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2007年5月21日 (月)

ガス窯で焼いた瓦は、自然素材といえるか?

こんにちは、晴天のなか、パソコンに向かっている西山です。

最近見かけたことばより。

・自然素材と工業素材では何が違うかというと、
  自然素材は基本的に人間の手の痕跡が残るんですが、
  工業製品は残らないことです。

・まっすぐなことは、今は機械が一番得意なのだから、
機械にまかせておけばいいと思うのです。
人間の手はせっかく性能が悪いのだから、
でこぼこにする方がいいではないか、と。

                          藤森照信さん(小布施ッション冊子より。)

 →藤森建築の根幹を成す考え方だと思います。                         P1010270

P1010525

  人間の手の痕跡を残すと、
  建物に親しみが持てる気がします。
  まるで人格があるかのように・・。
  ちょっと言いすぎですかね。

・今は要するに経済戦争だよ。
  例えば、自動車のデザインでも、去年作ったデザインは古いと見せなくてはならない。
  自動車がまだ動いても新しいデザインが出てくる。
  で、ゴミがいっぱい出て、どうしようもない。
  ものをどんどん作るのが経済の成長というわけだ。
  経済の成長がすなわち人類の幸福だと思っている。
  それは間違いだね。
  今にこういうのはダメになる。
  そんな中にデザイナーが巻き込まれているから、
  本格的にデザインに取り組んで、いつまでも長持ちするデザインを作る暇がないんだ

                                                 柳宗理さん(こちらより)
 
 →「自動車」のところを「携帯電話」と置き換えてみると、より身近な気がします。
   同じ会社のものでも、新機種になると、がらっと変わるのが大半です。
   そんななかで、佐藤卓さんや佐藤可士和さんが手がけているものは、
   少なくとも、「去年のものを古く見せるように」といったことは
   これっぽっちも考えていないように感じます。

   「自動車」を「家」に置き換えた場合、
   そもそも家は、自動車や携帯電話と同列に扱うような、
   「商品」ではないとは思いますが、
   長持ちするデザインを目指すところは同じだと思います。

   しかしまぁ、自動車のモデルチェンジなんかでも、
   こちらの予想を裏切るような、新しい形を期待している自分もいて、
   ちょっと複雑です。
  
  
 ・有機質のものというのは、いかんせん耐久性が低い。
   ですから、ペンキといった石油系の有機塗料は、薄くは塗れますが長くはもちません。
   欧米だろうが日本だろうが、100年前のペンキはもう残っていません。
   でも、左官の壁は100年どころか、500年、1000年前のものも残っています。

                                              齋藤裕さん(こちらの本より)

 →だから土壁は良くてペンキはだめだと言いたいように思われるかもしれませんが、
   肝心なのは、両者の違いをしっかり把握しておくことのように思います。
   ただ、高い安いってのにも、理由があるんだぞ、と。
   考えてみたら当たり前なんですけどね。
  

〈本日の樹木〉

P1010642_1
傘風楼の脇にある木です。
「花が咲くと、名前を尋ねられる」と北斎館の駐車場係のおじさんが言ってました。
調べてみると、白雲木という木だとわかりました。

西山哲雄

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