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2008年10月10日 (金)

なつかしい音

先日、なつかしい音に出会いました。

先日といってもお盆のことなので、
かなり前のことになりますが、
帰省の折に、三島大社の夏祭りに行ってきました。

実家のある沼津にも夏祭りはいろいろあるのですが、
三島大社の近くに従姉の家がある関係もあって、
子供の頃はほぼ毎年、夏祭りに行っていて、
祭りといえば、三島大社の夏祭りといってもいいほど
私の家では浸透していました。

実家を離れて以来、夏祭りに行く機会もほとんど
なくなっていたので、今回は久しぶりの機会だったのですが、
そんな私を出迎えてくれたのが、「しゃぎり」の音でした。

祭りといえば、出店や花火など、見所満載ですが、
大社のお祭りの見所はなんといっても、「しゃぎり」です。

P1020681_ni
山車の上に乗った人たちを確認できるでしょうか?

町内ごとの山車に乗った彼らが演奏するのが
「しゃぎり」です。
太鼓や笛も登場しますが、
主な音源となるのは、彼らの手に握られた摺鉦(すりがね)です。
(摺鉦については、こちら

灰皿状の摺鉦の内側を叩くことで、音がでるのですが、
これがなんとも言えない音を出すのです。
(文字で表現するなら、チャンチキチャンチキ・・・といった感じです。)

思い返してみれば、子供のころは
お盆になると、このしゃぎりの音を聞いていたわけで、
久しぶりにその音を聞いて、なんだかとてもなつかしく感じました。

でもよく考えると、
私はしゃぎりをやったこともないし、一年のこの時期にだけ
耳にする程度だったので、
頻度としてはそれほど高くなかったのですが、
その割には
予想以上に自分のなかに浸透しているものだなと。

前に音景の話をしましたが、そこにも書いたように、
音も景観の一部として考えるならば、
お祭りの音といった非日常的なものであってもそれは、
景観の構成要素の一つであると考えられるのではないでしょうか。

であるならば、
それほど高頻度で聞いていた音ではないのに、
かなり体に染み込んでいて、私になつかしいと感じさせた、
三島大社のしゃぎりの音は、
優れた景観要素といえるのかもしれません。

景観というと、どうしても目に見える部分だけを追いがちですが、
音というものに着目して、景観を考えていくのも
ひとつの手かもしれないなと思った、お祭りの夜でした。

西山哲雄

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