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2009年2月20日 (金)

複眼

Photo

こんにちは、西山です。

・冒頭の写真でお分かりになるかと思いますが、
 前回のブログで取り上げた登呂遺跡、
 実は、再整備工事の真っ最中だったのでした。

 そういうわけで、登呂博物館は閉館中、
 遺跡の復元住居なども、一部が公開されているだけでした。

 私の方は、登呂遺跡を目的に行ったわけではなかったですが、
 どうもこのところの我々、こういった運に恵まれないようです。

 さてさて、この登呂遺跡、工事の真っ最中というわけで、
 写真には写っておりませんが、
 現場は「いかにも工事現場」といった仮設のバリケードで覆われ、
 バリケード越しに大きな重機や現場事務所のプレハブなどが見え、
 なんだか味気ない姿をさらしておりました。

 どうやら
 「登呂博物館」というわりと大きな建物を建て替えるようなので、
 「いかにも工事現場」風になってしまうのは
 仕方が無いのかもしれませんが、
 個人的には少し残念でした。

  
 何が残念だったのかといいますと、

  整備の途中・過程を見せていくという発想が感じられない

 ということ。
 
 建物が出来上がっていくのって、
 見ているだけでも楽しいと思います。
 
 現代の建設現場においては、重機や電動工具など
 危険を伴うものやことも沢山ありますので、
 柵やバリケードで隔離する必要はあると思いますが、
 この工事の主たるところは、
 「登呂遺跡」という弥生時代の遺構の復元ですので、
 そういった「危険性」を排除しつつ工事をすることもできたはずです。
 (その分、困難や費用は増えるでしょうが・・)

 「危険性」が無いならば、一般の人々にどんどん公開すればいいし、
 場合によっては、工事自体に参加してもらえばいいと。

 そうすることで、
 整備期間中しかできない「登呂遺跡」の展示ができるし、
 ひいては、できあがるものへの愛着にもつながる気がします。

 工事現場の隅で、
 整備が終わった部分だけを申し訳なさげに公開する姿をみて、
 そう思いました。

・何事もやってみなくちゃわからない

 と思っています。

 

 そのことは、ここ数ヶ月の体験でさらに強く思うようになりました。
 何のことかといいますと、以前書いた

 
  過去に自分が建設に関わった建物のなかで、
  運営側として関わる機会をいただきました

 
 というやつです。

 一つの建物を、
  
  つくる立場

 と

  つかう立場

 という二つの眼からみることが出来たわけですが、
 ほんとに貴重な体験だったと思います。

 確実に、数ヶ月前の自分には見えていなかったものが
 見えるようになったと思います。

 
  使う人のことを考えて・・

 ということは、建物を作るときに、当たり前に大切なことですが、
 なかなかどうして、容易にできることではないように思います。

 少なくとも私の場合は、使う人の立場を、想像だけで
 「じぶんごと」にするのは、なかなか出来ません。

 
 そんな自分に対する一番の解決法は、
 やっぱり身をもって体験することなのではないかと
 改めて実感しました。

 いちいち体験してたら仕事にならないのかもしれませんが、
 でもやっぱり、今の自分にはそれしかないかなと、
 今日の時点では思っています。

 西山哲雄

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