« 茅場を探せ! ~その3~ | トップページ | 屋根裏の土埃 »

2008年10月16日 (木)

小布施ッション#87 横石知二

こんにちは、西山です。

先日10月10日の小布施ッションに参加してまいりました。

講師は横石知二さん。
徳島県の上勝町で、つまものの会社「いろどり」を立ち上げたかたです。

つまものというのは、料理に添えられ季節感を演出する、
葉っぱや木の枝などのことです。
そのつまものを商品化し、全国へ向けて出荷しているのが、
「いろどり」です。

「いろどり」と横石さんについては、
いろいろなメディアがとりあげていたり(たとえばこちら)、
本もでているので(たとえばこちら)、詳細は割愛しますが、
なぜこのような「葉っぱビジネス」がたちあがったのかというと・・

  営農指導員として上勝町に赴任してきた横石さん。
  当時の上勝町は、男衆は昼間から酒を飲み、
  女衆は縁側で嫁の悪口を延々と言い合っている・・
  というような状態だったそうです。

  そんな町をどうにかしたいと考えた横石さん。

 
  「ここでしか出来ないは何だ?」
  「何が商売として成立するんだ?」
  「女の人や高齢者でもできる仕事は何だ?」

  というのを考えていたときに出会ったのが
  「つまもの」だったそうです。

  つまものは軽いから、女の人や高齢者でも容易に扱えるし、
  上勝町の山には、つまものになるような葉っぱがたくさんある!

そう気づいた横石さん。全てはそこから始まったということでした。

「葉っぱを売ろう!」と考えてから、それがビジネスとして成立するまでには
いろいろな困難もあったようですが、
「いろどり」をはじめてからというもの、
担い手であるおばあちゃんたちが、ものすごく元気になったそうです。

おばあちゃんたちにとって「いろどり」は、「じぶんごと」なんですね。
横石さんもおっしゃっていましたが、

 人間は、朝起きたときに「今日はこれやらないと!」
 ということがあることが大事

だと。そして、上勝のおばあちゃんたちは

 忙しくて、病気になる暇がない

そうです(笑)。

 自分がやらないといけないこと、
 自分にしかできないこと

そういったものが、最高の張り合いとなり、健康にもつながるとすれば、
横石さんのやったことは、単に仕事をつくったということにとどまらず、
最高の福祉政策であったと思います。

そして、文字通り町は元気になったわけです。

日本全体がこの方向に向かえばいいのにと、心から思います。

・・・・・・

私には82歳になる祖母がおりますが、
上勝のおばあちゃんたちに負けないくらい元気です。

なぜかというと、畑で野菜を作っているからだと思います。
朝も早くから暗くなるまで、
家族の食べる野菜をつくるため、自転車で畑に行っています。

うちの祖母にとっては、野菜づくりが「じぶんごと」なのです。
事実、畑仕事は祖母がほぼ全てを担っているので、
おばあちゃんがやらなかったら、野菜はできないわけです。

帰省するたびに、体のあちこちが痛いという話を聞いたりしますが、
それでも休むことなく、畑へ出掛けていきます。

まさに、「忙しくて病気になる暇がない」状態です。

そんな姿を見て、おばあちゃんひとりに任せすぎかなとか
そのうちに、つぎの担い手(自分含む)を探さないと・・
なんてことを考えていたのですが、
横石さんの話を聞いて、少し考えが変わりました。

やる気を育てること。その気にさせること。

それが大事であり、そのために自分は気を送るのだ。
そう横石さんはおっしゃっていました。

私の祖母の場合も同じだと、気づきました。
祖母にとっては畑仕事こそが「じぶんごと」なわけで、
だとするならばその「じぶんごと」が、生きがいになるように、
たのしくやってもらうために、
そのために自分の出来ることは何か?
 「おいしかったよ」
 「ありがとう」
 「またつくってね」
そんな言葉をかけ続けることが、一番大事なのかもしれないなと。

そんなことを考えさせられました。

祖母のとうもろこしが一番旨いと思っている
西山哲雄

|

« 茅場を探せ! ~その3~ | トップページ | 屋根裏の土埃 »

N」カテゴリの記事

小布施のできごと」カテゴリの記事

「小布施ッション」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/194472/24544054

この記事へのトラックバック一覧です: 小布施ッション#87 横石知二:

« 茅場を探せ! ~その3~ | トップページ | 屋根裏の土埃 »