10年目のつぶやき
かなり久々の更新です。
今回も達磨窯火入れの報告を...
7/7(土)~8(日)にかけて達磨窯に火を入れました。
7/7の七夕の夜に火入れをしたのには理由があって、
その日の小布施ッションの講師の先生が
建築家の隈研吾先生だったからです。
時は10年前...
当時大学生だった私は、お世話になっていた職人さんに
小布施ッションなるイベントを教えていただきました。
「講師は建築家らしいよ・・・」とだけ情報を持参した私は、
会場の下駄箱で隈研吾先生に会ってド肝を抜かれたのを
今でも鮮明に覚えています。
ナンデ?この人、ひょっとしてクマケンゴ??
その1分後、これから始まる小布施ッションという
イベントの講師は隈研吾先生であることを知るわけです。
さらに驚かされたのは、
その後のパーティーで知り合った方々の目の輝きでした。
一晩にしてすっかり感化された私は、
翌日の朝から(頼まれてもいないのに)
小布施堂に入り浸っていたのでした。
そんな訳で、「隈研吾先生」+「小布施ッション」の組み合わせは、
現在に至る私の大きなキッカケであり、
大事な大事な出来事なのです。
しかも10年ぶりということで、なんだか節目のタイミングでもあります。
普段、仕事に追われがちな私ですが、
ここは無理をしてでも窯に火を入れようと急に思い立ったわけです。
で、今回の窯焚きの様子。
隈研吾先生も達磨窯へ足を運んでくださいました。
初めて小布施ッションに来てから早10年。
私に多大なる影響を与えてくれた方々のように、
自分も頑張れているのだろうか?
密かに一人反省会を開催しながら、
小布施の山里で窯焚きは続きます。
午前8:30、初めて1000℃に到達。
でも、相変わらず火色の見極めはわからず...
途中、豪雨に会って心が折れそうになり、
夜中には獣の足音に腰を抜かし、
なんだかんだで、無事に窯焚きは終了しました。
(相変わらず、窯焚き作業に手一杯で写真が少ないですが...)
で、今回わかったこと。
一つ、
10年前にはなかったモウモウとした黒煙が、
小布施の空に舞い上がっているという事実。
一つ、
見事に素人ばかりだけど、
楽しく真剣に窯焚きをする仲間がいるという事実。
ビジネス的にはゆっくり過ぎるペースだけど、
なかなか悪くない結果な気がします。
金石健太
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