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2008年12月12日 (金)

常滑 ~その2~

こんにちは、西山です。
前回の最後に少し書きましたが、
常滑は煙突の多い街です。

焼き物の街の象徴というところでしょうか。

 
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山田さんのトークショーの前に時間があったので街を散策
したのですが、本当にたくさんの煙突を見かけました。
山田さんの話では、これでもだいぶ数が少なくなってきて
いるとのことでした。

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今でも本当にたくさんの煙突が残っているのですが、
周りにマンションなどの建物が建っている場所もあり、
それらは煙突より低いとはいえ、
雰囲気を損ねている感じがして少し残念でした。

昔はこれ以上にたくさんの煙突があり、
さらに煙突以外の建物はせいぜい2階建てくらいだった
でしょうから、煙突の存在感といったら・・。

まさに「煙突の街」だったに違いありません。

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登り窯の煙突です。
煙突が連なる姿も美しいものです。

Photo_2
山田さんが常滑を好きな理由のひとつが、
道の角度が良い、とのこと。
道が曲がりくねっていて、
その曲がった道なりに建物や塀が立っていることだそうです。
そんな話を聞いたあと、
家に帰ってきてから自分の撮った写真を確認してみたところ

・・・ありました。

上の写真、よく見ると、軒先に向けて瓦を斜めに葺いています。
きっと、道の曲がりにあわせて建てたということですね。


また、山田さん曰く常滑は「総合焼き物屋」とのことで、
要するに、器だけを焼くような産地とちがい、
焼酎瓶やトイレの便器、配管や・・・など、
焼き物で作れるものはなんでもつくっていたようです。
その様子が、山田さんの心を捉えたようです。
Photo_3
2 
そんなわけで、常滑では土留めも焼酎瓶です。


いまだったらどこでも同じコンクリートの壁になってしまうところですが、
自分たちの一番身近なもので、土留めをしたということですね。

ひょっとして、瓶を積むのも、
住んでいる人が自分たちでやったのかもしれません。

地域の特色を生かした、知恵と工夫が感じられる構築物でした。






トークショーでは上記の話のほかに、
今までの生い立ちや、写真業界、建築業界の裏話的な話など、
本当に酒を断って、水を片手にお話しされていました。
残念ながら、
それ以上いるとその日のうちに小布施に帰ってこられなくなるために
最後まで聞くことはできなかったのですが、
非常に楽しいトークショーでした。

山田さんの写真展につられ、ふらっと来た常滑でしたが、
予想以上に面白い街でした。
Photo_4
風雨にさらされた煙突のレンガや、ツタの這う板壁など
心引かれる古い物とともに、昔はおそらくなかったであろう、
雰囲気のよい飲食店やギャラリー、雑貨屋なども
あちこちで見受けられ、古い物と新しい物が共存しているようでした。
過去の遺産をしっかりと引き継ぎつつ、新しい力を入れながら
現代を生きる街。そんな印象を受けました。

また是非たずねたい街です。

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ガラスに映った煙突をみつけ、思わず写真を撮りました。

こんなやり方で、煙突を増やしていくことも
できるのかもしれません。

西山哲雄

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