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2009年2月25日 (水)

メンテナンスのおと

こんにちは、西山です。

今日の結論は

 「見せるメンテナンス」には音は禁物

です。

さてさて・・・

先日、といっても少し前のことになりますが、
ほぼ一日中、落ち葉を拾っていたことがありました。

一日中拾うほど大量の落ち葉が・・
と思われるかもしれませんが、そうではなくて、
落ち葉をもたらす大きな木の下に、
低木や笹の類が植えてありまして、
そこに落ちた葉っぱを集めようとしていたわけです。

ですから、
ホウキで一気にあつめて・・というわけにはいかなくて、
仕方ないので、地道に手で落ち葉をかき集めてはゴミ袋へ・・
ということを延々と繰り返していたわけですが、
落ち葉をひろい続ける中で、

 人間の手は、なんてよくできているのだろう。

と、いまさらながらに感心してしまいました。
というのも、

 笹の間に挟まった落ち葉をまずは笹ごと手で掴み、
 そのまま持ち上げてしまうと、笹を傷めてしまうので、
 そうならないように、指の間から笹をうまく逃がしながら
 笹と一緒に落ち葉がこぼれないようにうまく調節しつつ、
 落ち葉を掬い取る

なんていう言葉ではとても説明しずらい芸当を、
たいしたことだと思わずに、やってのけているわけです。

しかし考えてみたですね、それを機械や道具でやろうとしたって、
なかなかできないと思いませんか。

熊手のような道具でやろうにも、
はかどらないことは容易に想像できます。

いろいろ考えて、一番有効であろうと思われるのは、
以前お寺掃除の例でとりあげた、
「ブロアー」を使って、落ち葉を吹き飛ばし、
ひとところに集めるという方法ではないかと。

これなら、木の間に挟まったような落ち葉でも、
割合簡単に集めることができそうですし、
現に、そのようにして公園等の落ち葉掃除をしているのを
見かけたことがあります。

ただ・・・、

音がうるさいんですよね。
ブロワーも機械ですから、「ぶぉー」という作動音がするわけです。

便利なのだから、
音ぐらいいいじゃないかという気もしないのではないですが、
かねてよりどうもこの点が引っかかっていました。

それ以来この問題が引っかかっていたのですが、
「見せるメンテナンス」を考えるようになって、
自分なりの答えが出せた気がします。

つまり

 「見せるメンテナンス」には音は禁物

ということ。

庭を掃く禅寺のお坊さんも
壁を磨くホテルのスタッフも、
余計な音を出していないからこそ、
それが「見せるメンテナンス」として有効なのではないか?

と思い至ったわけです。

厳密に言えば、
掃き掃除の時には竹箒が砂利をこする「シャーッ、シャーッ」
という音がするでしょうし、
拭き掃除であれば時折「キュッ、キュッ」という音が
するかもしれません。

でもそれらの音は、その作業における「本来の作業音」なのかな
という気がしています。

「本来の作業音」をうまく説明できないのですが、
例えば、丸太を輪切りにするとして、

 ①ノコギリを使う場合

 ②チェーンソーを使う場合

をイメージしてみてください。
①の場合はいわゆる「ノコギリで木を切る音」がします。
しかし、②の場合聞こえてくるのは
チェーンソーの刃を回転させるためのエンジン音です。

もし無音のエンジンというものがあれば、
②の場合でも、チェーンソーの刃ば木をとらえていく音
が聞こえるのではないでしょうか。

その音こそが、「本来の作業音」だと私は思うのです。

そして、「本来の作業音」を伴う作業であれば、
人目にふれる場合においてもそれは
「見せるメンテナンス」として通用するのではないのかな?

それが今現在の、私の結論になっています。

西山哲雄

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