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2007年8月27日 (月)

西山質問箱

こんにちは、西山です。
最近寄せられた2つの質問に答えようと思います。

質問その1
bunka人の部ログにもありましたが、
先日の瓦灯ワークショップの時のこと、
我々修景事業にもひとつのミッションが与えられていました。
それは、
界隈見学を終えた小学生たちに、
写真館で、瓦と土壁について説明するというもの。

当日まで何を話していいのやらと悩んだ挙句、
土壁については、
 ・小舞の両側に土を塗りつけて、土壁となること。
 ・小舞は、竹と葦と縄からできているということ
 ・小舞の材料それぞれは簡単に折れたり切れたりする弱いものだけど、
  弱いものを組み合わせて強い壁をつくるという
  昔の人の工夫が、そこにはあるということ。

瓦については、実際に瓦を手にとってもらいつつ、
 ・写真館の屋根には、3000枚くらいの瓦が乗っていること
 ・瓦一枚一枚は小さなものだけど、小さなものを組み合わせて、
  大きな屋根ができていること。
 ・いぶし瓦は、苔が生える。
  そしてそれが、僕がいぶし瓦を好きな理由だってこと
を伝えました。

そこで、僕の説明を聞いていた一人の小学生から質問がありました。
それは、
 弱いものを組み合わせて強い壁をつくるという説明に対し、
 「なんで、つよいものでつくらないの?」
というもの。
その場では一応回答をしましたが、どうも不完全燃焼ぎみだったので、
ここで改めて答えたいと思います。

回答その1
まず、昔は強いものが簡単には手に入らなかったということ。
基本的に自然のものを、あるていどそのままの形で利用せざるを得なかったため、
容易に手に入れることができ、かつ強い素材というのは、なかった。

回答その2
弱い素材を巧みに組み合わせ、つくられている土壁は、
放っておいても、そう簡単に壊れることはないが、
いざ壊そうと思えば、ハンマー一つで、壊すことができる。
しかし、強い素材でつくったものは、強い力をもってしか、壊すことができない。

回答その1が、最大にしてほぼ唯一の理由だとは思いますが、
回答その2のことっていうのは、これからの建築のヒントになる気がします。
うまくいえませんが、そんなふうに思います。
 
 強ければいいってものじゃない。
 これからは、壊すときのことも考えないとね。

そんなことを、あのときの小学生に、伝えられたら良かったと思います。

質問その2
「ナゼ、昔の階段はあんなに急なのか?」
先週、土屋君も答えていましたが、文化事業部からの質問です。
いろいろ考えた挙句、僕がたどり着いた結論はこちら。

回答
確かに、今の感覚からすれば、「急」だが、
昔の人は、あの階段を、「急」だとは思っていなかった。

つまり、あのくらいの勾配が、当たり前だったのではないかと。
みんながあれを当たり前だと思っていた。
だから、急な階段は、急なままだった。

以上。
なんの根拠も無い仮説であります。
いよいよ、結論は明日。
こうご期待!

P1020160
実家に帰ったら、セミの抜け殻だらけでした。
西山哲雄

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