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2007年5月25日 (金)

達磨窯再考 ~その6~

引き続き達磨窯の話。

達磨窯について藤原先生から教わり、
意気揚々と帰りの途についたわけなのですが、
ここでいつもの如くある一つの疑問にブチ当たりました。

「なんで達磨窯で焼くと『呼吸する瓦』になるんだ??」

藤原先生の御説明はこういうものでした。

 ガス窯だと一気に高温まで上げて焼いてしまいますけれども、
 達磨窯ではじわじわと温度を上げていく...
 そうすると瓦が「呼吸する」んです。

ということは、窯の温度上昇の過程にこそ
瓦の給水率を大きく変える「何か」があるということですよね?

これはあくまで推測ですが...

そもそも瓦は焼き物。
原料となる粘土を焼いて(高温にして)、
その中に含まれるあらゆる鉱物や金属を溶かして
化学変化を引き起こすことが基本にあるのだと思います。

きっと物質によって融点が異なったりしていて、
そういう温度状態を維持する時間の長さに
瓦の性質を大きく変える秘密があるんじゃないかな?と思うのです。
だから、一気に高温になるガス窯と、
じわじわと温度を上げる達磨窯とではできるものが違うのでは?と。

Dscn6365

[↑ガス窯の温度変化]

残念ながら、これ以上詳しい理屈はわかりませんが、
この辺りに焼き物の世界の面白さ・難しさ、
言い換えれば「技術」がありそうです。

現在、群馬県藤岡市で達磨窯による瓦作りを行っている
共和建材(有)の五十嵐さんは、
「瓦焼きは瓦を焼かずに窯を焼く」
とおっしゃっておりました。
この言葉の意味の一端が、ここにきてようやく見えてきた気がします。

金石健太

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