素材探訪

2010年7月 9日 (金)

つまづま

こんにちは、にしやまです。

まずはこちらを

先日訪れた五箇山の合掌造りの集落。
合掌造りは妻面に特徴があるので、
それらを撮り集めてみました。

こうしてみると、
どれも同じように見える民家も
それぞれ少しずつ違っていることがわかります。

西山哲雄

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2010年7月 6日 (火)

なりわい

こんにちは、にしやまです。

少し前のことになりますが、
一般社団法人日本茅葺き文化協会の

 「第1回 茅葺きフォーラム 茅葺きの暮らしと生業」

に参加してきました。

開催場所は・・・

001

世界遺産五箇山です。
(※写真は五箇山の合掌造り民家・・・ではありません。)

伝統産業や伝統技術の多くは、
高度経済成長期を境に衰退の道をたどりました。
そして、
後継者に恵まれないまま職人の高齢化は進み、
現在に至って、
70代や80代の方々の踏ん張りにより、
何とか伝統の灯を消さずにいる・・。
というのが現状でしょう。

茅葺きも例に漏れず、
技術をもつ親方達は70代、80代という状況です。

ただし・・ひとつ違うのは、
後継者が育ってきているということ。

我々と同年代、
20代から30代の若者たちが、
「茅葺き」を生業に選びはじめているのです。

この会にはそういった茅葺き職人の方々が
多く参加されており、
我々にとっては、同年代の同志達と出会うことができる
格好の場となりました。

それぞれに挨拶を交わし、話を聞いてみると、
大学を出て職人の道に入った人や、
他の職業を経て茅葺きにたどり着いた人、
ほかにも様々な経歴をもつ人がいて、
多種多様な人が集まってきているという印象を受けました。

多様な人がいるということは
その分だけ、茅葺きに対するスタンスがあるわけで、

 ここからきっと、
 未来へむけた茅葺きの様々な動きが出てくるに違いない

と思わずにはいられせんでした。

前に書いたように、
ヨーロッパでは茅葺きがステータスとなっており、
ビルの壁に茅を葺くようなことも行われています。

それにくらべれば日本はまだまだではありますが、
いつかきっと・・・。

フォーラムで出会った若者達がやってくれることでしょう。
我々修景事業も含めて、ですが。

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こちらが本当の合掌造りです。

西山哲雄

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2010年6月 9日 (水)

茅場@小布施プロジェクト実験編 ~その2~

こんにちは。最近の暑さがすでにきつい、土屋です。
こんなで夏もつかなあ、とこの時期毎年思います。

さて、高山村の茅場の茅を、
小布施町内のとある河川敷に移植してから2週間が経ちました。
その後の様子はといえば‥。

Ca390137
Ca390136

移植から1週間後の様子。
移植した頃には青々としていた茅たちですが、
ほぼ周りの枯れ草に同化しつつあります。
株ごとに見れば、5~6割くらいは枯れているでしょうか。

とはいえ、まだ植えたばかりでうまく根が定着していないとか、
日照りが続いたせいに違いない、
と今後の回復に期待しつつ、さらに1週間後。

Rimg00332
Rimg00382

回復の兆しは見受けられませんでした。
とはいえ、悪化した様子もなく、
半分くらい枯れた状態を維持している感じです。

この状況を察するに、
適度な大きさに株を切断する際に、
傷めてしまった根の先が枯れているだけで、
今枯れていないのはきっと大丈夫なはず、
という、希望的観測がたちます。

Rimg00372

そんな枯れ気味の茅の横では、
名も知らぬ雑草がすくすくと育っていて、
彼に罪はありませんが、憎らしくすら思えます。

なにはともあれ、
今後の成長(あるいはその逆)を気長に見守りたいと思います。

土屋 直人

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2010年6月 7日 (月)

かんちがい

我々が探していたのは、
土管ではなく陶管でした。

そういうわけで、こんにちは
にしやまです。

前回、達磨窯に使う煙突用の土管を探している
と書きました。

前回の記事を書いた後も、ネットで土管のありかを
探していたのですが、
調べを進めていくと、

 陶管

なる言葉を発見。よくよくみてみると、
どうやらこの「陶管」こそが、我々の探しているものである
ことがわかったのです。

どうりで、土管で検索しても、
なかなか欲しい情報にたどり着けなかったわけです。

というわけで、その後無事に取り扱い業者をみつけ・・

001
早速とりにいってきました。

この地方では、陶管が町の特選ブランドになるほどで、
かつてはその生産が盛んだったということですが、
それも今ではわずか一社を残すのみとのこと。
それだけ陶管の需要がなくなったということかもしれませんが、
関東圏でみてもこの会社のみということで、
遠くから陶管を求めて来る人もいるようです。

我々もまさに、ですが。

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敷地に積み上げられた陶管。
正確にいうとこちらは土管(素焼き土管)です。
一度トンネル窯を稼働させると、
最低でも1日に5千本の土管が焼けるそうです。

002
高く積み上げられたパレットがわかるでしょうか?
これだけのパレットを必要とするほどの土管が
焼かれるということです。
なんせ一日5千本ですから・・。

西山哲雄

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2009年12月10日 (木)

酒林

こんにちは、西山です。

本日、我々は、山へ行ってきました。
そのわけは・・・

Photo
これです。

杉玉(造り酒屋の店先によくある、杉の葉の大きな玉)を
つくるために、
山から軽トラック2台分という大量の葉を集めてくるというのが、
本日のミッションでした。

まとめると、間伐された杉の木の、
葉っぱを切って集めるという、ただそれだけのことですが、
それがなかなかどうして、興味深い経験となりました。

作業開始前、
遠目ではどれも綺麗な緑の葉に見えたのですが、
実際に近寄ってみると、
個体差や伐採された時期の差などにより、
色の差があることがわかりました。

用途を考えると、なるべく青々とした葉を集めたい我々。
おのずと、
できるだけ鮮やかな緑色をした葉を求めて、
杉林の間を行ったり来たりすることに・・。

そして、しばらく作業に没頭した後のことでした。
私はあることに気づいたのです。

 自分の中の、「緑色」の数が増えている。

と。

最初はせいぜい、

 綺麗な緑
 いわゆる普通の緑
 くすんだ緑

といった3段階くらいを識別する程度だったのが、
最後には、うまく言葉では分けられませんが、
感覚的には10段階くらいの「緑色」が
自分のなかで生まれていました。

この感覚、すごくおもしろかったです。

普段みなれた「緑色」のなかに、
自分のしらない新しい「緑色」を発見したような・・。

「緑色」の奥行きを感じた一日でした。

西山哲雄

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2009年11月18日 (水)

茅刈り@木島平 2009

こんにちは、手持ちの金が1万円なのに、
誤って1食6万円もする朝食を頼んでしまい、
あたふたするという間抜けな夢で目が覚めた金石です。

のん気な夢ですね...
私の思考回路がバレてしまいそうです。

さて、本日は見事に天気を読み違えて、
カッパを着て茅刈り作業の1日となりました。

「カッパを着て」といっても雨対策ではないですよ。
山間部の季節はもはや冬、
カッパは舞い落ちる雪対策です。
そんな状況での作業であったため、
当然、作業の様子の写真はありません。
スイマセン...

まぁ、雨降りの思いを考えれば、
雪のほうが遥かに作業はしやすいです。
手はかじかみますが、体は思ったほど濡れません。
動いていれば体が凍えるようなこともありませんし、、、

そんなわけで、今日は天候の割に作業は順調に進みました。
昨年は約1週間費やした木島平での茅刈りでしたが、
今年は先日の雪の影響でほとんどが倒れ、
結局、2日間の作業で全て刈り終えてしまいました。

収穫量は昨年の3分の1弱といったところです。

明日、またこの茅場に道具を回収しに行くので、
そのときに現場の写真を撮って、
再度ここで報告します。

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今年のトンガリ帽子はこんな感じ。

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見事に倒れてしまった茅...

金石健太

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2009年11月13日 (金)

嬉しい珍事

こんにちは、やや興奮気味の金石です。

何に興奮したか?
こちらの写真をご覧ください。

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木島平の茅場:11/4(水)撮影

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木島平の茅場:11/13(金)撮影

なんと、倒れていたはずの茅が起き上がっていましたっ!
本日、とある情報を頼りに新たな茅場を捜し求め、
飯山市方面へ出掛けてきました。
結果的には、新たな茅場は量が少なく断念したのですが、
せっかく遠出したのだからと
少し回り道して木島平の茅場を見てきました。

前回訪れた際には、かなり雪が残っていたのですが、
もうすっかり雪も溶け、
山は赤く染まり、茅も良い感じに枯れてきています...

あれれ?

茅場へ向かう車中で、異変に気付きました。

「茅が枯れている」ってなんだか変な光景だ...

そう、以前は雪で倒れて茅自体が景色から消えていたのです。
なのに枯れている茅が見えている?
そんなはずはないと思いつつ、
茅場を訪れてみると先程の光景です。

Img_4918_2

確かに倒れた茅が起き上がっています。
きっと茎が折れなかったものは、
雪の重りがなくなったおかげで起き上がれたんだと思います。

まぁ、大半は本当に倒れてしまっていますが、
これだけの量が残っているのであれば是非刈り取りたいところ。
早速、来週から待望の茅刈り開始です!

それにしても植物の形って上手くできているもんだなぁ、
と改めて感心させられます。
20cmの積雪に耐えた茅たちに感謝しながら、
ジャンジャン刈り取っていきます!

金石健太

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2009年11月11日 (水)

「たたこう!たたき」ワークショップ開催!

さて、本日の小布施ッションの講演に先立ち、
講師の川向先生が所長を務める、
小布施町まちづくり研究所のスタッフとともに、
「たたきブロック」をつくるワークショップを行いました。

朝から雨が降り続くあいにくの空模様の中、
一般の参加者や学生スタッフ、
あわせて30人を超える方にご参加いただきました。

今回のワークショップは、
農家の土間などに一般的に使われていた「たたき」の技術を使って、
土のブロックをつくろう、というものです。
(詳しくは、以前、小布施町の小学生を対象に行われたときの、
こちらの資料をご覧下さい。)

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作り方などを説明する川向先生(右)と学生スタッフ(中央)

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ワークショップの様子

色の違う3種類の土を使い、
順番に型に入れてはひたすらたたくという作業ですが、
7cm角のブロックを作るのに30分程度かかります。

雨降りのため、急遽、加工場を利用しての開催となり、
皆さんには窮屈な思いをさせてしまい申し訳ありませんでしたが、
そんな中、一生懸命たたいてたたいて、たたきまくって下さいました。

土をひたすらたたくという非日常的な行為の中で、
自分の手で何かを作りあげる楽しさと、
「たたき」という技術とその大変さを、
感じていただけたのではないかと思います。

実際、皆さんに作っていただいたものがこちらです。

100_4302
※翌日の様子

また、皆さんがたたきブロックをつくる隣では、
学生スタッフによって「版築ベンチ」がつくられました。
(「版築」とは、たたきの技術を垂直に積層したものをいいます。)

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100_4301
作業の様子

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※翌日の様子

上に座面の板を載せたら完成です。
皆さんに作っていただいたブロックは、
このベンチの周りで使用したいと思いますので、
後日、施工したようすをお伝えできればと思います。

寒い中、最後まで一生懸命たたいて下さった参加者の皆さん、
事前の準備から当日の指導や運営をしていただいた、
東京理科大学・小布施町まちづくり研究所の皆さん、
ご協力ありがとうございました。

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2009年11月10日 (火)

季節外れの・・・

こんにちは、トイレで用を足しているときに、
コンコンッとノックされたときの
正しい対処法がわからなかった金石です。

周囲の人間へのアンケート調査の結果は、
「中からノックし返す」というものが圧倒的でした。
なるほど...
考えてもみませんでしたが、上手い対処法です。
自分の存在を的確に相手に示し、
かつ、己の匿名性はしっかりと確保できています。
いやぁ、こんな簡単なことができなかったとは...

ちなみに私はというと、
「何と言葉を返せば良いのか?」
という事をしきりに考えておりました...

さて、ここからが本題。

先日のブログでもチラッと述べましたが、
先週末に季節外れの雪が降りました。

私はそのとき実家のある千葉に帰省中だったのですが、
信州で雪が降ったことを耳にして、
「こんな時期にもう雪かぁ...」
とわりとのん気に構えていたような気がします。

ところが...
翌日、高速道路を自動車で走っていると、
昼間で日が射しているにもかかわらず、
軽井沢周辺から北斜面に真っ白な雪が積もっています。

えぇっ!!

雪が舞った程度を思い描いていた私は、
即座に頭の中のイメージを設定し直しました。

ん??
ってことは...

平地より一足早く冬が訪れる茅場の状況が気になります。
というわけで先日様子を見に行ってきました。

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今年から刈り取る予定だった飯山の茅場。

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一番量が見込める木島平の茅場。

どちらも一面茅の穂が広がっていたのに、
まるで一面刈り取ったかの如く
見通しの良い空間に変わっていました。

そう、茅を倒した犯人は「季節外れの雪」です...

金石健太

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2009年10月28日 (水)

すくなくゆっくり

このところ取り組んでいるある建物の再生の仕事の現場では
できるかぎりお施主さんにも作業に参加していただいています。

その建物では、
崩れ落ちた土壁の木舞を補修し、
新たにベトを塗りなおすという作業を
お施主さんにやっていただいたのですが、
私が一通りやりかたを実践してみせただけで、結果、
立派な左官職人が誕生しました。

木舞を掻くのは奥様のほうが得意で、
ベトを塗るのはだんな様が得意と、
見事な分業体制で、
壁を仕上げていく様はとても見事なものでした。

少しの指導により、素人でもできるようになり、
基本を教えただけで、それを状況にあわせて応用することも
容易であるということ。

全てがそうだとはいえませんが、
古い建物をとりまく技術は、
プロでない人の参加を前提としたものが多く、
そういった意味では、
セルフビルド的な志向には向いているのかもしれません。

なによりお二人が楽しそうに作業している姿をみることができて
こちらも感無量でした。

出来上がりも十分に壁として機能するもので、
「綺麗さ」「平滑さ」といったところで勝負すれば
プロには到底及びませんが、
逆にプロには出すことの出来ない「作為のない痕跡」にあふれた
とても魅力的な壁になったと思います。

もうひとつ、プロとの違いは「スピード」。
速さで勝負すれば熟練の手には敵いませんが、
「スピード」が問題になるのは、それがコストに直結するからです。
しかし、自分達の手やれば、「ゆっくり」でもかまわないし、
一度に沢山の面積に手をつけようとしなければ、
膨大な作業量と作業時間に気が遠くなることもないでしょう。

だからだいじなのは、

 すくなく、ゆっくり

ということだと思います。

西山哲雄

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