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2009年6月30日 (火)

借りる。

こんにちは、西山です。

私も昨日、「小布施まちづくり大学」に参加してきました。
内容は、昨日のブログで土屋が書いたとおりなのですが、
個人的には、今年の3月に京都をおとずれたばかりでしたので、
京都の現状を容易に思い浮かべることができ、
より一層、興味深い内容となりました。

そんななかで、
講師の高谷基彦さんが用意された資料のなかに、
見慣れた写真がありました。

資料のなかには、「京都市眺望景観創生条例」によって
守りたい眺望が以下のように列記されていました。

 ①境内の眺め
 ②通りの眺め
 ③水辺の眺め
 ④庭園からの眺め
 ⑤山並みの眺め
 ⑥しるしの眺め
 ⑦見晴らしの眺め
 ⑧見下ろしの眺め

そのなかの、「④庭園からの眺め」の例として
挙げられていたのが、「円通寺」の写真でした。

「円通寺」にピンと来た人は、かなりの京都通です。
(と、にわか京都通が勝手に認定しておきます。)

上にも書きましたが、
去る3月に京都を訪れることになりまして、
その際に行き先を相談した、高校時代からの友人で
少し前まで京都に住んでいた彼の口から
その名を聞かなければ、
私はきっと今も、知らないままだったと思います。

そんな「知る人ぞ知る」的な寺、「円通寺」。
清水寺や金閣銀閣、三十三間堂などにくらべれば
知名度ではあきらかに及びませんが、
私は京都滞在の予定に組み込みました。

結果から言うと・・・この決断は大成功でした。

このお寺、京都の中心部から北へと
細い山道をしばらく登った先にあるのですが、
往復の所用時間を差し引いて余りある、すばらしさでした。

それがこちら。

001

円通寺の庭園は、後水尾天皇によってつくられたもので、
枯山水の庭の先に望む比叡山を借景としています。

写真ではわかりずらいかと思いますが、
生垣の先に、うっすらと比叡山がみえるでしょうか?

肉眼で見ると、もっとはっきりと見えますし、
庭のすばらしさも、私の写真ではもちろんのこと、
どんな写真や映像によっても、
決して伝わりきるものではないと思います。

とにかく、京都に行ったらぜひ訪れ体感してほしい場所です。

にわか京都通のおすすめNo.1です!

しばしこの景色に見とれたあと、
ご住職と話をすることができたのですが、それによれば、
このすばらしい借景も、
付近の開発によって存続の危機にあったようです。
ご住職らの努力により、とりあえず最悪の事態は免れた
ということでしたが、
今後も同じようなことが起こらないという保障はありませんよね。

・・・・と思っていたところへ、今回のまちづくり大学で、
こういった景観をまもるために
「京都市眺望景観創生条例」が制定されたと知り、
合点がいったのでした。

〈本日の一枚〉
002_2
円通寺の庭園の重要な要素の一つ、生垣。
実は様々な植物が組み合わされているのですが、
何種類の植物が組み合わされているでしょうか?

答えは次回西山担当ブログで!

西山哲雄

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2009年6月29日 (月)

小布施まちづくり大学

こんにちは。最近、虫に刺されたところが治りにくい、土屋です。

さて、本日開かれた平成21年度小布施まちづくり大学、
第1回の講義を公聴してきました。
この「小布施まちづくり大学」は昨年度から開催され、
昨年度は前6回の講義が開かれました。
「小布施まちづくり大学」について、詳しくはこちらをご覧下さい。

ということで、今回の講師は高谷基彦さん。
京都市都市計画局都市景観部長をされている方で、
平成19年9月より実施されている、京都の新景観政策について、
説明してくださいました。

この新景観政策、詳しくはこちらをご覧頂きたいと思いますが、
5つの柱と支援策によるものだそうです。
その中でも、私が一番興味深かったのが、
眺望景観や借景を守るために制定された、
全国でも初となる「京都市眺望景観創生条例」というものです。

「眺望景観」とは聞き慣れない言葉ですが、

 ある視点場(景観を見る地点、展望台など)から視対象(眺められる
 対象物、山や海など)を眺望したとき視覚で捉えられる景観(引用

だそうです。そして、この条例というのが、
文献や市民の意見597件の中から、38箇所を選定し、
その眺望景観・借景の保全を図る、というものです。

今までの景観政策というと、町並みの高さやデザインを制限したり、
歴史的に重要であったり、景観が優れている建物を保全したりと、
建物単体、あるいはその町並みに対して基準を設ける、
というものがほとんどだと思います。

しかし、この眺望景観という考え方においては、
ある建物から見える景色、
ある町並み越しに見える景色について基準を設けるため、
これまでの政策からもう一歩踏み込んだ政策であると思います。

今後は、この眺望景観という考え方が広く取り入れられていくでしょうし、
また、取り入れられていくべき考え方であると思いました。

さてさて、次回の「小布施まちづくり大学」は、
8月3日(月)の開催予定だそうです。

土屋 直人

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2009年6月26日 (金)

古色仕上げ奮闘記 ~その4~

こんにちは、手の爪の際に入り込んだ真っ黒な松煙を落とそうと、
連日風呂場で必死にゴシゴシしていたのの、
このところ半分諦め始めて、
松煙との共存の方向で調整を図り始めた金石です。

さて、前回のブログでも紹介したとおり、
旧山田写真館の小屋梁を洗浄したところ、
あっけなく煤まで落ち、茶色い木肌があらわになってしまいました。

通常の塗装工事では全ての部材をこのように洗浄してから、
オイルステイン等で塗装していくはずです。
が、、、
今回は「現在の煤けた状態をできるだけ尊重したい」ので、
極度にこびり付いている煤だけを落として、
古材に関してはあまり塗装をしないつもりです。
そうした観点から見れば、「小屋梁を洗浄」は
必要とする煤まで綺麗に落としてしまったのですから、
失敗と言わざるを得ません...

まぁ、これはこれで良い色なんですが...
空間全体のバランスを考えると、
やっぱり少し煤けているくらいの方がしっくりときます。

そこで、、、

柿渋と水に少々の松煙と本当にわずかなベンガラとを混ぜて
木肌があらわになってしまった梁を塗装し直しました。
もともと表面に付いていた煤をもう一度塗り足す要領です。

Img_4808

乾いた直後は全体が真っ黒だったものの、
タワシで擦ると表面の松煙がとれて、
なかなか自然な色斑を出すことができます。

Img_4790
<塗装前(洗浄後)>

Img_4805
<塗装後>

この建物が完成して、この梁を見上げる機会のある皆様、
入口の土間から見上げる梁を見るときに思い出してください。

 あぁ、これが金石が洗いすぎて塗装し直す破目になった梁かぁ...

と。
そして優しく笑ってやってください...

金石健太

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2009年6月25日 (木)

旬瞬駿

こんにちは、西山です。
自慢じゃありませんが、食べ物の旬にはかなり疎いです。

このことを、

 旬に関係なくいつでもスーパーなどで
 欲しい食べ物を手に入れることができる
 現代の食事情の弊害だ

などというつもりは毛頭なくて、
ただ単に、自分がいままで旬というものを
気にしてこなかっただけだと思います。

だから、旬がわからないというか、
わかろうとしてこなかったというほうが正確ですね。

・先週末、さくらんぼを買いました。

 恥ずかしながら、今まで私は小布施で
 さくらんぼが栽培されていることすら知らなかったのですが、
 ふとしたきっかけにより、知るところとなりまして、
 今回、町内にある果樹園まで、買いに行きました。

 本当のことを言うと、
 お目当ては、さくらんぼの木の鉢植えだったのですが、
 対応してくださった生産者のかたに
 いろいろとお話を聞いているうちに、
 鉢植えはまたの機会にしようということになりました。

 それで、
 知っている人は何を当たり前の事をと思うでしょうが、
 話を聞いてはじめて、
 さくらんぼって、今が旬だということを知りまして・・。 

 無知とは恐ろしいものです。

 生産者のかたの話によると、
 6月の中旬~7月初旬のわずか20日間ほどが
 さくらんぼの旬だということでした。

 ですので、
 私がたまたま行ったときが旬だったというわけで、

  さくらんぼを買いに行った

 というか、

  行ったら旬のさくらんぼが売っていたので買ってきた

 というだけなのですが、
 最終的にはさくらんぼの旬を頭と舌で覚えることができて
 最高の結果となりました。

・梅も今が旬ですね。

 梅といえば、梅干などでかなり身近な存在ですが、
 「梅割り器」なるものの存在を初めてしりました。

 ひょんなことから
 「梅割り器」が必要になった私は
 ホームセンターへと買いに行ったのですが、
 そこにあったのは想像していたより無骨で大柄な
 「梅割り器」でした。

 それを見て、所有欲が萎んでいった私は、
 いっそのこと自ら作ることにしました。

 「梅割り器」の代わりに少々の金物を買い、
 手元にあったウォールナットの端材を利用して、
 「オリジナル梅割り器」は無事完成しました。

 金物代と手間を考えれば、
 買ったほうが安くついたのは明らかですし、
 かなり小柄でシンプルにできたとはいえ、
 細部のつくりはオリジナルには遠く及ばないですが、
 自分でつくったということもあり、
 大満足でした。

 ささいなものでも、
 自分で使うものを自分でつくるって、
 楽しいです。

・栗もある意味、今が旬です。
 Photo_2
  
  
 
  

・さくらんぼは、冬の寒さと積雪がないと
 うまく実をつけないらしいです。

  さくらんぼにとって、-10℃は適温

 と、生産者のかたはおっしゃっていました。

 冬の寒さに凍えても
 
  これでおいしいさくらんぼができる
 
 と思えば、寒い冬も耐えられる!

 ということになれば、しめたもんですが・・。

〈本日の一枚〉
Photo
大塚施設園芸のさくらんぼ
遠くから毎年、これだけを目当てに小布施に来るかたが
多くいらっしゃるそうです。

いままで食べたさくらんぼのなかで、文句なしに一番でした。

西山哲雄

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2009年6月24日 (水)

灯篭 ~その後~

こんにちは。健康診断の結果、今年も異常は認められなかったものの、
肥満(1度)、メタボ予備群に該当した、土屋です。

さて、以前書いた長野の中央通の灯篭ですが、
以前は、灯篭の設置された区間の終わり数10mを通っただけで、
ほぼ単体で灯篭を見ての印象でしたが、
先日、駅の方から善光寺に向けて車を走らせると、
前回とはまた違った印象を受けました。

車道から先を見ると、街路樹が植えてあるため、
視界の半分はその並木が見え、建物や街灯はあまり見えません。
そして、その街路樹の植え込みの中に灯篭が建っていて、
間隔をあけて連なって見えます。

すると、灯篭がなければ一見どこにでもある並木道ですが、
灯篭が建っていることで、確かに「参道」という雰囲気を感じます。
また、緑と木の灯篭に違和感もありません。
きっと、善光寺に車で訪れる観光客の方は、
善光寺の門前町らしいという印象を持たれることでしょう。

やはり、視点や先入観といったもので、
ものの見え方は変ってくるものですね。
ことこの灯篭に関してはいずれも車道からの視点だったので、
今度は、歩道からの視点も見てみたいと思います。

土屋 直人

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2009年6月23日 (火)

古色仕上げ奮闘記 ~その3~

こんにちは、少しだけ身の回りの掃除に目覚めた金石です。

本日は旧山田写真館の作業報告。

先日、ようやく古色仕上げの色の調合のメドが立ちました。
というわけで、いよいよ現場での塗装作業に移ります。
が、その前に...
いくつかやっておかなければならない作業があります。

1.埃落とし
 以前建物を使っていたときに溜まった埃+解体作業時に出た埃が
 梁や桁、母屋といった材の上に溜まっています。
 塗装の前にこれを綺麗にしなくてはなりません。

2.新聞紙剥がし
 梁や柱といった構造材を中心に新聞紙が貼ってありました。
 今回はこれらの構造材が現しになるので、
 塗装の前にこれを綺麗に取り除いておきたいところです。

さて、まずは「埃落とし」から...
毎回感心させられるのですが、
どうして建物のこんなてっぺん部分に
こんなに埃が溜まるんですかね?

埃にだって当然重さがありますから、
下へ下へと舞い落ちていきそうなものですが、
ご丁寧にも風と共に舞い上がって、
お見事に梁や母屋の上に着地されております。

この埃、小箒で掃いて下へ落とすのですが、
その際にもご丁寧にモウモウと舞い上がって、
これまたお見事に汗だくの私の上に着地されます...

そして、次に「新聞紙剥がし」。

Img_4792

こんな昔の記事を読みながら、剥がします。
初めはカッターの刃で剥がしていたのですが、
作業効率が悪すぎて仕事になりません。
そこでわずかな知恵を絞って、
水をかけて亀の子だわしでゴシゴシと擦ってみることにしました。

すると、目論見どおり糊が取れて剥がれる、剥がれるっ!
これに気を良くした私は、
「ついでに」と梁全体を水で塗らしたタワシで磨いてみました。
これでまだ表面に付いている埃が落とせれば万々歳です。

磨きだして驚いたのですが、
タワシで擦ると梁の表面が泡立つんです。
洗剤も使っていないのに...
灰汁(あく)ですかね?
詳しいことはわかりませんが、
なんだかとっても「綺麗になってる」って感じで気分爽快です。
表面はヌルヌルし、滴り落ちる雫は真っ黒。
長年溜まりに溜まった埃を一気に落とすべく、
ついついタワシを擦る手にも力が入っておりました。

3時の休憩後...

先程磨いた梁を見上げて「???」。
何かおかしい...

Img_4779

あっ、埃と一緒に大事な煤まで落ちてた...

金石健太

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2009年6月22日 (月)

故障日和3

こんにちは、西山です。

すみません、今回もまた、前回の続きです。

~前回までのあらすじ~

マウスが壊れた。そして途方にくれた。
新しいマウスを買いに行った。そして途方にくれた。

・わたしは握り心地の確認できないマウス売り場の前でしばし
 考え込んでしまいました。

 他の人はマウスを買うときに、
 「握り心地」って気にしないのでしょうか。

 ただ単に私が、
 いままで使っていたマウスがすこし特殊な形をしていて、
 人よりも多少大きな手を擁しているおかげで、
 握り心地を過剰に気にしているだけなのかもしれませんが、
 この先何年も握り続け、クリックし続けるマウスを選ぶのに、
 握り心地さえ確かめられないというのは、
 個人的には大きなショックでした。

 とはいえ、
 そうこうしているうちに遅めの時間になってしまったのと
 後述する理由により、ほかの電機屋さんまで行っている
 余裕は私にはありませんでしたので、
 仕方なく見た目だけを頼りに、わりと大き目のマウスを選び、
 帰路に着きました。

・マウス騒動から早いもので2週間余りがたちまして、
 握りはじめこそ多少の違和感があったものの、
 新しいマウスが割と手に馴染むようになってきました。

 マウス売り場の前であんなに途方にくれる必要は
 なかったのかもしれません。

 たまにまだ、先代のマウスが恋しいですけどね。

・マウス騒動で電機屋をはしごしている最中に、
 車も壊れました。

 「エンジン警告灯」なる見慣れぬランプが点灯し、
 本来ならばすぐに引き返すべきと思ったのですが、
 こちらはこちらで、その日のうちにマウスを入手せねばならず、
 「エンジン止まるな・・」と念じながら、
 次の電機屋へと向かいました。

 幸いにして、エンジンが止まることもなく、マウスも入手し、
 事なきを得ました。

 後日調べてもらったら、O2センサーが故障していたらしいです。

そんなわけで、故障続きの一日でした。

と、特になんの教訓めいたまとめもなく、
2週間も前の出来事をただただ、報告させていただきました。

あしからず。
西山哲雄

 

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2009年6月19日 (金)

木材と塗料

こんにちは。先日の作業での手応えは空振りに終わった、土屋です。

さて、まずはこちらの写真をご覧下さい。

102_4159

これは、最近ちょっとした建具のようなものを作っていて、
その塗装前後を並べて撮ったものです。
中央左側が檜で、その左側が水性エマルション塗料を塗ったもの、
中央右側がウォールナットで、その右側が、
ポリウレタン樹脂のクリア(つや消し)を塗ったものになります。

ウォールナットは、つや消しと言えど光沢が出て、
もともとの茶色が引き立ち、深みを増しています。
対して檜は、木目が消え、塗料の色で均一な仕上がりになっています。

今回、水性エマルション塗料で仕上げるものは、
材質の指定がなかったので、余っていた檜を使ったのですが、
そうでなければ、この塗装をしてしまうにはもったいない感じです。

使う塗料によって木材を選んだり、
逆に、使う木材によって塗料を選んだり、
木材と塗料の組み合わせが重要ですね。

土屋 直人

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2009年6月18日 (木)

古色仕上げ奮闘記 ~その2~

こんにちは、松煙やベンガラで
手のひらが真っ黒になっている金石です。

さて、先日のブログでも紹介した「古色仕上げ」、
予想通りかなり悪戦苦闘しております。

Img_4768_2 

・色合いの問題
・濃度の問題
・拭き取りのタイミング
・木材の仕上げの度合いと塗料の水分量
・乾燥後の乾拭きの程度
・塗装面保護のための柿渋の塗布、、、等

本当に様々な要素が絡み合っています。
同じ塗料を塗っても仕上がりが違ってきたりなんかして、
いろいろと試したけれども、

 よくわかったようで全然わからない

これが現在の正直な感想です...

でもまぁ、だいたいの要領は掴んできたことだし、
あとは現場であれこれやってみるかな?
そう思って、たくさんのサンプルを持って現場に向かったのですが、
改めて現場を見渡すと...

あれれ??
一口に古材といってもいろんな色があるもんだ...

そう、本当にいろんな色、艶の古材があって、
どれを目指していいのかわからなくなってしまいました。

今までは梁や小屋組みの掃除をしていた関係で、
それらの部材の色を目指してやっていましたが、
ひとたび壁に目をやれば
柱や窓枠はまた違った色合いではないですか!
さらに柱にいたっては部屋によって
表情がまったく違うときています。

この現実を目の前に、

 あっ、そうか!
 いろんな色、艶があっていいのかもしれない!

と考えが変わりました。
要は建物全体としての色調が整えばいいのですから、
なにもペンキで塗ったように
全てを同じ色にすることはないのです。
(むしろ、全ての部材が均一な色艶の方が不自然かも?)

なんだか良い意味で
「己の中の凝り固まった考え」が拭えたようで、
また少し違ったものの見方ができるようになった気がします。

≪本日の実験結果≫
Img_4771

塗装面保護のために柿渋を塗り重ねると
ベンガラの赤味が若干失われるらしい...
(手前2枚の下半分が柿渋を塗り重ねた部分)

金石健太

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2009年6月17日 (水)

故障日和2

こんにちは、西山です。

実は先日のブログは、最後まで書くつもりだったのですが、
とりあえずのつもりで、書けたところまでアップしたら
そのままになってしまいました。

というわけで、続きです。

~前回のあらすじ~
マウスが壊れた。そして途方にくれた。

・よく考えてみたら壊れたマウスは、
 学生時代から使っていたものなので、
 かれこれ7年近く使っていたことになります。
 
 7年も持てば、がさつな使い手の相棒としては良く持った
 ほうかもしれないなあと思い、
 私はこのマウスをあきらめることにしました。

 そんなわけで、
 普通に動くマウスがないと仕事にならない私は、
 その日のうちに新しいマウスを買いにいきました。
 
 近くのホームセンターで買って済ませようという魂胆だった
 のですが、そううまくはいきませんでした。

 一軒目のホームセンターには、マウスが売っておらず、
 二軒目のホームセンターには売っていたのですが、
 しっくりくるものが無く、
 結局、車で30分ほどの距離にある電気屋まで行くことに・・。

 マウスを買うためにずいぶんと遠出したわけですが、
 結論から言うと、かなり妥協したマウス選びとなってしまいました。

 目論見としては、今まで使っていたメーカーの同じタイプの
 ものが買えればいいかなと思っていたのですが、
 その電気屋はマウス自体は沢山の種類を置いていたものの、
 目的のものはありませんでした。
 それどころか、同じメーカーのものがひとつもありませんでした。

 是が非でも同じメーカーのマウスを!

 という強い想いは特にはなかったので、どのメーカーのものでも
 よかったのですが、ただ、握り心地にはこだわりがありました。

 というのも、

 Photo_2
 これが、7年間使い倒したマウスなのですが、
 見てお分かりの通り、若干変わった形をしておりまして、
 この握り心地にずいぶんと慣れてしまっていたものですから、
 新しいマウスにも、同じような握り心地を求めていました。

 それでです。
 電気屋さんのマウスコーナーにならんだ何十というマウスのなかから、
 同じような握り心地のマウスを選ぶという、たいしてむずかしくない
 行為をすれば問題は解決するはずだったのですが・・。

 握れないのです、マウスが。

 売り場に並んだマウスは、
 箱なんかに入って綺麗にパーッケージされているものですから、
 マウス自体は良く見え、目視で姿かたちを確認できるのですが、
 「握り心地」を確かめるということができないのです。

 私は途方にくれてしまいました。

 つづく

〈本日の一枚〉
Photo
瓦屋根と煙突

西山哲雄
 

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2009年6月16日 (火)

道具と労力

こんにちは。先日からの作業で、
確実にやせている手応えを感じている、土屋です。

さて、昨日からとある塗装工事をしています。
もともと塗ってあったパテとペンキをはがし、
もう一度ペンキを塗り直す、という作業です。

そのペンキをはがすときに、
下の写真のような「ケレン」という道具を使います。

Img_2260

これは二つとも同じケレンで、
用途には「ペンキはがし」と書かれているのですが、
実際使ってみると、作業効率が驚くほど違います。
どちらの方が、ペンキがはぎやすいと思いますか?

形の違いなのか、先端の尖り方の差なのか、
はたまた、上は500円弱、下は300円弱と値段の差なのか、
とにかく、上のケレンの方がペンキがよくはげます。

私は買うときに形状の差は気にせずに、
値段だけで選んでしまいましたが、
作業効率の違いを考えれば、少し高くても絶対上を買います。
しかし、今回のような経験がなければ、下を買い続けていたでしょう。

さてさて、ケレンでパテとペンキをはがした後は、
ペーパーを当てて、表面をきれいにするのですが、
作業効率でいうと、やはり機械の力はすごいものがあります。
回転式の電動サンドペーパーがあるのですが、
一連の作業が3~4倍の速さでできてしまいます。

ケレンにしても、電動サンドペーパにしても、
実際やってみなければ分からなかったことですが、
今後、また同じような工事がある場合には、
作業内容と量との兼ね合いで選ぶことができそうです。

Img_2261_2

今回使っているこの布ペーパーの布から、
なぜか、柿渋の匂いがするのが気になっている、

土屋 直人

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2009年6月15日 (月)

友人の彼

こんにちは、先日に引き続き昨日も
大学の友人の結婚式に参列してきた金石です。

本日のブログはかなり私事になりますがご容赦ください...

昨日めでたく結婚した彼とは同じ研究室の同期生でして、
研究室で夜中までああだこうだと語り合ったり、
自分たちでプロジェクトを立ち上げて、
それ企画立案していく中でお互いの意見をぶつけたり、
足がつるまでサッカーをしたりと
思い起こせば自分が学生時代に夢中になったことの
大半の想い出を互いに共有した仲であります。

大学卒業後、仲間の多くが全国各地へ飛び立っていく中で、
信州の地を拠点として活動していこうと決めた点でも
彼とは共通していました。

とりわけプライベートで親交が深かったわけでもなく、
性格が似ているわけでもなく、
特に親密に連絡を取り合っているわけでもないのですが、
なんだかお互いの目指す方向性は一致しているような気もするし...
けれども、そこに到達しようと選択するプロセスも互いに違う。
なんだか不思議な関係なんですが、
今でも常に頭のどこかで「奴は何をしているかな?」
と強烈に意識していている自分がいるのも確かです。

そんな彼に結婚披露宴という場で久しぶりに会いました。
場所が場所なのでそんなに話はしなかったのですが、
彼と会って、

 一緒に何かしたいっ!!

って強く思いました。
別に具体的にこれを・・・ってものは何ないんですが...
かなり無責任かつ直感的な感情です。
でも、今までの経験上、
この手の感情を抱いたときはそれを行動に移すと
数々の良いことがあることはわかっています。

彼と一緒に、
20年、50年、100年先を見据えた「何か」をする!!
一方的かもしれませんが、そう心に決めました。

≪追伸≫
披露宴の後の2次会のビンゴゲームの景品として、
たいそう高級な「スケール」をいただきました。
聞くと景品の選別は彼が行ったようで...

Img_4765

Img_4766

スケールの機能はもちろん素晴らしいのですが、
ちゃんと目盛りがメートル法と尺貫法の両用のタイプを
チョイスしているあたりなんとも彼らしいな・・・と。
しかもこの目盛りのデザイン、明らかに主役は尺貫法...

当初は誰に当たるかわからなかったであろうこの景品を、
彼はどんなつもりで選んだのだろうか・・・?
彼のことだからこれが当たる「誰か」に対して、
暗に自分の思う「何か」を伝えたかったのかもしれない。
でも、その「何か」は私には伝えてくれなかったし、
特に何も考えずに思いつきで選んだのかも知れない。

う~ん...

なんとも歯痒い感じだが、
これ以上考えるとまさに彼の術中にはまったようで面白くない。
でもここは素直になって、
しばらく尺貫法を意識して物事を見てみることにしよう。
そうすれば彼が伝えたかった「何か」が見えてくるだろうか?
はたまた、そうして私が見えた「何か」が何かを
彼は期待して待っているのだろうか?

う~ん、歯痒い...

でも、この景品、女の子に当たったらどうするつもりだったんだ?
普段は筋道立てて物申すくせに、
こんなところで妙に適当なのも、実に彼らしいのですが...

金石健太

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2009年6月12日 (金)

故障日和

こんにちは、西山です。

・先日、突然マウスの調子が悪くなりました。

 ホイールの回転を感知する部分がおかしくなったようで、
 少しだけスクロールしたいと思っても、
 一気にいってしまったり、かと思えば正常に感知したりと 

 なんとも不安定な状況になってしまいました。

 日ごろの不精により、埃等が舞い飛ぶ過酷な使用環境
 なものですから、そんなのが詰まっているのではと思い、 

 私はマウスを分解してみました。

 ネジをはずしてみると、案の定埃が詰まっており、
 それをブロアー(カメラ用)で吹き飛ばし、一件落着!

 ・・・かと思いきや、組み立てなおしてみると
 ホイールの不具合は一向に改善しておりませんでした。

 それだけならまだしも、あろうことかマウスの動きも
 おかしくなっているではありませんか。

 マウスを動かしても、ポインタがうまくついてこなかったり、
 突然あらぬ場所にワープしてしまったり・・。
 
 おそらくは、マウスの動きを読み取るはずのレーザー部に
 何らかの不具合が出たものかと思いますが、
 詳しい原因がわかりません。

 なんせ、掃除しようとしてこわれたわけですから。

 マウスパッドを変えてみたりなど試行錯誤してみたのです

 が、症状の緩和にはつながらず、
 あきらめてなんとかそのまま使おうとしてみたものの、
 これが具合の悪いのなんのって・・。

 最近ちょうど、CADで図面を書いているのですが、
 マウスの動きは作業効率に大きく関わります。
 生命線といってもいいぐらいです。
 
 こんな調子のマウスじゃ、ただでさえ遅い作業が
 いつまでたっても終わらなくなってしまいます。

 私は途方にくれてしまいました。

 
つづく

西山哲雄

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2009年6月11日 (木)

古色仕上げ奮闘記 ~その1~

こんにちは、大学の友人の結婚式に参加するため、
昨日休暇を貰っていた金石です。
本当であれば昨日が私のブログ当番だったのですが、
そこはご勘弁いただいて、本日付でUPします。

さて、本日よりいよいよ古色塗りの作業開始です。
まずは塗料の調合から...
松煙・ベンガラ・柿渋・水の分量を調整しながら、
目指すべき色を作っていきます。

材料の中でも色の予測が困難なのが「柿渋」。
数週間単位で徐々に発色していくので、
塗った直後ではほとんど色が現れません。
柿渋だけを塗るのであれば、
今までの経験から「こんな色になる」とだいたいの予測はつきますが、
今回は、松煙やベンガラと一緒に塗るので、
どれだけの発色が現れるのかが今のところ予測不能です。
でもまぁ、こればかりはやってみるしかないので、
ここは割り切って考えて、色サンプルの数を増やして対応することにしました。

で、、、
結論から申しますと、
今日のところでは目指すべき色の調合はうまくいきませんでした...
これからかなり苦労しそうです。

今日失敗したのは、「色合い」より「濃度」の問題でした。
できるだけ材料を無駄にしないように、
かつたくさんの色サンプルが欲しかったので、
私は次のような方法をとりました。

定量の松煙・柿渋・水を混ぜ合わせ、
赤や茶の色合いを出すベンガラを少しずつ加えながらサンプルを作成する。

つまり、ベンガラの量だけを変化させて、
徐々に黒から赤(あるいは茶)になるような色サンプルを作ろうとしたのですが、
この方法では濃度が一定に保てないことがわかったのです。

ここで今回の材料をもう一度見てみましょう。

 松煙・ベンガラ → 粉末状の固体
 柿渋 ・ 水   → 液体

見ての通り固体と液体です。
私はベンガラ以外をある分量に固定して、
固体であるベンガラの量を変化させました。
考えてみれば当然ですが、
「色合い」と同時に「濃度」も変化してしまいます。

ちょうどカルピスの「甘さ加減」と「トロ味加減」と同じです。
カルピスが濃すぎてストローで飲めないことはありませんが、
塗装の世界では色載りの都合でこの「トロ味加減」が大事なのです。

今日のように作った色サンプルでは、
黒に近い色(つまりベンガラが少ない状態)は調合した塗料が水っぽく、
木材に塗っても色が載りませんでした。
逆に赤(茶)味を帯びるにつれて塗料の濃度は増し、
木材に塗ったときにドロッとした感じで色が載り過ぎます。
どうやら木材に塗る際には、適した固体と液体のバランスが必要のようです。

これが今日の失敗の大きな原因...

でも肝心の「適した固体と液体のバランス」はなんとなく掴みました。
塗る材種にもよりますが、だいたい

 固体    液体
   3   :     5

今回の材料だとこのくらいです。
この比率を保ちながら「色合い」を変えていけばいいのです。

Img_4759

金石健太

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2009年6月10日 (水)

灯篭

こんにちは。久しぶりに膝をすりむいた、土屋です。

さて、先日所要で長野に行ったときに、
久しぶりに中央通りを通ったら、こんなものができていました。

100_4147

これは、戦後にアーケードが設置されるまで存在していた灯篭で、
今年の善光寺ご開帳にあわせ、有志により復元建立されたようです。
詳しくはこちらの事業内容をご覧下さい。

中央通りは、蔵作りの建物が並ぶ中にも、
藤屋旅館を代表に、大正ロマンを感じさせる建物も多くあり、
和洋折衷の町並みが印象的な通りです。
それほど全国の門前町を訪れたことはありませんが、
それが他の門前町とは違い、また、魅力になっていると思います。

そのせいでしょうか、
この、こてこての和のデザインの灯篭、
確かに「門前町」という雰囲気を演出していますが、
まだ新しく色も落ちついていないからかもしれませんが、
個人的には、何か違和感を感じました。

ちなみに、下がこれまでの街灯です。

100_4148

これがデザイン的にどうかはさておき、
こうした雰囲気がしっくりくる感じがしますが、
建物も街灯も和洋折衷になり、
これから風景に溶け込んでいくのでしょうか。

何度も足を運んでいる私の印象はこんな感じでしたが、
観光客の方は私と違った印象をもたれることでしょう。
私も今度は、「旅人の目」で見てみたいと思います。

土屋 直人

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2009年6月 9日 (火)

たびびと

こんにちは、
庭で無農薬雑草を育てている西山です。

雑草の前につけると、無農薬という言葉のもつ特別感が
台無しになりますね。

・「旅人の目でないと、景観は発見できない。」

 という説があると、先日の小布施ッションで
 後藤先生におそわりました。

 見慣れたものから何かを発見することは難しく、
 旅先のように、いつもと違うものを見たときに
 それを「発見」することができる

 という意味なのかなと思います。

 確かに我々は旅先で、
 町並みやなんかに目を奪われることがありますが、
 住み慣れた自分のまちでそのようなことがあるかというと、
 残念ながらあまり多くないような気がします。

 いつもと同じ景色から、新しい何かを発見するには
 どうすればいいのでしょう?

・先日あるかたに、お店に掲げる看板の製作を打診いただきました。

 ご主人の依頼は、街道筋の老舗の店舗に掲げられているような、
 店舗の下屋の瓦屋根の上に設置するタイプのものでした。

 打ち合せの後、参考までに徒歩圏内で同じタイプの看板を
 掲げているお店を見て回ったのですが、
 普段看板だけに注目して見ることがなかったため、
 見慣れたまちの景色なのに、
 なんだか、いろいろな発見がありました。
 (おなじようなつくりでも、微妙にちがったり、
 こんなところにも看板があったのか~などなど・・。)

 後から考えてみると、このときの自分は多少なりとも
 「旅人の目」でまちを見ていたのかもしれません。

 ということは、このときの私が「看板」という補助線をひいて
 まちを見たように、何らかの切り口をもっていつもの景色を
 見てみることも、発見の近道なのかもしれません。

 ・・なんてことを思いました。

〈本日の一枚:小豆島のだいこん〉
Photo_2

西山哲雄

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2009年6月 8日 (月)

小布施ッション#95 後藤 春彦

こんにちは。今から2010年W杯が楽しみな、土屋です。
日本代表を応援しながら飲むお酒は格別です。

さて、先日6月6日、小布施ッションに参加しました。
今回の講師は都市計画、地域計画を専門に研究されている、
早稲田大学理工学術院教授の後藤春彦先生。
今回は「景観」をキーワードにお話をしてくださいました。

まずは、景観とは何なのかということを、
その視座や、過去の研究を引き合いに説明してくださいました。
そして、これまでの都市計画や建物保存の考え方をあげ、

 都市(地域社会)の記憶を残す

ということが、景観を考える上で重要な指標になり、

 人間をとりまく生活環境の眺め=生活景

こそが、これから追求すべき景観であり、
都市計画においては重要であるとおっしゃっていました。
地域の歴史が詰まった古民家と、それを支えてきた技術、
これを大切にしていきたいと考えている私たちにとって、
大変勇気のでるお話でした。

また、以前の景観相談会のときに、相談員の方が
「基準に合ったものを受け入れてもらえなくて」困っていた、
ということを書きましたが、詳しくは、
「緑色の瓦」にしたいという相談者に、小布施町が薦める
濃灰色の瓦を受け入れてもらえず、困っていたのですが、
この件について、講演の後で先生のお考えを聞いてみました。

 イタリアやメキシコのような日差しが強く乾燥した地域では、
 緑やピンクといった原色がきれいに映えるが、
 湿気の多い日本では、そうした色がくすんで見えて映えない。
 だから、実際そういった地域の色に憧れても、
 同じようには見えないということを理解してもらうのは難しい。

と、なるほど!という意見をいただきました。
小布施の景観にどうこうではなく、そもそも日本の気候に適さない。
とはいえ、北海道や雪国では、雪の中でも我が家が見えやすいように、
ピンクなどの色が使われることも多いそうですが、
こういった見方もあるのか、視座の大切さをここでも感じました。

土屋 直人

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2009年6月 5日 (金)

古色仕上げ奮闘記 ~その0~

こんにちは、昨年よりも6kg体重が減少していた金石です。
本日の健康診断でこんな事実が判明しました。
この数字、「今年痩せた」のではなく、
「昨年いかに太っていたか」と読み取るべきでしょう...

さて、、、
先日のブログでも紹介した旧山田写真館の「古色塗り」、
各材料を手配して、ようやくその全てが事務所に揃いました。

柿渋、松煙、ベンガラ...
これらの材料を使って古材に近い色をつくります。
部材の樹種、水分量、表面の仕上げがそれぞれ違いますから、
微妙な配合調整が必要になってくるかとは思いますが、
そこは根気よくやるしかありません。
地道な研究あるのみです。

で、最終的にどのような色にしたいかというと...

Img_2559

こんな感じです。

既存の小屋梁や垂木なんかは激しく煤けていて、
はっきりいって真っ黒です。
それはそれで良い味わいがあるのですが、
今回は表面にザラザラと付着している煤を
亀の子タワシで擦って落とすことにしました。
すると煤けて少し赤味を帯びた材が次第にあらわに...
これが今回目指す色です。

というわけで、しばらく古色と格闘の日々が続きそうです。

金石健太

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2009年6月 4日 (木)

はてるかかけるか

さいきん、
「朽ちる」という言葉に、親近感をもつようになった。

普通この言葉は、いい意味で使われることは少ないと思う。
ほとんどないといってもいいかもしれない。

私は、

 なかから小石や藁などが顔をだして、味わい深い表情
 となった土蔵の壁

 年輪の夏目の部分が削り取られ、
 冬目が残ってその表面に深い陰影を蓄えるようになった
 板壁や雨戸などの木部

 苔むした瓦

 草が生えてきた茅葺屋根

 ・・・・・・

といったものに心惹かれるのだが、
こういったものたちはいわば、程度の差こそあれ
いずれも「朽ちる」過程にあるのではないかと思うようになった。

もしそうなのであれば、「朽ちる」ということは
あながち悪いことばかりではなさそうだ。
 

辞書で「朽ちる」を調べてみると、

[朽ちる]
①木が腐って、形が崩れたり、役に立たなくなったりする。
 「朽ちかかった家」
②(名声などが)すたれる。「その名は永遠に―ことはない」

(大野晋 田中章夫 編『角川必携国語辞典』373頁)

とあった。

建築物やその構成要素に対して使う場合は、①の意味であろう。

隣のページには、「朽ち果てる」という言葉が載っていて、

[朽ち果てる]
①すっかり腐ってしまってしまう。
②世に知られることなく死ぬ。「片いなかで―」

(大野晋 田中章夫 編『角川必携国語辞典』372頁)

という解説がなされていた。

朽ち果ててしまったものにも心惹かれることはあるし、
果てた美というものも確かにあるだろう。

しかし、朽ち果ててしまった建物はもう
ただそこにあるだけで、
建物としての用途は果たさない。

そして、元のように戻すこともできず、
残された時間の経過を緩やかにしてやることも、
多くの場合できない。

ようするに、あとは土に還っていくのを見守るしかない。

「朽ちる」ことでうまれる美があるとするならば、求められるのは

  「朽ちかけた」状態を保つこと

かもしれない。

決してはてることなく、かけつづけること。

「朽ちかける」という言葉は、辞書にありませんでしたが・・。

Photo

西山哲雄

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2009年6月 3日 (水)

引き出す

こんにちは。今朝の早起き野球の成績が、
2打数1安1トイレだった、土屋です。
ノーアウト1,3塁というチャンスの場面、
お腹を下しトイレに行っていてアウトになってしまいました。
ともあれ、チームはやっと今期初勝利を収め、一安心です。

さて、先日とある番組で育児の特集をしており、
その中で、とある鹿児島の保育園が取り上げられていました。
独自の教育方法を行うその保育園では、
驚くことに園児が皆逆立ち歩きをし、跳び箱10段を跳び、
絶対音感を持ち、一度聞いた音楽をすぐに演奏できるんです。

その教育方法とは、具体的にはいろいろありましたが、
一貫しているのは、子供のやる気や本来持っている力を引き出す、
ということです。すると、誰でもできるようになるんだそうです。
また、園長さんはこんなことも言っていました。

 30年子供を見ていれば子供がどういうものか分かる

園児たちを見れば、その30年、真剣に子供たちと向かい合い、
注意深く観察していたんだろうと思います。
この言葉や、教育方法は育児だけではなく、
仕事や人間関係を築いていく上でも同じことが言えると思います。

仕事で言えば、私たちが向き合っていくのは、
主に家であり、それをつくる技術や素材、過程であったりしますが、
それらが持つ魅力や性能を引き出していけたらと思います。

土屋 直人

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2009年6月 2日 (火)

栗ブロック製作報告 ~その1~

こんにちは、頭から足の先まで木屑まみれの金石です。

この度、某現場にて栗ブロックの舗装工事を受注しまして、
本日より栗ブロックの製作作業に取り掛かっております。
冒頭の「木屑」とは言うまでもなく栗材の木屑です。

この栗ブロック。
小布施町で町並み修景事業が始まって以来、
もはや小布施の代名詞的な存在になっているといっていいでしょう。
実際、私も学生のときに小布施の町を訪れて、
この栗ブロックの舗装に衝撃を覚えたことを覚えています。
それを自分で作ることになろうとは...

Img_4736 

今回は3寸(90mm×90mm)の栗の角材を
厚さ2寸(60mm)になるように切断して加工していきます。
ちなみに栗の小径の栗ブロックは厚さ3寸(90mm)。

Img_4731

作業場に積み上がる端材。

Img_4725

訳あって「規格外」とされた栗ブロックたち...
規格外とはいえ、おそらく隅の部分で発生するであろう
半分の大きさのブロックとしてはちゃんと使えます。

で、今日は午後の時間ずっとこの栗ブロックを切っていたのですが、
ギャ~ン、ギャ~ンと切りながらあのことを思い出していました。

そう、以前のブログにも書いた「冬の凍結」のこと。
ちょうどこの木の小口部分に水分が付着して、
冬になるとツルツルに凍ってしまうあの問題です。

おそらくはこの栗ブロックだけではなくて、
下地の問題もかなりあるとは思いますが、
この端材や規格外品を使って、
この問題を解決すべく研究していきます。

金石健太

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2009年6月 1日 (月)

じゅうぶんのさん

こんにちは、西山です。

・先日のことですが、某国営放送で
 西本願寺の御影堂の修復をとりあげた番組をみました。

 この番組は、10年に及んだ大修理を追ったもので、
 瓦屋根の修復の様子や、耐震性の検証の様子など
 非常に興味深い内容だったのですが、
 そのなかでも一番驚きだったのが、
 400年前に御影堂がつくられたときには、
 なんと3年で完成させたという事実でした。

 400年前ですから、
 クレーンなどの重機があるはずもなく、
 道具にしても、今の「便利」な道具からすれば、
 「不便利」なものばかりだったことでしょう。

 数々の「便利」をもってして、修復に10年かかったものを
 「便利」のない大昔に、3年で一からつくってしまったという
 ことに、本当に驚きました。

 少し前に「ゆっくりつくるとちゅう」と題したブログで

  今の建築は、早くつくればつくるほど安く済むもんだから、
  とにかくすこしでも「早く作る」ということを目指している

 と書きました。
 このときには、

  現代:はやくつくる
  むかし:ゆっくりつくる

 という図式が頭のなかで勝手に出来上がっていたのですが、
 今回わかったのは、この構図は必ずしも当てはまらない
 ということです。

 なにしろ場合によっては、今の3倍のスピードで
 建物をつくっていたのですから。

 古い建物に関わっていると、
 昔は壁土を3年寝かせて使ったとか、
 ぼたもち石を加工するのに、1日に1個仕上げれば
 腕のいい石工だったとか、

 とにかく
 昔の建物はゆっくりつくられていたということを
 思い知らされることがよくあって

 そのせいか、

  昔の建物はゆっくりつくられた

 ということが、自分の中でなかば固定観念化されて
 しまっていたのだと思います。

 ふだんなるべく「決め付ける」ことをしないように注意している
 つもりですが、なかなか難しいですね・・。

 兎にも角にも、我々が昔よりも進歩しているとする考えは、
 ある限られた範囲においてのみ有効だと考えるほうが
 いいのかもしれません。

・辞書を買いました。
 おそらく10年以上ぶりです。
 大学生の時に電子辞書は買ったのですが、
 非電子の辞書っていうと本当に、
 高校生くらいまでさかのぼるのかもしれません。

 
 先日のブログで取りあげた大野晋さんの
 『角川必携国語辞典』を購入したのですが、
 ひさしぶりに辞書をめくってみると
 なかなか面白いものですね。

 非電子の辞書の利点は、
 自分の調べたかった事柄の周辺にかいてあることまで
 目に入ってくることですね。

 こればっかりは電子はかなわないんじゃないかなと思います。

 しばらく偶然の出会いを期待して、辞書を繰る日々が続きそうです。

 〈本日の雑草〉
Photo

雑草という草はないのですが、
彼らの名前を覚えることは
なかなか容易ではありません。

写真の彼は、「草の王」という名前だと
ある人に教わりました。
なんともスケールの大きい名前です。

西山哲雄

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