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2009年3月 5日 (木)

理想


こんにちは、西山です。

先日、ある建築家のお話を聞く機会に恵まれました。

その建築家は、いくつもの海外プロジェクトを抱え、
常に世界を飛び回っているようなかたで、
建築界では誰もが知る、正真正銘のトップランナーなのですが、
その人が、話の中でこんなことをおっしゃりました。

 自分が最初に考えていることなんてたかが知れてる
 
 
どういう意味か、わかりますか?

建築物を建てる際にはしばしば、
建築家がまとめた設計案が、
諸条件の追加や変更などにより、
変更が必要になることがあります。

このことは、建築家にしてみれば、
自分が思い描いた「理想」からかけ離れていく
ということに思えます。

しかし、彼はこう言ったのです。

 自分が最初に考えていることなんてたかが知れてる

と。そして、

 新たな制約の出現によって、
 当初の「理想案」は実現できなくなるわけだが、
 その制約を逆手にとることで、
 もっとすばらしい建築物が産まれる。

 それが本当のクリエイティブだ。

そんなことを聞いて、私は非常に感銘をうけました。

自分が考えた案を「たかが知れてる」と言えること。

そして、
制約によって「理想」をあきらめるのではなく、
まだ見ぬ「さらなる理想」を作り出す力。

大建築家の足元には到底及びませんが、
見習いたいなと思いました。

〈本日の一枚〉
Photo
綿店の前の綿花

西山哲雄

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