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2009年5月21日 (木)

景観相談会

こんにちは。ちょっと動いただけですぐ汗が滴ってくるのですが、
同じ仕事でも、人一倍がんばっているように見えるのではないかと、
姑息なことを考えてしまう、土屋です。

さて、本日、小布施町で毎月開催されている、
景観相談会なるもの行ってきました。

小布施町は、1980年代に行われた「町並み修景事業」以来、
町独自のデザイン基準を設けたり、条例を制定するなどして、
そして2004年には景観法の制定に伴い、小布施町は景観行政団体となり、
町独自で景観行政に取り組んでいます。

こういった流れの中で、小布施町では住宅などを新築する場合には、
そのデザインが定められた基準に合致しているか、
事前の届出が必要であり、その前段階として相談会が行われています。
そして、各種申請手続きを進めている達磨窯の上屋も例外ではなく、
その建物の相談に行ってきたというわけです。
ちなみに、この辺の詳しい内容についてはこちらをご覧下さい。

相談会は、設計事務所の所員の方1名と、東京理科大の学生1名、
役場の担当の方1名、計3名の相談員と個別相談になります。
私が着いた時には先客がお1人いらして、別室で待機することに。
通常、一人20分ほどで相談が終わるとのことだったんですが、
私の順番が来たのは、1時間後のことでした。

達磨窯の上屋のデザインについては、早々に了承が得られ、
そのあとちょっと雑談をする中で、
前の人の随分時間がかかった理由を尋ねると、
「どうしても基準に合ったものを受け入れてもらえなくて」
というような理由でした。

小布施町の場合、景観形成重点地区とそれ以外の地区とに分かれており、
どちらに該当するかで基準の絶対度が違い、
それ以外の地区の場合、極力基準に沿わせる、という感じのため、
行政と施主の間で見解が合わないことが多々あるのではないかと思います。
そうしたときに、行政がどこまで意見を通し、どこで折れるか、
そこがこの制度では重要になってくるのではないでしょうか。
素材やデザインが多様化するなか、この判断は難しいと思います。

また、例に挙げられるような家が少ない、
デザインも決まり、着工間近に相談に来られる方が多く、
指導をしようにも変更が困難なときがある、などの問題点もあるようです。

「外はみんなのもの、内は自分のもの」

「町並み修景事業」から続くこの考え方が、
どれだけすばらしく、大事であるか、改めて感じました。
また、基準を満たした上でいかに施主の要望に応えるか、
設計者の能力も問われてくるのではないかと思います。

帰り際、相談員の方に、
「修景さんで家を建てるときは、お手本になる家を建ててください」
と、激励の言葉をいただきましたが、
現在設計中のH邸、完成を楽しみにしていてください!

土屋 直人

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