« 灯篭 | トップページ | 故障日和 »

2009年6月11日 (木)

古色仕上げ奮闘記 ~その1~

こんにちは、大学の友人の結婚式に参加するため、
昨日休暇を貰っていた金石です。
本当であれば昨日が私のブログ当番だったのですが、
そこはご勘弁いただいて、本日付でUPします。

さて、本日よりいよいよ古色塗りの作業開始です。
まずは塗料の調合から...
松煙・ベンガラ・柿渋・水の分量を調整しながら、
目指すべき色を作っていきます。

材料の中でも色の予測が困難なのが「柿渋」。
数週間単位で徐々に発色していくので、
塗った直後ではほとんど色が現れません。
柿渋だけを塗るのであれば、
今までの経験から「こんな色になる」とだいたいの予測はつきますが、
今回は、松煙やベンガラと一緒に塗るので、
どれだけの発色が現れるのかが今のところ予測不能です。
でもまぁ、こればかりはやってみるしかないので、
ここは割り切って考えて、色サンプルの数を増やして対応することにしました。

で、、、
結論から申しますと、
今日のところでは目指すべき色の調合はうまくいきませんでした...
これからかなり苦労しそうです。

今日失敗したのは、「色合い」より「濃度」の問題でした。
できるだけ材料を無駄にしないように、
かつたくさんの色サンプルが欲しかったので、
私は次のような方法をとりました。

定量の松煙・柿渋・水を混ぜ合わせ、
赤や茶の色合いを出すベンガラを少しずつ加えながらサンプルを作成する。

つまり、ベンガラの量だけを変化させて、
徐々に黒から赤(あるいは茶)になるような色サンプルを作ろうとしたのですが、
この方法では濃度が一定に保てないことがわかったのです。

ここで今回の材料をもう一度見てみましょう。

 松煙・ベンガラ → 粉末状の固体
 柿渋 ・ 水   → 液体

見ての通り固体と液体です。
私はベンガラ以外をある分量に固定して、
固体であるベンガラの量を変化させました。
考えてみれば当然ですが、
「色合い」と同時に「濃度」も変化してしまいます。

ちょうどカルピスの「甘さ加減」と「トロ味加減」と同じです。
カルピスが濃すぎてストローで飲めないことはありませんが、
塗装の世界では色載りの都合でこの「トロ味加減」が大事なのです。

今日のように作った色サンプルでは、
黒に近い色(つまりベンガラが少ない状態)は調合した塗料が水っぽく、
木材に塗っても色が載りませんでした。
逆に赤(茶)味を帯びるにつれて塗料の濃度は増し、
木材に塗ったときにドロッとした感じで色が載り過ぎます。
どうやら木材に塗る際には、適した固体と液体のバランスが必要のようです。

これが今日の失敗の大きな原因...

でも肝心の「適した固体と液体のバランス」はなんとなく掴みました。
塗る材種にもよりますが、だいたい

 固体    液体
   3   :     5

今回の材料だとこのくらいです。
この比率を保ちながら「色合い」を変えていけばいいのです。

Img_4759

金石健太

|

« 灯篭 | トップページ | 故障日和 »

K」カテゴリの記事

「修景事業」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

塗装(古色)」カテゴリの記事

「施工事例」カテゴリの記事

「調査・研究」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/194472/30058022

この記事へのトラックバック一覧です: 古色仕上げ奮闘記 ~その1~ :

« 灯篭 | トップページ | 故障日和 »