« 良い出会い | トップページ | 理想の向こうがわ »

2007年1月23日 (火)

筆の文化

先日、埼玉まで鬼瓦講習に行った際、
埼玉伝統工芸会館で催されていた「日本の伝統瓦展」に立ち寄ってきました。

そこで目にしたのが、和紙に描かれた見事な鬼瓦の型紙。
その型紙は明治から昭和初期の職人のもので、
菊や雲や波といった細かな文様のすべてが毛筆で描かれていました。
やはり筆による線はしなやかでいて力強く、そして躍動感が溢れています。
葛飾北斎のスケッチの数々を思い出します。

Dscn6379

ちなみにこの写真は、以前奈良県の瓦宇工業所で見せていただいた図面です。
今回展示されていた作品は、館内撮影禁止であったため掲載できませんでした...

こういった型紙を見ると、鬼瓦の造形を構築する数々の曲線が
「筆」と「墨」というふたつの道具が基になって生まれていることがよくわかります。
線の強弱、独特なしなり、墨のかすれ、、、
図面の持つ躍動感は、やはり筆という道具がもたらしていると思います。

もし、日本に筆の文化がなかったとしたら、
ありとあらゆる日本の造形が違うものとなっていたかもしれません。
鬼瓦の他にも、こういったものはたくさんあると思います。

金石

|

« 良い出会い | トップページ | 理想の向こうがわ »

K」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

「職人のわざ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/194472/5042392

この記事へのトラックバック一覧です: 筆の文化:

« 良い出会い | トップページ | 理想の向こうがわ »