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2010年1月14日 (木)

不思議な感覚

こんにちは、お汁粉好きの金石です。

只今、とある民家を解体中です。
土屋氏のブログでも紹介したこの民家、
昭和48年に建てられたごく一般的な平屋住宅です。

仕上げ材のボードや化粧合板を剥いでいくと、
内側には小舞掻きされた荒壁の壁が現れました。

Img_5011_2 

天井・壁と順に壊していくのですが、
時を追うにつれてなんだか不思議な感覚が芽生えます。

 これは壊しているのか?
 それともつくっているのか?

答えは簡単、まぎれもなく「壊している」のです。

が、、、
確実に空間は居心地のよいものになってきている...

これは間違いありません。
首を傾げながら、アレコレ観察してみることにしました。

ひとつの理由としては、
余計な素材が撤去されて、
素材の種類そのものが減ってきたことが挙げられそうです。
建物内部を見渡すと、
目に飛び込んでくるのは「木」と「土」と「ガラス」くらい。
どんなものでもシンプルな構成には美しさがあります。

そしてなんといっても残った素材が持つ「素材感」。
これこそ最大の理由でしょう。
間仕切壁の荒壁、丸太梁、鉋掛けされていない野地板、、、
皮肉にも、当時には隠すべきものであった素材たちに、
今となっては「素材感溢れる」という評価が下ります。

Img_5016

Img_5017

その結果、解体途中のこの空間は、
私にとって居心地のよい空間となりました。
先程述べた感覚が芽生えたのも当然といえます。

それにしても、、、
昭和の時代には隠されていたものに心が惹かれる
というのは、なんだか示唆に富む時代の流れな気がします。

金石健太

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