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2007年10月22日 (月)

単位を紐解く

こんにちは、財布を忘れたままガソリンスタンドで給油してしまい、
「すいません、僕お金持っていませんでした...」
と店員の女性に赤面の告白をしてしまった金石です。

その後、妻が代金を持ってくるまでの間、
敷地の隅のほうでひっそりと、代金の担保として人質と化していました...

さて、本日も先週に引き続き茅の下ごしらえ(=切茅づくり)をしてきました。
いい加減中腰の姿勢にも慣れ始め、体調はすこぶる良好なのですが、
単調な作業の連続のため、あれこれといろんな事を考えております。

そんなわけで、今日は茅の単位について気付いたこと。

皆さんは茅の単位をご存知でしょうか?
一番小さな単位で「把(わ)」、その次に「束(そく)」、通常これが基本です。

面白いことに、これらの単位は呼び名は同じでも、
大きさは地方によって結構異なります。

北信地域で「1把」というと、
ちょうど両方の手の指を輪にしてできる直径12cm程度の量を指します。
要するに、茅を両手で掴める程度の量です。

Pa210074

ところが、これが以前、西山君が紹介した小谷村辺りに行くと、
「1把」は直径20cm程度の量を指すのです。

ナンデかな???

ずっと疑問だったのですが、ここ数日作業してみて、こう思うようになりました。

「把」って量、つまりボリュームじゃなくて、
束ねる物の長さの単位なんじゃないか?と。

今、僕らが作業している茅は、藁で束ねています。
対して、小谷村の茅は刈り取った茅を使って束ねています。
同じ「1把」でもボリュームが違うのはそのせいではないかと思うのです。

Pa210076

そういえば、茅葺き業界では「尋(ひろ)」という単位も使われています。
「1尋」とは、両手を広げた長さの縄で縛れる量を指すのですが、
これまた地域によって「1尋」=「6尺(180cm)」だったり、
「5尺(150cm)」だったりと結構いい加減で困りもんだったりします。

これも推測するに、
そこで主に作業している人が女性や年配の方だと「5尺」、
僕らのような人間が作業すると「6尺」になったりするんじゃないでしょうか?
逆に言うと、単位の計り方の違いから、
その地域の作業に用いる材料や人々が窺い知れるってことで、
なんだか愛嬌があって個人的には好きです。

昔は今みたいに材料が遠くへ運ばれるようなことがなかったから、
地域によって単位の大きさが違っていたって問題ナシだったんだと思います。

「茅なんて何処にでも生えるんだから、自分のところで作りゃいい」
茅の単位がそう教えてくれている気がしました。

金石健太

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