« 朝の贅沢 | トップページ | 栗ブロック製作報告 ~その1~ »

2009年6月 1日 (月)

じゅうぶんのさん

こんにちは、西山です。

・先日のことですが、某国営放送で
 西本願寺の御影堂の修復をとりあげた番組をみました。

 この番組は、10年に及んだ大修理を追ったもので、
 瓦屋根の修復の様子や、耐震性の検証の様子など
 非常に興味深い内容だったのですが、
 そのなかでも一番驚きだったのが、
 400年前に御影堂がつくられたときには、
 なんと3年で完成させたという事実でした。

 400年前ですから、
 クレーンなどの重機があるはずもなく、
 道具にしても、今の「便利」な道具からすれば、
 「不便利」なものばかりだったことでしょう。

 数々の「便利」をもってして、修復に10年かかったものを
 「便利」のない大昔に、3年で一からつくってしまったという
 ことに、本当に驚きました。

 少し前に「ゆっくりつくるとちゅう」と題したブログで

  今の建築は、早くつくればつくるほど安く済むもんだから、
  とにかくすこしでも「早く作る」ということを目指している

 と書きました。
 このときには、

  現代:はやくつくる
  むかし:ゆっくりつくる

 という図式が頭のなかで勝手に出来上がっていたのですが、
 今回わかったのは、この構図は必ずしも当てはまらない
 ということです。

 なにしろ場合によっては、今の3倍のスピードで
 建物をつくっていたのですから。

 古い建物に関わっていると、
 昔は壁土を3年寝かせて使ったとか、
 ぼたもち石を加工するのに、1日に1個仕上げれば
 腕のいい石工だったとか、

 とにかく
 昔の建物はゆっくりつくられていたということを
 思い知らされることがよくあって

 そのせいか、

  昔の建物はゆっくりつくられた

 ということが、自分の中でなかば固定観念化されて
 しまっていたのだと思います。

 ふだんなるべく「決め付ける」ことをしないように注意している
 つもりですが、なかなか難しいですね・・。

 兎にも角にも、我々が昔よりも進歩しているとする考えは、
 ある限られた範囲においてのみ有効だと考えるほうが
 いいのかもしれません。

・辞書を買いました。
 おそらく10年以上ぶりです。
 大学生の時に電子辞書は買ったのですが、
 非電子の辞書っていうと本当に、
 高校生くらいまでさかのぼるのかもしれません。

 
 先日のブログで取りあげた大野晋さんの
 『角川必携国語辞典』を購入したのですが、
 ひさしぶりに辞書をめくってみると
 なかなか面白いものですね。

 非電子の辞書の利点は、
 自分の調べたかった事柄の周辺にかいてあることまで
 目に入ってくることですね。

 こればっかりは電子はかなわないんじゃないかなと思います。

 しばらく偶然の出会いを期待して、辞書を繰る日々が続きそうです。

 〈本日の雑草〉
Photo

雑草という草はないのですが、
彼らの名前を覚えることは
なかなか容易ではありません。

写真の彼は、「草の王」という名前だと
ある人に教わりました。
なんともスケールの大きい名前です。

西山哲雄

|

« 朝の贅沢 | トップページ | 栗ブロック製作報告 ~その1~ »

N」カテゴリの記事

「ひとりごと」カテゴリの記事

「修景事業」カテゴリの記事

「小布施の風景」カテゴリの記事

時間」カテゴリの記事

県外の建築」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/194472/29896663

この記事へのトラックバック一覧です: じゅうぶんのさん:

« 朝の贅沢 | トップページ | 栗ブロック製作報告 ~その1~ »