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2007年11月19日 (月)

茅葺の解剖~番外編~

茅葺屋根は、
長い茅を並べて葺いていきますが、
最終的に見えてくるのは、
茅の断面(小口)だけです。

それこそ無数の茅の切り口によって、
大きな屋根面が構成されているのです。

今、無数と書きましたが、
実際には限りのある数なわけです。
あたりまえですが。

では、
いったい何本の茅が使われているのでしょうか?

・・・
というわけで、計算してみました。

まず私は、
茅の束のなかから1把を無作為に取り出し、
本数を数えました。
その数、約330本。

当然、個体差があるので、
ここでは切りのいいところで、

 1把=300本

とします。

今回、浄光寺の屋根には、
選る前の状態の茅(胴回り約70cm)で、
約4450束分が、使われています。

その茅を、選って、束ねていくと、
1束から、2.5~2把の茅をこしらえることができます。

ということは、

 4450×2.5=11.125把
 4450×2 = 8.900把

となります。
ここでは、両者の間をとって、

 浄光寺の屋根には、1万把の茅が使われている。

とします。

そういうわけで、答えは

 10.000×300=3.000.000本

となります。

つまり、
300万本の茅によって、浄光寺の屋根が構成されているわけです。

石段を上がってきて、浄光寺を見ると、
(ずっと、浄光寺と書いてきましたが、正しくは、「浄光寺 薬師堂」です。)
75万本くらいの茅の断面が、見えるということです。

だからどうしたってことはないです。

では皆様、よい一週間を。
西山哲雄

100_1686
300万分の何本かの茅たちです。

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