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2007年3月27日 (火)

能登の旅 ~その6~

長々と続いた能登の旅もいよいよ最終章、今回は金沢市茶屋街の格子です。

3月にしては珍しい大雪が降る中、金沢のひがし茶屋街へ足を運びました。
ここは重要伝統的建造物保存地区にも選定されている古き面影を残す街並みで、
石畳の通りを挟んで両側に格子窓の建物が続きます。

P3080125

暖を取ろうと立ち寄った店で、抹茶をいただきながらふと思いました。
「何で格子って縦方向なんだろう…?」
よくよく考えてみると謎です。
採光や空気の流れ、安全性といった建築的な目的は
木を横方向に渡しても十分に果たされるように思います。

う~ん...

気になるっ!!
一度気になりだしたら止まりません。
抹茶などそっちのけで脳ミソフル回転です。

なぜだろう...なんで??

口をあんぐりさせて格子に目をやると、
空から舞い降りる雪の結晶と通りを行き交う雨傘が...

P3080115

あっ、そういうことか!!
自分なりのひとつの回答が得られました。
それはつまりこういうこと。

格子を適度なプライバシーを保ちつつ、内から外の景色を楽しむための装置と捉えます。
内から外を見やったときに、外で動きのあるものは2つ。
ひとつは空から舞い落ちる雨粒や雪など、主に自然現象に見られる縦方向の動き。
天空から大地に柔らかに落ちていく様が非常に風流に映ります。
もうひとつは通りを行き交う人や馬といった、人間の生活が生み出す横方向の動き。
薄暗い内部空間から明るい通りを眺めると、こういった動きがコマ送りのように見えて、
あたかも別世界を垣間見ているような落ち着いた気分になります。

つまり、日常の動きの方向、速さ、性質などに合わせ、
それをうまく切り取って生活に取り入れるようデザインされた結果、
格子はで縦方向にあの密度で並べられた。

自分なりにこういう結論が出ました。
やはり日本人の感性とは繊細、かつ確かなものだったんだなぁと感心しつつ、
格子という粋なデザインに改めて敬意を表したいと思います。

まぁ、そんなこんなで能登の旅も幕を降ろしたわけですが、
事務所でパソコンに向かってこのブログを書きながら、
「横方向に木を並べると陽の光が部屋の内部まで射し込まないから」というのが
本当の理由なんじゃないかと思いました...
かなり実務的な見解です。

物事を考える際、導き出される発想はそのロケーションによってだいぶ異なるようです。

金石健太

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