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2007年3月23日 (金)

能登の旅 ~その5~

引き続き能登の旅・第5弾、能登の間垣(マガキ)続編です。

無茶な猛ダッシュで失われた体力回復を待ち、ようやく目の焦点も合ってきたところで、
いよいよ間垣の調査開始!!

P3070100

よく見ると所々竹の色が違っている箇所がありました。
この地区では、毎年秋になると近隣に自生する若竹を伐採し、
間垣の傷んだ箇所を補修しながら、長い年月維持管理がなされているそうです。
黄色く艶のある部分が最近の補修で取り替えられた部分です。
ちなみに材料となる苦竹は、集落の脇にたくさん生えていました。

P3070097

また、表から見ると整然とした軽快な印象を受ける間垣ですが、
ひとたび裏側に回ればその堅牢な作りに驚かされます。
柱は土深く埋め込まれ、無数の大きな控え材が
海からの強風に対して「これでもか」と言わんばかりに踏ん張っています。

裏から見て初めて気付いたのですが、間垣というのは案外隙間がたくさんありました。
「防風」の観点からすれば、板を貼り巡らせて完全に風をシャットアウトしてもいいはず...
帰ってから色々と調べてみると、「この隙間によって風の力を分散させる」とありました。
なるほど...
たしかに構造的観点からすれば理にかなっています。
強風で間垣が壊れないための工夫ともいえます。

でもでも...
本当にそれだけの理由でしょうか?

思うに、この土地の方々にとって間垣とは、「風を防ぐための装置」ではなく、
「風と付き合うための装置」なのではないでしょうか?
風が強いからシャットアウトというのは現代人の発想で、
元来、日本人は家の中に「どう風を取り込むか」「どういう風に作り変えるか」ということに
主眼を置いてきたように思えます。
つまり、間垣も「海から吹き付ける強風を柔らかな風に変換する装置」なのでは?
100を0にするのではなく、100を10にしてうまく付き合う。
この姿勢こそ日本人の育んできた知恵と感性。
そんな気がするのです。

P3070111

こちらは隣の上大沢地区の間垣。
美しい瓦屋根と間垣、そして足元には石垣といった風景が続きます。

金石健太

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学生時代からの友人に、1人旅好きの人がいる。 2ヶ月に1度くらいを目安に国内をぷらっと1人旅しているという、旅番組みたいな奴だ。 [続きを読む]

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