいぶ数が少なくなってきて
いるとのことでした。

010
今でも本当にたくさんの煙突が残っているのですが、
周りにマンションなどの建物が建っている場所もあり、
それらは煙突より低いとはいえ、
雰囲気を損ねている感じがして少し残念でした。

昔はこれ以上にたくさんの煙突があり、
さらに煙突以外の建物はせいぜい2階建てくらいだった
でしょうから、煙突の存在感といったら・・。

まさに「煙突の街」だったに違いありません。

004
登り窯の煙突です。
煙突が連なる姿も美しいものです。

Photo_2
山田さんが常滑を好きな理由のひとつが、
道の角度が良い、とのこと。
道が曲がりくねっていて、
その曲がった道なりに建物や塀が立っていることだそうです。
そんな話を聞いたあと、
家に帰ってきてから自分の撮った写真を確認してみたところ

・・・ありました。

上の写真、よく見ると、軒先に向けて瓦を斜めに葺いています。
きっと、道の曲がりにあわせて建てたということですね。


また、山田さん曰く常滑は「総合焼き物屋」とのことで、
要するに、器だけを焼くような産地とちがい、
焼酎瓶やトイレの便器、配管や・・・など、
焼き物で作れるものはなんでもつくっていたようです。
その様子が、山田さんの心を捉えたようです。
Photo_3
2 
そんなわけで、常滑では土留めも焼酎瓶です。


いまだったらどこでも同じコンクリートの壁になってしまうところですが、
自分たちの一番身近なもので、土留めをしたということですね。

ひょっとして、瓶を積むのも、
住んでいる人が自分たちでやったのかもしれません。

地域の特色を生かした、知恵と工夫が感じられる構築物でした。






トークショーでは上記の話のほかに、
今までの生い立ちや、写真業界、建築業界の裏話的な話など、
本当に酒を断って、水を片手にお話しされていました。
残念ながら、
それ以上いるとその日のうちに小布施に帰ってこられなくなるために
最後まで聞くことはできなかったのですが、
非常に楽しいトークショーでした。

山田さんの写真展につられ、ふらっと来た常滑でしたが、
予想以上に面白い街でした。
Photo_4
風雨にさらされた煙突のレンガや、ツタの這う板壁など
心引かれる古い物とともに、昔はおそらくなかったであろう、
雰囲気のよい飲食店やギャラリー、雑貨屋なども
あちこちで見受けられ、古い物と新しい物が共存しているようでした。
過去の遺産をしっかりと引き継ぎつつ、新しい力を入れながら
現代を生きる街。そんな印象を受けました。

また是非たずねたい街です。

002_2
ガラスに映った煙突をみつけ、思わず写真を撮りました。

こんなやり方で、煙突を増やしていくことも
できるのかもしれません。

西山哲雄

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2008年11月10日 (月)

「美しいもの」をつくる

こんにちは、週末に行われるシンポジウムの
プレゼン内容をあれこれと思案中の金石です。

今回、プレゼンの機会をいただき、
改めて「我々の活動はどういったものか?」ということを言葉にしようと、
只今、格闘中なんですが...
その過程の中で、改めて気付いたことがありますので、そのことを...

改めて気付いたこと。
それは、、、

我々は「美しい景観をつくろうとしている」ということ。
地瓦・茅葺き・土壁・石積み・・・、どれもそうです。

文字にすると「何を今更・・・」なんて思えてきますが、
これって現代においては本当に大事なことだと思います。

いいですか?
「美しい景観に調和するためのもの」を
つくろうとしているわけではないんですよ?
今、世の中が「景観」という言葉を使って必死に調和を図ろうとしている、
もともとその地にあった「美しいものそのもの」をつくろうとしているんです。

「景観に配慮した・・・」という言葉はよく耳にしますが、
それはあくまで「配慮した」だけであって...、
そこで使われる工業製品たちからは、
どうも心をグッと動かされるような感動は受けないんですよね...

もちろん、こうした「景観に配慮したデザイン」は大切だと思います。
修景事業も今後、こうした考えの建物をつくっていくでしょう。
けれども見方を変えると、
それだけでは「美しい景観そのもの」は更新されず、
どんどんと希薄になる一方なんじゃないか?
改めてそう思えるようになりました。

美しい景観が損なわれていくスピードを抑えるだけではなく、
美しい景観そのものを更新できるようになりたい。

漠然と思い描いていたものが、やっと自分の言葉になりました。

まぁ、実際に必死にあれやこれやと動いてみると、
この「美しいものそのもの」をつくるのが本当に難しいことを痛感します。
日本の「美しいもの」が姿を消すに至った理由が
だんだんと現実のものとして見えてきました。

ちょうど先日の西山氏のブログの引用にもありましたが、
技術的な問題、材料の問題、システム的な問題...
様々な難題が山積みですが、難題がよく見えてきた分、
どう工夫すればいいのかも考えられるようになってきたのも事実です。

これからの修景事業の活動を進める上で、
普段の我々の理念・考えが言葉になってきたことは、
非常に大きな収穫です。
少なくとも、私は心の中が少しスッキリとしてきました。

こういう機会を与えてくれた
「東京理科大・小布施町まちづくり研究所」の皆様に感謝です。
あとは、プレゼンがうまくまとまるかどうか...、頑張ります。

金石健太

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2008年9月12日 (金)

ところかわれば・・

こんにちは、西山です。

引き続き上越で作業してます。
上越といっても、もとは板倉町だった場所で、
小布施からは車で一時間くらいのところですから、
そんなに遠くはないのですが、
小布施では見慣れないものが多々あります。

まず目にとまったのは、石積でした。

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この地域の特徴なのか、
はたまたこの近隣だけのことなのか、定かではありませんが、
「ぼたもち積み」と呼ばれる石積が、このあたりには
たくさんあります。
ひとつひとつのいしを加工して組み合わせていくのは、
想像しただけで、根気のいる仕事だということがわかります。

このぼたもち積み、
小布施でも、いくつかの場所では見られるのですが、
これだけかたまってあるのは、珍しいのではないでしょうか。

手がかかっているだけあって、なかなかきれいです。 

そして、豪雪地帯ということもあってか、建物の外壁は、
板壁が一般的なようです。
Img_1705
Img_1714

こんな写真をとりながら、昼休みに周囲を散歩していたわけですが、
本日一番の収穫だったのがこちら。

Img_1707
おわかりになるでしょうか?
一見すると板壁の建物なのですが、開口部のあたりに注目です。

なかに、土蔵の窓らしきものが見えるのがわかるでしょうか?

Img_1708
近寄ってみるとこんな感じです。
明らかに、土蔵の窓です。

Img_1709
全景です。
要するに、普通の土蔵を板壁の建物でそっくり覆ってしまった
ような状態だと想像されます。
今日は時間がなくて、これ以上は調査できなかったのですが、
引き続き来週も同じ場所に来るので、追加調査をしたいと思います。

西山哲雄

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2008年6月10日 (火)

ビッグストーン

こんにちは。お昼休み,、人がお昼寝をしている隣で、
「ウラァ、ウラァッ!」とアリと格闘する先輩がうるさかった、土屋です。

さて、新たに始まった高山村の現場では、根伐りが始まりました。
根伐りとは、基礎などを作るために地盤を掘削する作業のことをいいます。
もともと造成地だとは聞いていたので、
石がたくさん出るだろうと予想していた通り、ゴロゴロと石が出てきます。

たいてい、大きくても5~60cmのほどなのですが、
掘り進めて行くうちに、出ました。特大の石が。

Img_4132

高さ1m50cm、幅1m20cm、推定重量3t、というビッグストーンです。
見事、的中してしまいました。
もともとここにあったのか、もってこられたものかはわかりませんが、
角がなく丸くなっているところを見ると、川の流れにもまれた石なのかもしれません。
こんな大きな石を流してしまうなんて、自然は力はすさまじいなぁ、
と、素直に関心してしまいます。

また、今の時代、掘削する重機があってよかったなぁ、
ともつくづく思ってしまいます。
これほどの石、人力で持ち上げるとしたら何人必要かわかりません。
こうした重機によって現代の建築が支えられているといっても、
過言ではない気がします。

その後、これほど大きな石は今のところ出てきておらず、
工事も順調に進んでおります。

土屋 直人

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2007年7月31日 (火)

物事の背景を見抜く

先日、『栗の詩』という小冊子を手に取り、
パラパラとページをめくっていると、
見覚えのある神社が掲載されているのに気がつきました。

こちらがそこに掲載されていた小布施の北岡神社。

Img_1324_2 Img_1325_2

なぜ覚えていたかというと、
以前、車で横を通りがかったときに「石積みが綺麗だなぁ」と思ったから。
そう、僕にとってこの神社のイメージは「石積み」でした。
それ以上に思いをめぐらすこともなく...

そして、『栗の詩』に書かれていた千曲川の氾濫についての文章がこちら。

 村の鎮守さまは水が出ても困らぬようにと神殿は石積みの上に築かれている。

なるほどっ!!
言われてみればなんてことない話ですが、
北岡神社の石積みは千曲川の氾濫に備えてのものだったのです。
言い換えるならば、「たびたび氾濫する千曲川沿岸地域では、
それを回避するために石積みの文化が育まれた」とでも言いましょうか...

恥ずべきは、僕が石積みを見て、その積み方にしか注目しなかったこと。
その石積みがどうしてできているのか?
なぜその高さなのか?
ひとつの物事の裏にある様々な事柄を見抜く姿勢が
まだまだ足りないと痛感したのでありました。

金石健太

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2007年3月29日 (木)

積む、固める。

  松川の改修工事を見てきました。

今年だけの工事かと思っていましたが、
どうも違うようです。
しらべたところ、 
 事業名     : 国補 広域基幹河川改修事業
 事業予定期間  : 昭和39年~
 全体事業費     : 49億7900万円
ということがわかりました。
今年度の事業費が1億2000万円で、残り事業費が25億4100万円とありますから、
単純計算であと21年工事が続くということでしょうか。詳しくは、こちら

P1010118
松川橋からみた、上流です。
整備前です。

P1010119
そしてこれが、同じ松川橋からみた、下流です。
今年度、整備が行われたところです。
とても同じ川には見えません。
川というより、大きい排水路みたいです。
計画表によれば、これより下流は、今年度までに整備が終了している場所ですが、
ちょっといったところで、川幅が急激に狭くなっているのが気になります。
また少し下ると再び広がるのですが、よくわかりません。

P1010122
横から見た様子です。
石が積み上げられているように見えますが・・

P1010121_1
近くに寄ってみると、このようになっています。
「積む」というより、「固める」です。

  P1010029_1

これも「固める」ですね。

P1010128
こちらは「積む」です。

P1010104
これも「積む」です。
石積みは、素人が積むにしろ、玄人が積むにしろ、
理にかなった積み方でなければ、破綻するわけです。
どうもそのあたりが、石積みの美しさのもとにあるような気がします。

〈本日の看板〉

P1010069 P1010070

コメントは特にありません。

西山哲雄

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