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2007年11月 2日 (金)

茅葺きの解剖 ~その1~

こんにちは、今朝自宅トイレで快調に用を足したものの、
トイレットペーパーがないことに気付き、大声で助けを求めた金石です。
何事も事前確認が肝心です。

さて、本日も茅のお話。
茅葺工事に携わってしみじみと思うこと...

「茅の値段ってとっても高い」

施工する側の人間がこんなことを言ってはいけないような気もしますが、
この現状に満足してしまうようでは修景事業の存在価値がありません。
今まで施工側がタブー視してきたともとれるこの問題に、
何とか真正面から立ち向かっていきたいと思うのであります。

一般消費者の皆様にもわかりやすく言うと、
モノの値段って大まかに次の公式で成り立ちます。

「モノの値段」=「材料費」+「手間代」

まぁ、当たり前のことなんですが、
この内容をひとつひとつ丹念に洗っていくことで
きっと茅葺きが高くなってしまう原因を究明できるはずです。
頑張りましょうっ!!

では、まず手始めに「材料費」の中の大部分を占める「茅」について...

現在、一般に考えられる入手ルートを追ってみました。
茅が次々に発注されていく順に番号を振るとこうなります。

①元請業者:工事の管理をする人たち
 →茅葺工事を下請業者に委託します

②下請業者(茅葺職人):茅葺工事を請負い、実際に茅を葺く人たち
 →自分達で茅を確保できない場合は問屋から茅を仕入れます
   さらに屋根に葺けるように茅を加工します(これが「茅選り」の作業)

③材木問屋:あらゆる材料(茅も含む)を調達し、提供する人たち
 →大量の茅を扱っているNPO法人から茅を仕入れます

④NPO法人:業者や一般のお客さんに対する窓口として
        常時一定量の茅を確保している人たち
 →あくまで窓口なので実際に茅を管理している業者に茅の納品を依頼します

⑤茅の管理業者:茅を取りまとめて管理している人たち
 →実際に茅を刈る人たちに作業を依頼、又は刈り取った茅を保管しておきます

⑥生産者:茅を育てて刈り取っている人たち

どこの工事もこういったルートを辿るとは限りません。
が、、、こんなにも多くの人を経由してお施主さんの屋根に乗る、
というのが現代の茅の「流通システム」のようです。

「こりゃ、高くなるわ...」
率直な感想です。正直、④番以降は書くのも面倒でした...
現状のぬるま湯流通システムに浸かっていては、
いつまで経っても「茅葺屋根」=「高い」の公式のままです。
誰が悪いわけでもないんですが、工夫の余地はありそうです。

Pb010087

(茅も結構な長旅をしてきたようで...)

では、どうすればいいか?

答えは簡単。
自分達で茅を作ればいいっ!!のです。

つまり、茅場を上手く展開できれば、
「茅の材料費」はグンと減るはずです。(茅葺の話はまだまだ続く)

金石健太

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