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2007年5月22日 (火)

達磨窯再考 ~その5~

達磨窯火入式の後に再会した藤原先生。
「達磨窯で焼いた瓦とガス窯で焼いた瓦とでは何が違うんですか?」
という我々の問いに対し、こう答えてくださいました。

 一番は「給水率」だと思います。
 ガス窯だと一気に高温まで上げて焼いてしまいますけれども、
 達磨窯ではじわじわと温度を上げていく...
 そうすると瓦が「呼吸する」んです。
 要するに達磨窯で焼いた瓦は給水率が高いということです。
 給水率が高いということは、ある程度水がしみ込みますますから、
 雨の日なんかは瓦の表情もだいぶ違うはずなんです。

 それと「焼き斑」。
 ガス窯は箱(窯)の中の瓦がほぼ全部同じように焼きあがるんです。
 ところが達磨窯は、下の段に積んだものと上の段のものとでは、
 窯の構造上どうしても焼き上がり具合が違っちゃうんです。
 それがごちゃ混ぜに屋根に葺かれたりするから、
 時間が経つとあの独特な色斑が出てきたりなんかするわけです。

 あとは仕上がりの「色」ですかね?
 ガス窯は燻しの工程でプロパンとかブタンガスなんかを使うんですけれども、
 昔の達磨窯では松葉を使っています。
 松葉で燻した瓦の色は、銀色というよりももっと黒い感じの色になりますね...

実際の先生の御説明は、あの独特の柔らかな関西弁です。
レコーダーを持参していなかったので、記憶を頼りに文章にしました。

001_2 窯の中の様子

それにしても、ここまで明確に言葉にしていただけるとは...
さすがは「達磨窯研究家」っ!!
貴重なお時間を割いていただいて本当にありがとうございました。

というわけで、先生のレクチャーにより
めでたく修景事業の頭の中がスッキリ整理されたのでした。

金石健太

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コメント

はじめまして。群馬県の地方紙「上毛新聞」で記者をしております。現在、甘楽の達磨窯を取材していまして、情報を集める中で、このブログにたどりつきました。5月12日の火入れ式には、私も行っておりまして、よく見るとブログの写真の中に私も写っていました。5月29日付の上毛新聞で達磨窯の特集を予定してます。達磨窯に熱い思いを寄せている方の話をうかがいたいのですが、金石さんの声もぜひ聞かせいていただきたいと思い、コメントを書きました。ご協力いただけるようであれば、連絡をいただきたいのですが…。火入れ式の翌日、小林保さんに窯の復元の様子をうかがったのですが、「小布施からボランティアの人が来てくれたこともあった」と話していました。金石さんたちのことでしょうか。

投稿: 小林聡 | 2007年5月22日 (火) 10時42分

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