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2008年5月16日 (金)

うねうねカクカク


こんにちは、土蔵修復隊の西山です。

昨日より、以前私が苦労してつけた荒壁のうえに、
中塗りを塗り始めました。

といっても、ここから先は、プロの手にゆだねることになります。

仕上げに近づいてきて、素人が手を出せないというのもあるのですが、
なにしろ「うねうね」に仕上げなくてはならないので、
よりいっそう、素人に手の出せる代物ではありません。

Img_1311
これが完成形「うねうね」です。
野地板と垂木を土で覆うのに、
なめらかな曲線を描くように、「うねうね」と仕上げているのです。

Img_1315
こちらが、現在進行形の「うねうね」
私がつけた荒壁は、あくまでも
野地板と垂木の形のままですから、
「カクカク」していたわけです。
それをこの段階で、「うねうね」にしていきます。

私は見ているっきりでしたが、
え~、なかなか進みません。
はっきりいって、じれったいくらいです。

こんな手間のかかる「うねうね」を
昔の職人はよくやったものだなあと思います。
普通に考えれば、「カクカク」に仕上げても
よさそうなものです。

というかですね、
この「うねうね」、土蔵の下屋の部分なんですね。

土蔵の中のものを、火災や盗難などから守るため
ということであれば、
なにも下屋の軒裏をベトで塗りこめなくってもいいはずなんですよね・・。

実際に、
Img_1318_2
こちらは、「うねうね」の隣にある、同じ持ち主の土蔵なのですが、
この通り、軒裏は現しになっています。

詳しく調べたわけではないですが、
こちらがスタンダードなのではないかと思います。

せっかくなので、近所の「うねうね」を探してみました。

Img_1323
これは、下屋ではありませんが、うねうねしています。
そして次は、

Img_1326
見つけました!「カクカク」

Img_1328
これも、下屋部分ではありませんが、うねうねしています。

Img_1329
こちらは、垂木の形を見せず、厚い軒先となっています。

Img_1310_2
甍の波と、「うねうね」の波がきれいです。
こうしていろいろ見ると、「うねうね」もいいものだなぁと思います。

半端なく手間がかかるので、
今後「うねうね」が増えていく可能性は低いかもしれませんが、
にわか「うねうね」愛好家の一人として、
しっかりと見守っていきたいと思います。

瓦と「うねうね」の間に、軒樋が入ってしまうと
美しさも半減だということに気づいた
西山哲雄

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