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2007年4月24日 (火)

仁科神明宮

先日、長野県大町市にある仁科神明宮へ行ってきました。

大町市街地より高瀬川沿いに南へ約5km、
北アルプスの高嶺を背にしながら小高い丘へ上がると、
杉や桧の大木に囲まれた神秘的な空間にが広がっています。
その自然中に抱かれるようにひっそりと、
そして確かな存在感を放って仁科神明宮は静かに鎮座しています。

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高さ50mはあろうかという巨木群の下を緩やかに上り、
石畳の参道を左に折れると、
まず古来の建築様式の独特な屋根のデザインが目に飛び込んできます。
手前の階段越しに見えるのは、直線的な屋根のラインと棟の上にある千木・鰹木。
石階段を登るにつれてゆっくりと社殿の全貌があらわになるという
なんとも巧みな配置計画です。

同じ神明造の建物では、なんといっても伊勢神宮が有名でありますが、
伊勢のような華やかさ、きらびやかさに比べて、
素朴で力強い建築の姿を見ることができます。
それでいて、桧皮葺きであるために屋根の勾配がゆるく、
軒の見付け薄いことから軽快な印象も受けます。
(果たしてこれが創建当時からそうであったかは明らかではありませんが...)

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しかし、なんといっても見所はその環境です。
巨大な杉の老木たちに囲まれた薄暗い森と、
そこに降り注ぐ木漏れ日に照らされながらそっと佇んでいる様子は、
十分に「神」の気配を感じさせる空間だと思います。

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金石健太

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