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2008年5月30日 (金)

原寸の虜

こんにちは、便座に腰掛けたら暖房スイッチがオフになっていて、
思わず「おぉっ!!」と声を出してしまった金石です。

習慣とはいえ、勝手に暖房便座を想定し、
何の疑いも無く無防備な体勢をさらけ出していた
己の自己防衛能力の無さをまざまざと露呈してしまいました...
なんだかんだで、便座にも冷たさを求める季節になってまいりました。

さて、今日の本題...
まずは次の写真をご覧ください。

Img_1605

ここはとある鉄工所の一角にある空間。
特に何があるわけでも、何かを置いてあるというわけでもないこの空間、
この部屋の名称は「原寸場」といいます。

ゲンスンバ??
鉄工所初心者の私には何のことやらさっぱり理解できませんでした...

話を伺うと、どうやらこの広い空間の床に、
縮尺1/1、つまり原寸(=本物の大きさ)の図面を描いて、
納まりや寸法を検討したりするための部屋だそうです。
なるほど、だから「原寸場」...

Img_1597

注意して見ると、確かに原寸の図面が床に描いてあります。
これは以前にお寺の軒の補強工事を行った際の図だとか...
墨付けには白、赤、黄の線が使い分けられています。
現場が終わる毎に、新たに黒板塗料を床に重ね塗りして使うそうです。
この部屋の重要な箇所は、大きなキャンバスとなっている「床」でした。

以前はどの鉄工所でも、この原寸場が大活躍していましたが、
最近はデータで細かな寸法まで検討できるため、
このような場所もなくなってきているみたいです。
この工場でも、もう十何年もこの部屋は使っていないそうです。

Img_1602

これは「シナイ」と呼ばれる長い鋼製の定規。
ここに穴を開ける位置などの情報が事細かに記されています。
もちろん、これも原寸です。

Img_1603

これは「シナイ」を磨くための機械。
現場が終わるとシナイを磨いて記された情報を消し、また再利用します。

現在使われてはいないものの、
この部屋を占拠する空気は「原寸」という極めてリアルな感覚でした。
はっきりいって、私にとってはとても気持ちの良い空気感です。

部屋を出る頃には、すっかり原寸の虜になっておりました...

金石健太

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