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2007年4月 6日 (金)

達磨窯再考 ~その2~

本日も瓦のお話の続きを...

我々が目指すべき瓦は信州の屋根によく見かけられる
青苔が生えてくるような「信州瓦」です。
これは信州の土を使って達磨窯で焼いた瓦(=地瓦)です。
私も信州に来て、古い土蔵の瓦が緑色になっていたことに驚いたのを覚えています。

Img_7197

Img_7198

でも、なぜ瓦から苔が生えるのでしょう?

要因として「瓦自体の吸水率が良いこと」が挙げられます。
簡単に言うと、瓦の中にたくさんの気泡があって水をよく通すということです。
瓦自体が適度に水を吸収するから、苔が自生できるのだと思います。

これに対し、現代の瓦製造は吸水率を下げる方向にあります。
なぜなら、瓦が水を吸うことで「凍て」という問題が常に付きまとうからです。
「凍て」とは、吸収した水分が凍って膨張することで、瓦が割れてしまう現象を指します。
三州の瓦が信州に出回り始めた当初は、
どの瓦も冬に「凍て」てしまい、全く使い物にならなかったことは信州では有名な話です。
もちろん現在では改良されていますが...

「凍て」を防ぐには吸水率を下げればよい。
吸水率を下げるにはガラス質の釉薬を塗って、表面をコーティングすればよい。

そうして生まれたのが釉薬瓦です。
でも、これでは瓦が呼吸しないため、青苔は自生しません...

「達磨窯で焼いた瓦」と「釉薬瓦」。
両者の違いには先日話した「風合い」の他にも、
「吸水率」という決定的な違いがあるのです。(さらに続く)

金石健太

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コメント

先月末ですが私もA型インフルエンザにかかりました。
熱が39度以上まで上がりました。
くれぐれもおだいじに。

投稿: 阿部 | 2007年4月 7日 (土) 14時11分

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